- 投稿日:2025/06/24
- 更新日:2025/10/15
我が家と就学援助の出会い
兵庫県姫路市に住む我が家は、息子3人(中3・小6・小4)を育てている5人家族。
世帯収入は夫が約350万、私はパートで70万ほど。生活はなんとかやりくりしていますが、子ども3人分の学用品や給食費って、やっぱりかさみます…。
そんな我が家が就学援助制度を知ったのは、長男の小学校入学式のとき。
小学校の入学式の日、もらった大量のプリントの中でふと目に留まったのが「就学援助のお知らせ」。
たくさんのプリントに埋もれていた1枚の紙がきっかけになりました。
何気なく見てみると、「これ…もしかして我が家も対象かも?」と思い、申請してみることに。
結果、本当に助かった!というのが素直な感想です。
就学援助制度ってなに?
日本全国の小・中学校において、「就学援助制度(就援)」は義務教育費の支援として市区町村が行う制度です。これは教育委員会が所管していて、生活保護を受けていない世帯でも、経済的に困難と認められる場合に援助が受けられます。
《 就学援助の内容 》
・学用品費
・校外活動費
・新入学児童生徒学用品費等(ランドセルや制服代等)
・修学旅行費
・給食費
・医療費(学校病扱いの治療費)
・体育実技用具費
などなど…
援助対象は自治体によって異なりますが、大体このような内容です。
自治体ごとに基準がちがう
就学援助制度は「国が定めるガイドライン(標準的な内容)」はあるものの、実施主体は各市町村です。つまり、収入基準も、援助内容も、市町村によってバラバラなんです!
なぜなら、自治体の財政状況や生活水準が違うからです。
特にありがたかった支援3つ
・新入学児童生徒学用品費
入学早々助かったのは「新入学児童生徒学用品費等」でした。
ランドセル代や制服代などに使える支援で、小学校・中学校の新1年生が対象になります。
長男の小学校入学時には入学後の申請でしたが、その後からは入学前に申請できるようになり、前年の所得ではなく“前々年の所得”が基準になることで、助かる家庭も増えたと思います。
また審査が早くなるため、新入学児童生徒学用品費については入学前に支給され、我が家もその制度変更で対象になり、すごくありがたかったです。
・修学旅行費
卒業する学年(小6、中3)は修学旅行援助が出てとても助かりました。お小遣いなど対象外になるものはありますが、実費が援助されます。
・給食費も対象に。
我が子たちは給食が大好き。
よく食べる子たちなので、栄養士さんがたちが考えて作られているバランスの良い食事が無料というのは本当にありがたいです。
余談ですが、次男と三男は好き嫌いが多かったのに、給食がキッカケになり食べられるようになった食材もあり、大変助かりました。
対象になるかどうかの目安は?
我が家は子どもが3人いるので、正直、生活費も教育費も結構掛かります。
非課税世帯ではないですが、扶養家族が多い分、収入基準が少し緩やかになっているため、就学援助を受けることができました。
一方で、自営業の友人のおうちはお子さんが一人。扶養が少ない分、収入基準は我が家より厳しいけれど、その中で工夫して非課税でいられるようにしているそうです。
同じ制度でも、家族構成や働き方で条件は変わってくるんだな…と実感しています。
就学援助は世帯収入だけでなく、家族の人数も考慮されます。
たとえば、子どもが1人の家庭より、3人いる家庭の方が生活にかかる費用も多いので、収入が同じでも援助を受けやすくなる仕組みです。
これは全国的な制度の仕組みとしてそうなっていますが、実際の収入基準や判定方法は自治体によって違うので、気になる方はお子さんが通われている学校やお住まいの市町村の教育委員会に問い合わせてみるのが一番確実です!
同居家族に注意!
三世帯で住んでいたり、多世帯で住んでいるご家庭もあるかと思います。
世帯は別でも住民票の住所が同じ場合は、収入合算されて基準額を計算されることがあります。
「両親だけでなく、祖父母も働いている」というご家庭の場合は全員の収入を合わせて計算されることがありますし、逆に無収入(もしくは年金だけ)の家族を扶養している場合は扶養家族数が増えますし、認定基準額の合算範囲も問い合わせが必要な場合があります。
「我が家は関係ないかも」と思っていても、実は該当することもあります。日々の生活に追われる中で時間を取るのは大変かもしれませんが、子どもの育ちを支えるチャンスとして、まずは一度調べてみませんか?