- 投稿日:2025/07/13
- 更新日:2025/10/02

私もそうでした。
「自分に合うジャンルってどれ?」
「どんな発信ができる?」
調べれば調べるほど、いろんな意見があって正直よくわからなくなりました。
最初に選んだジャンルで30記事以上書いても成果はゼロ。
「このまま続けて大丈夫なんだろうか」と不安を抱えたまま書き続ける日々でした。
でも、いろんな失敗をしてきたなかで「ジャンル選びの考え方」が私のなかで少しずつ固まってきました。
今も道半ばですが、
✅これまでの失敗談
✅そこから学んだ教訓
✅私なりのジャンル選定
という話をまとめてみました。
あの頃の自分と同じように、ジャンル選びで悩んでいる人のヒントになればうれしいです。
「これはいける」と思ったジャンルで、まったく結果が出なかった話
私が最初に選んだのは「多汗症」ジャンルでした。
(これをジャンルといえるかわかりませんが…。)
自分の悩みでもあったので、治療法や通院の体験談、購入した器具のレビューなど、実体験を詰め込んで30記事以上書きました。
でも、アクセスはほとんどありませんでした。
検索順位も上がらず、成果もゼロ。
「困っている人の役に立てるかも」と思って書いていたので落ち込みました。
あとになって分かったことですが、
このジャンルはYMYL(Your Money or Your Life)に当たります。
健康や医療の話は、人の人生に大きく関わる分野のためGoogle検索では「信頼性」がとても重視されます。
そのため個人ブログよりも病院・医療機関・公的機関のようなサイトが優先的に評価されやすい傾向になっています。
当時の私はそのような仕組みも知らずにブログだけで発信していたので、どうして結果が出ないのかもわからず、ずっと悩んでいました。
しかし、この経験から、
「どういうジャンルは検索に向いていて、どういうジャンルは別のアプローチが必要なのか」
を考えるきっかけになりました。
書くことで見えてくるものがあった
多汗症ジャンルで成果が出なかったあと、別ジャンルを試してみたり日記のような記事を書いてみたりライターをしたりといろいろ模索しました。
うまくいかないことのほうが多かったものの、書きながら少しずつ読者を意識できるようになってきました。
それまでは「書きたいことを書く」で終わっていたものが、
「このテーマならどんな人が読んでるんだろう」
「どうやってコンテンツにたどり着くんだろう」
と考えるようになりました。
そうやって試行錯誤していくうちに「このジャンル、もう少し続けてみたいかも」とか、逆に「これは違ったな」と思うようになりました。
そして「じゃあ、自分に合うジャンルってなんだろう?」と考えるようになったのです。
自分に合うジャンルを見つける3ステップ
少しずつ経験を積むなかで、ようやく「自分に合うジャンルを見つけていくにはどういう手順で考えたらよさそうか」が見えてきました。
私のジャンル選びの結論は、
①:棚卸し
②:市場の観察
①:ほかの人の発信をみる
この順番だと考えています。
Step1:まずは棚卸し
ジャンル選びのスタートは、
「自分の経験や興味をあらためて見つめ直す時間を“意識的”にとること」
だと思います。
このステップは面倒ですが、ここを飛ばしてなんとなく選んだジャンルにするとモチベーションが続かなかったりコンテンツ作りで迷子になったりします。
「自分ってどんなことに反応しやすいんだっけ?」
「どんなときに熱量を持って話してるんだろう?」
と、すこし立ち止まって考える時間を持つ。
たとえばこんな視点で振り返るとヒントが見つかりやすいです。
✅人から何度か相談されたテーマ
✅気づけばよく検索している・見てしまう分野
✅過去に自分が困って調べたり試したりしたこと
✅学んでいて楽しかったこと・話すと止まらなくなる話題
「時間を使ってしまっていること」や「つい気になってしまうこと」はジャンル選びのヒントになります。
私の場合、新しいツールがでたとき使いこなせるほど得意になるわけではないのですが、触ってみるのはわりと好きです。
「これはどう使うんだろう?」「この目的のために使うのか」と、あれこれ試すことが自然とできます。
使ってみて気づいたことやちょっとしたコツを誰かに向けて発信することが思った以上に楽しい。
こうした経験から「もしかしたらツール系のサービスをテーマにしたアフィリエイトなら自分でも紹介できるかもしれない」と思うようになりました。
無意識にやっていることは自分では気づけないこともあるので、だれかに聞いたりAIと壁打ちしたりするのもおすすめです。
それともうひとつ大事なのは、
「興味が持てないジャンルを明確にしておくこと」です。
私の場合は「美容」「アパレル」「車」のジャンルはどうしても興味がもてず、手を出さないと決めています。
「稼げそう」と思って始めても関心が向かないテーマは続きません。
やらないジャンルをはっきりさせるだけでも選択肢が整理されて動きやすくなります。
Step2:市場をざっくり観察する
自分の興味や経験を棚卸しして「これならいけるかも」というジャンルが見えてきたら、次にやっておきたいのが、
「そのジャンルって、今どうなっているか?」
を見ておくことです。
いきなり本格的なリサーチをする必要はありません。
ざっくりでOKです。
