- 投稿日:2025/07/11
- 更新日:2025/09/30

アパレルせどりで、「月利○十万円!」といった華やかな実績に、つい自分を重ねて比べてしまうことってありますよね。
僕自身もかつて、数字だけを見て焦り、不安になった経験があります。
だからこそ今回は、「実績の裏側」にある見えにくい要素や、比べるべきポイントを一緒に整理していきたいと思います。
この記事でまず最初にお伝えしたいのは、「特定の誰かを批判するための内容ではない」ということです。
一人でコツコツ頑張っている方が、他人の実績を見て必要以上に落ち込んでしまわないように―そんな思いで書いています。
「稼働時間」は人によって全然違う
副業でやっている人、専業で取り組んでいる人、夫婦で協力してやっている人など、せどりに使える時間は本当に人それぞれです。
たとえば、同じ副業でも、
・定時で帰れて、仕事終わりにそのまま仕入れに行ける人
・残業や休日出勤が多く、限られた時間でなんとか作業している人
同じ「専業」でも、
・一人でひたすら作業している人
・夫婦で分担して作業している人
・外注を使ってる人
など、同じ肩書きでも中身は全然違います。
だからこそ、「月利○十万円です!」といった実績を、表面だけ見て比べても意味がありません。
また、一人で全部作業していたとしても、「1ヶ月間毎日、四六時中作業してやっと出てる数字」だったとしたら、自分にも同じようにできるか?という視点も必要になってきます。
そう考えると、他人の実績を見て焦るよりも、自分のペースや生活に合ったやり方を見つけていく方がずっと大事です。
売上や利益、利益率の数字にはカラクリが
よく見かける「月利○十万円!」という実績も、実は仕入れ値や外注費が含まれていないケースがあります。
仕入れ値は気づきやすいと思いますが、外注費などはわからないことがほとんどです。
また、売上が大きく見えても、実際にはほとんど利益が出ていなかったり、利益率が高くても全体の利益が少なかったりすることも。
数字だけ見て「すごい」と思っても、実情はそうでもなかったりするんですよね。
利益率だけがすべてじゃないし、売上が大きいからといって、安定しているとも限りません。
それよりも大事なのは、キャッシュフローがきちんと回っていること。
キャッシュフローとは簡単に言えば、「お金の流れ」です。
「この商品めっちゃ利益が出る!」と思って仕入れようにも、仕入れ値が高く、回転率が悪い商品だとキャッシュを圧迫します。
どんなに高利益になるとはいえ、売れてなければ赤字です。
仕入れや支払いに使えるお金が足りなければ、継続していくのは難しくなります。
毎月しっかりお金が回る仕組みを作ることが、長く続けるためには何より大事なんです。
稼ぎにくい「時期」がある
たとえば「副業のアパレルせどりで月利10万円!」というプロフィール。
それを見て、「私も同じような環境で、それくらい稼ぎたい!」。
そう思われた方は、稼いだ「時期」もしっかり見ておく必要があります。
アパレルせどりの場合、夏は売上が伸びにくく、冬はアウターなどの高単価商品が売れやすいため、自然と利益も上がりやすい傾向にあります。
Tシャツとコート、どっちが高く売れるか?と聞かれたら、答えは明白。
もちろん、Tシャツでもプレ値がつく商品もありますが、それはあくまで例外です。
僕の体感では、夏に10万稼げる人は冬に30万は稼げます。
だからこそ、他人の成果を見るときは「いつ」「どんな条件で」それが出たのか、背景まで見ないと比べようがないんです。
僕の実績数字の中身
プロフィールには月利130万と書いています。
この計算方法はこんな感じ。
売上ー手数料ー送料ー仕入値=利益
時期は12月ですね。
具体的な数字を出すとこんな感じ。
売上 ¥2,855,645
手数料 ¥275,072
送料 ¥182,612
仕入値 ¥1,039,021
利益 ¥1,358,940
利益率 48%
販売数 317個
その時は2ヶ月分の外注費5万と出張費10万使っていたので、ざっくりと120万の利益です。
単月でめっちゃ利益を上げようと出品を控えてたとかもなく、その年の11月は↑の計算式で95万くらい稼いでました。
稼働時間
この利益を出すために、10月半ばから1ヶ月半以上、四六時中仕入れや出品作業。
外注さんは会社員の方で、出品作業を手伝ってもらっています。
平日仕事終わりの空き時間と休日に頑張っていただきました。
12月の1週目くらいにすべて出品が終わり、そこからひたすら値下げや梱包発送。
僕はwebスクレイピング系のツールは否定派なので、全部手動で値下げしています。
毎日に2時間、スマホでポチポチ値下げしていました。
発送は、梱包して梱包しても売れていくので、ある程度見切りつけてましたが、それでも毎日3時間は梱包に時間が盗られています。
これ見て、こんな生活やりたいですか?
僕も物理的にもメンタル的にも、「やれるとこまでやってみよう」とこの感じで動いてみましたが、今は収入落としてでも好きなことができる時間を設けるようにしています。
自分のペースで進めよう
他人の実績を見ると、「自分はまだまだだな…」と焦ってしまったり、落ち込んでしまうこともあるかもしれません。
でも、多くの場合、そうした数字の”奥にある現実”までは見えていないものです。
だからこそ、比べるべきは誰かの結果ではなく、昨日の自分。
周りに惑わされそうなときは、こんなふうに心の中で言ってあげてください。
「人の実績はあくまで参考。自分のペースで、着実に前に進もう。」
本当に大切なのは、華やかな結果ではなく、無理なく続けていける仕組みがあるかどうか。
また、一時的な利益よりも、安定したキャッシュフローを作ることの方が、ずっと価値があります。
またいつか、このテーマで話せたらなと思います。
一人でコツコツ頑張っている方に、少しでもこの言葉が届いていたら幸いです。
今日よりもほんの少しでも、自分らしく前進できたら、それが一番の成果です。
自分のペースで、着実に進んでいってくださいね。