• 投稿日:2025/07/21
  • 更新日:2025/09/29
やさしいキャッシュ・フロー計算書の読みかた|すぐわかる!かんたん!やさしい決算書の読みかた④中級

やさしいキャッシュ・フロー計算書の読みかた|すぐわかる!かんたん!やさしい決算書の読みかた④中級

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ハト│企業経営アドバイザー/事業再生士補

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要約
利益が出ているのにお金が足りない…? その理由は「キャッシュ・フロー計算書」でわかります。 現金の出入りを3つに分けて見ることで、会社のお財布事情が見えてきます😊

🟩 POINT│利益が出ていても、現金が足りないことがある?

「黒字倒産」という言葉を聞いたことはありますか?
利益が出ているのに、手元にお金がなくて倒産してしまう──そんな事例が、実際にあるんです。

このナゾを解くカギが、「キャッシュ・フロー計算書(C/F)」です。
今回はこのC/Fについて、やさしく解説していきます😊

🟩利益と現金の流れはベツモノだから

まず押さえておきたいのは、「利益」と「現金の動き」は別物だということ。

たとえば、

商品を売っても、代金がまだ入金されていなければ、現金は増えていない。

工場を新設すれば、一度に大きなお金が出ていく。

こういったことは、損益計算書には反映されないのです。
一方で、「どんなお金が、どれだけ出入りしたか」を見せてくれるのが、キャッシュ・フロー計算書です💡

🟩C/Fは、お金の出入りを「3つの視点」で見せてくれる

キャッシュ・フロー計算書は、次の3つに分かれています。スクリーンショット 2025-07-06 161903.pngこの3つを合わせた「現金の増減」が、会社の【お財布の変化】を教えてくれるのです😊

🟩利益が出てても危険?──こんなケースもあります

ある会社の例を見てみましょう。

損益計算書では純利益1,000万円の黒字。

でも、キャッシュ・フロー計算書では…

営業CF 👉  +300万円
投資CF 👉 △1,200万円 【注目】
財務CF 👉  +500万円 
合計CF 👉  △400万円

この会社は、投資に多くのお金を使っているため、現金が減っています。
黒字でも資金繰りが厳しい状態かもしれません。
こういった背景は、P/LやB/Sでは簡単には見えてきません。

🟩【重要】C/Fの「出方」で、会社のフェーズが見えてくる

キャッシュ・フローの出方には、実はいくつかの典型パターンがあります。
それぞれ、会社の経営フェーズや方針を読み解くヒントになるんです💡

スクリーンショット 2025-07-08 175531.png「営業CF」が継続してマイナスの状態は、どんな場合でも黄色信号です。
投資・財務で一時的に補っていても、根本的な収益力の見直しが必要なサインです。

このように、「キャッシュ・フローの型」=会社の現在地ともいえるわけですね😊

🟩POINT(再掲)│「お金の流れ」を見ることが、健全な経営の第一歩

キャッシュ・フロー計算書は、会社のお財布事情を教えてくれるレポート。
どこからお金が入って、どこへ出ていったのか──これが分かれば、経営の“実態”が見えてきます。

利益だけでは判断できないことが、たくさんあるのです🙆

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すぐに取り組めそうなことはありましたか?

ぜひ、レビュー欄でお聞かせください😊

また、「ココわかんない!」「コレ教えて!」などのご要望についても、レビュー欄で教えてくださいね😆

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