案件がどれくらいあるのか、検索されているのか、SNSで話題になっているのかなど、そのジャンルの“雰囲気”をチェックします。
①ASPで紹介できる商品とジャンル別の案件数を見ておこう
アフィリエイトで収益化を目指す場合、
ASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)というサイトを通じて紹介できる商品やサービスを探していくことになります。
気になるジャンルに紹介できそうな案件があるかをざっくり確認します。
たとえばA8.netというASPでは「美容」「暮らし」「学び・資格」など、ジャンルごとにカテゴリーが分かれていてそれぞれの案件数を見ることができます。
ジャンルによって案件数にかなりの差があるため、複数ジャンルで迷っている場合は比較してみると方向性を決めるヒントになります。
つぎに注目したいのが、案件数が多いジャンルほどコンテンツの切り口やテーマの幅も広がるという点です。
たとえば美容ジャンルには「スキンケア」「ヘアケア」「クリニック」「美容機器」などさまざまな商材があります。
逆に、案件数が少ないジャンルだと紹介できるネタが限られてくるため、発信の幅が狭くなったり長期的に続けるには工夫が必要になるケースもあります。
「ネタの出しやすさ」や「発信のしやすさ」といった視点でも案件数をチェックしておくとジャンル選びの解像度が高まります。
商品やサービスの知名度を見てみよう
アフィリエイトはその商品やサービスに関心を持つ人の多さが意外に大切です。
たとえば、まわりで使っている人がいたりSNSや口コミで見かける商品なら「なんとなく知ってる」「気になっていたから見てみようかな」と感じてもらいやすいです。
逆に、まったく聞いたことがない商品だと興味を持ってもらうまでにひと工夫が必要になります。
商品の知名度を調べるには、Ubersuggest(ウーバーサジェスト)や GetKeyword(ゲットキーワード) などのツールが便利です。
回数制限はありますが無料で利用できます。
Ubersuggest:https://app.neilpatel.com/ja/ubersuggest/keyword_ideas/
GetKeyword:https://getkeywords.jp/
どちらも、商品名やサービス名を入れると月間の検索ボリューム(どれくらい検索されているか)が表示されます。
これを見れば、
「この商品ってどのくらい注目されてるんだろう?」がわかります。
複数の商品やサービスを比べて「どちらがよく検索されているか」を見ると、知名度の違いがわかります。
案件でチェックしておきたい4つのポイント
ASPで案件を見るといろんな情報が出てきます。
その中でも、ジャンルや案件を比べるときに見ておきたいのが次の4つです。成果条件は「達成しやすさ」をチェック
報酬が高くても、成果条件が厳しいと成約につながりにくくなります。
たとえば「有料プラン申込み」や「電話面談の完了」など、ユーザーにとってハードルが高いものは成果が発生しにくいです。
逆に「無料登録」や「資料請求」など、ユーザーの負担が少ない条件のほうが成果につながりやすいです。
「その条件は達成しやすいか?」を軽くチェックしておきましょう。
承認率は「低すぎないかどうか」を軽くチェック
成果が発生しても、広告主に「OK(承認)」されなければ、報酬は発生しません。
承認率があまりに低い案件(30%以下など)は、せっかく成果が出ても報酬につながりにくいことがあります。
「承認率がある程度あるか」は見ておきましょう。
EPCは“参考程度”でOKです
EPC(イーピーシー)は「1クリックあたりの平均報酬額」を示す数字です。
たとえば EPCが50円なら、100クリックで報酬5,000円という計算になります。
ただしこの数字は案件をどんな切り口で紹介しているか、どんな読者がクリックしているかによって大きく変わります。
たとえば、つぎのようなケースが考えられます。
✅購入寸前の読者に向けたコンテンツはEPCは高くなりやすい
✅情報収集段階の人に向けたコンテンツはクリックされても購入に至らないことが多く、EPCは低くなりやすい
EPCは“目安”として見るのがちょうどいいです。
②「市場の動き」を見てみる
アフィリエイトでは「そのジャンルにどれくらいの人が関心を持っているのか」つまり需要の有無がだいじな指標になります。
そのときに便利なのがGoogleトレンドというツールです。(無料なので誰でも使えます。)
Googleトレンド:https://trends.google.co.jp/trends
このツールを使うと特定のテーマやキーワードが最大20年近くの間にどのくらい検索されてきたかをグラフで見ることができます。
長いスパンで見れるので「一時的な流行だったのか」「今も伸びているのか」など、ジャンルの息の長さがなんとなくわかります。
たとえば「AI」の直近5年くらいの推移を調べてみると、右肩上がりに急激に伸びています。
このように、検索が伸びているジャンルは今後に向けて追い風が吹いている可能性があります。
必ずしもグラフどおりに判断できませんが、
「今から取り組むジャンルはどれくらいの規模感でどんな動きをしそうか?」を頭に入れることができます。
また、検索数が伸びたり落ちたりしているときは、
「何がきっかけで変化したんだろう?」をセットで考えてみます。
✅社会の変化?
