- 投稿日:2025/06/25
- 更新日:2025/09/30

結論
IPoE用のルータとPPPoE用のルータの2台構成とし、家庭内に2個のネットワークを構築すればOK。
凝りすぎて普通の通信契約ができない人も、@スマート光で簡単快適に固定費削減です!
背景
固定費削減のためso-net(au網)からマネーフォワード光(NTT網)に切り替えたのですが、これまで外部に公開していた自宅サーバ(Webサーバ)が公開できなくなりました。
原因は、PPPoE(IPv4)からIPoE(v6プラス/IPv6+IPv4)への移行。v6プラスでもIPv4のアドレスは使えるのですが、80や443ポートが使えません。
参考:v6プラスはIPアドレスを他ユーザと共有。ポート番号が自由に使えない。
一度はマネーフォワード光の契約をPPPoE(IPv4)に切り替えて無理やり解決できたかと思ったのですが、NGN網のボトルネックがあまりに強烈で耐え切れなくなり利用を断念。
(au網はPPPoEでもNGN網がなく快適だったんですが....NTT恐るべし💦)
もう一つのおススメプロバイダ @スマート光 がPPPoEとIPoEの併用ができるっぽい雰囲気がしたので、今月からお試しで回線契約。試行錯誤したところ、奇跡的に満額解決することに成功したので、完全に乗り換えることにしました。今回はそのノウハウを共有します。
前提知識
「自宅サーバを立てていて、これから低価格のプロバイダに切り替える」とか「これから自宅サーバ立てたいけど、ポート開放に困っている」という非常にレアな方向けの記事です。(いくらリベシティの住人が多種多様だといっても、該当者だれもいないかも...)
下記キーワードについての解説は省いていますので、ご了承ください。(事前にバラ猫さんの記事で勉強しておく手もアリ。また、ご相談いただければ、回答できることもあるかと。)
IPv4, IPv6,Webサーバ,自宅サーバ,v6プラス,ポート,DHCP, DDNS,IPoE,PPPoE
具体的な手順
1.@スマート光を契約(無料のv6プラスオプション必須です!)
2.ルータを2台確保(YAMAHAの高性能ルータとかあれば1台で済むかも?)
3.1台目のルータで、IPoE接続(IPv4,v6利用可能)のネットワークを構築。家庭内の各種機器はこちらに参加させる。
3.2台目のルータで、PPPoE接続(IPv4のみ)のネットワークを構築。こちらは発行されたID,Passの設定が必要。自宅サーバはこちらに参加させる。
4.自宅サーバをメンテするためのPCは、NICを2口用意して両方のネットワークに接続しておくと便利
もう少し詳細:ネットワーク構成
IPoE用ルータの「PPPoEパススルー」機能、私は下記で設定できました。
補足
2台目のルータからPPPoE認証を飛ばすための工夫がキモ。「ONU直下にHUBを挟んで、分岐させる」「1台目のルータでPPPoEパススルーを有効化し、2台目のルータをぶら下げる」といった工夫が必要です。
PPPoE側のルータはIPv6非対応の旧式ルータでOKです。家に転がっている旧式ルータを適当に引っ張り出してもらえれば。(セキュリティ的には微妙ですが...)。
こんなコアな記事を必要とする方がリベシティ内にどれだけいるのか非常に気になっています。少しでも参考になったと思った方がいたら、足跡のこしてもらえると嬉しいです。
PPPoE・IPoE併用の効果
NTTのPPPoEは時間帯により混み合うとは聞いていたのですが、想像以上に厳しかったです....(NGN網のボトルネック。詳細はコチラ)。
ですが、IPoEを利用できるため全く問題にならなくなりました。PPPoE, IPoEを併用できる@スマート光、神サービスです!!
【資料1:IPoEのみ使った時の通信速度】
マネーフォワード光で計測。時間帯によってDownloadが10Mbps切るのも当たり前。1Mbps切ることも....
@スマート光でも、IPoE接続だけだと似たような傾向。
【資料2:IPoE+PPPoE環境での通信速度】
@スマート光で測定。自宅サーバ以外はIPoE側の通信を使うので、下記通りスピードが大幅改善。自宅サーバ側はPPPoEなのでスピード低下の影響を受けていると思いますが、小規模なサービスしかしていないので影響は軽微なはず。