- 投稿日:2025/07/01
- 更新日:2025/09/29

かつては「オレオレ詐欺」として話題になった詐欺手口。
「オレだけど交通事故を起こした」「お金が必要」など、電話で高齢者をだます典型的な手法でした。
最近は「オレオレ詐欺」という名前は聞かれなくなったものの、形を変えて巧妙化した詐欺が増加しています。
特に今増えているのが、「警察官」「金融庁職員」「銀行員」を名乗って信頼させ、金銭をだまし取る手口です。
詐欺の手口:警察官や公的機関を名乗る
● 警察官を名乗るパターン
「あなたの口座が犯罪に使われている可能性があります」
「キャッシュカードを確認する必要があるので、警察官が取りに伺います」
→ 偽の職員が訪問し、カードをすり替えて盗難
● 金融機関や銀行職員を名乗るパターン
「あなたの資産が狙われています」
「安全な口座に移してほしい。こちらで代行します」
→ 指定の口座に振込をさせて、そのまま現金を詐取
● 金融庁・消費者センターを装うパターン
「不正業者に騙されていませんか?お金を取り戻す手続きが必要です」
「調査費用・訴訟費用がかかるため、先に支払ってください」
→ 二次被害(二重詐欺)につながるケースも
詐欺を見抜くポイント
警察や金融庁が「金銭やカード」を取りに来ることは絶対にありません
電話で不安をあおり、すぐ行動させようとする
本人確認があいまいなまま話が進む
こんな対策を!
● 家族との合言葉を決めておく
詐欺電話がかかってきたときのために、本人確認用の合言葉を設定しておくと安心です。
● 留守番電話を活用する
犯人は録音を嫌う傾向にあります。すぐに電話に出ず、留守電で対応する習慣をつけましょう。
● 不審な電話は切ってOK
少しでも怪しいと思ったら、即切断。その後、自分から正規の番号に電話で確認を取りましょう。
親・祖父母にも伝えてほしい3つの言葉
「お金の話は電話でしない」
「キャッシュカードは渡さない」
「警察でもカードは回収しない」
シンプルですが、この3つのルールを覚えておくだけで多くの詐欺被害は防げます。
名前を変えても、本質は“信頼を悪用する”詐欺
「オレオレ詐欺」から「警察官詐欺」へ。
名前や手法は変わっても、“信頼”を利用してお金を奪おうとする本質は変わりません。
自分自身を守ることはもちろん、親や祖父母、周囲の人にも情報を共有し、守る力を家庭で高めていきましょう。