✅競合サービスの登場?
✅ライフスタイルの変化?
こうした“仮説”を立ててみると、そのジャンルが今後も伸びそうかそれとも一時的なブームなのか、ざっくり当たりをつけることができます。
また、気になるジャンルが複数ある場合は比較表示もできます。
今回は「AI」と「小説」の過去5年を比較してみます。
2024年までは「小説」の検索需要のほうが多いですが、そこから「AI」が追い抜いています。
このようにジャンル・テーマを2〜3個並べて入力すれば、ジャンル別の相対的な差も一目でわかります。
複数ジャンル候補がある人は「どっちがより大きい市場か?」をざっくり整理しましょう。
市場が大きいほどチャンスも増える可能性が高まります。
③SNSは「まずは違いを知る」ところから始めよう
いきなりSNSで発信しようとすると「何を投稿したらいいのか分からない」「そもそも自分に向いてるのかな?」と迷ってしまいます。
そこでまずやってみてほしいのが、どんなSNSがあってそれぞれどんな特徴があるのかをざっくり知ること。
SNSはそれぞれ空気感やスタイル、属性情報が全然違うのでジャンルとの相性をチェックします。
「自分のジャンルならどこにハマりそうか?」
「自分が自然に投稿できそうなのはどこか?」
を考えてみましょう。
たとえば、このように分類できるかもしれません。
✅文章・動画で解説:X(旧Twitter)やYouTube
✅写真やビジュアルが強み:Instagram
✅テンポよく届けたい:TikTok
この段階ではまだ自分がどこで発信するか決める必要はありません。
「どんな投稿が伸びているか」
「同ジャンルで活動している人はどう見せているか」
を観察するだけでも十分です。
そのうち「自分ならこういう視点で表現できそう」などのアイデアが少しずつ湧いてくるようになります。
④検索とSNSでは「評価のルール」がそもそも違う
アフィリエイトでは「どこで発信するか」によって、情報の届き方が大きく変わります。とくに知っておきたいのが、Google検索とSNSでは“評価される基準”がまったく違うという点です。
Google検索の評価軸:信頼性・専門性が優先
Google検索では、「健康・お金・法律」など人生に関わるようなテーマは信頼性・専門性が高い情報が優先される仕組みになっています。
これがいわゆる YMYL(Your Money or Your Life)と呼ばれるジャンルです。
この領域ではたとえ実体験に基づいた有益な内容であっても、病院・公的機関・専門メディアのような発信元の方が検索上位に表示されやすくなります。
とはいえ、YMYLに該当しないテーマ(趣味・ライフスタイル・商品レビューなど)であれば、個人ブログや実体験ベースの記事でも十分に上位表示が狙えます。
SNSの評価軸:人の「反応」がすべて
一方で、SNSはまったく違うルールで動いています。
SNSで評価されるのは信頼性や専門性よりも、どれだけ人の反応を引き出せたかです。
具体的には以下のような「エンゲージメント」が重視されます。
✅いいね
✅コメント
✅シェア・リポスト
✅保存
✅DMやリプライなどのやりとり
こうした反応が多くなると、SNSのアルゴリズムによって自然に拡散されていきます。
同じテーマを扱っていても、Googleでは「信頼や経験」などが重視され、SNSでは「共感されたか・反応があったか」が評価軸になります。
このように媒体ごとのルールを理解するだけでも発信戦略が立てやすくなります。
「自分のテーマは、検索で攻めるべきか?それともSNSのほうが届きやすいか?」という判断材料として意識してみてください。
Step3:ほかの人の発信を見てみよう
ジャンル選びをしていると「他の人と比べてどうなんだろう」と気になることがあるかもしれません。
でも最初のうちはいろいろ考えすぎるより、なにか発信してみるほうが新しい気づきにつながります。
完璧じゃなくていいので、まずは形にしてみると「これならいけそう」「ちょっと違ったかも」といった手応えが出てきます。
