- 投稿日:2025/07/10

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要約
櫂入れは大きなタンクの中のもろみを人の手で混ぜ、発酵を均一にする大切な作業。重労働ですが蔵人の勘と技が一杯の美味しい日本酒を支えています。
蔵人の手で酒が育つ時間。
日本酒の蔵見学などで「櫂入れ(かいいれ)」という言葉を耳にしたことがある方もいるかもしれません。
漢字だけ見るとちょっと難しそうですが、これこそが日本酒造りの大事な仕事のひとつです。
👆なかなか巨大なタンクが通じない😓実際は何百リットルもあるタンクです。
■ 櫂入れとは?
簡単にいうと、仕込みタンクの中のもろみ(発酵中の酒)を、
大きな棒(櫂)でかき混ぜる作業のことをいいます。
米と米麹、酵母、水がタンクの中で発酵を続ける中、
時間が経つと中身が層のように分かれたり、発酵ムラができたりしてしまいます。
そこで、蔵人が長い櫂をタンクの中に差し込み、
底から上へとゆっくり混ぜてあげる。
それが“櫂入れ”です。
■ 何のためにやるの?
櫂入れの目的は大きく2つ。
✅ 発酵を均一に進める
発酵中の温度や酵母の活動を均一にして、狙った味わいに近づけます。
✅ もろみの状態をチェックする
混ぜるときに、香りや手ごたえで「発酵が順調かどうか」を確認します。
タンクの中を機械で全部見られるわけではないので、
蔵人の五感で感じ取る大事なタイミングです。

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