頭の中でぐるぐる考えていたことがやってみることで整理されていく感覚です。
挑戦していくなかでもっと続けられそうなら、そのときにほかの人の発信をみてみます。
もし検索からの流入(SEOなど)を考えているなら、気になっているジャンルの複合キーワード(2〜3語)をいくつか調べてみると全体の雰囲気がつかみやすくなります。
✅どんな記事が上位に出ているか
✅企業サイトが多いか、個人の発信もあるか
✅自分が入り込めそうな余白がありそうか
ジャンル選びに迷っているときは、こうした“検索結果の現状”が判断材料になります。
② AI検索でざっくりなにが表示されるかチェック
最近は検索エンジンの画面にもAIによるまとめ(自動要約)が表示されることが増えてきました。
これを「AI検索(AIO=AI Optimization)」と呼びます。
まだまだ変化の途中ではありますが「AIがどんな記事を参考にしているか」をなんとなく見ておくと、今後の発信スタイルや記事構成のヒントになります。
現在、代表的なAI検索は下記です。
✅Google の「AIによる概要(SGE)」
✅Perplexity(自動で引用元を表示)
✅ChatGPT(検索機能)
✅Microsoft Copilot など
これらのAI検索ではテキストを入力すると要点がざっとまとめられ、その下や横に「この情報はここから取ってきました」と参考元の記事が表示されます。
このとき「どんな記事がAIに引用されているか」に注目すると発見があります。
たとえば、
✅企業メディアばかりか、それとも個人サイトもあるか?
✅体験ベースの記事も含まれているか?
✅自分が発信しようとしているテーマと近い雰囲気か?
あくまで「参考」なので、そこから正解を探すというよりも「どんなコンテンツがAI検索に反映されているか」を見てみます。
AI検索はまだ本格的な主流とは言えませんが、今後は少しずつ影響力が増していく可能性があります。
いま全部を読み込む必要はありませんが「こういう見せ方はAIに拾われやすいんだな」といった視点を持っておくと、長く続けていくなかで発信設計にも活かしやすくなります。
③ SNSで“今、伸び始めている人”を軽く観察してみる
SNSの発信は似たテーマで投稿している人の動きを覗くと参考になります。
注視したいのは、“今まさに反応が伸びはじめている人”です。
すでに数万人のフォロワーがいる有名アカウントではなく、フォロワー数が少しずつ増えていたり、いいねがちょっとだけついたりしている人たちです。
そういう動きのあるアカウントには真似しやすいヒントが詰まっています。
✅投稿の内容は、体験?情報?共感?
✅コンテンツの傾向や構成は?
✅どんな反応がついている?(いいね・保存・コメントなど)
✅同じテーマで投稿を続けているか?(ジャンルに一貫性があるか)
✅真似しやすそうか?
SNSの場合、「誰と競うことになりそうか」より、
「どんな見せ方をすると届きやすくなるか」
が大事です。
今まさに伸びている人と同じようなコンテンツをつくれそうかみてみましょう。
「これかも!」と思える方向があれば、まず試してみる
ここまで、自分の中を見つめたりまわりを観察したりしました。
そのなかで「ちょっと気になる」「これなら少し発信できそうかも」と思えたテーマがあれば、まずはそこから試してみてください。
ブログでもSNSでも10本くらい出してみると、続けやすさや手応えがうまれるかと思います。
「なんか違うな」と感じたらそこで変えても全然大丈夫かと思いますし、そもそもアフィリエイトじゃなくてもよいことに気づくかもしれません。
ジャンル選びは、頭の中だけで決めようとすると苦しくなりがちです。
「少しだけ試してみよう」くらいで動き出すのが、いちばんスムーズだと思います。
おわりに|「試しながら見つけていく」くらいがちょうどいい
ジャンル選びは、迷って当たり前だと思います。
最初からピタッとはまるテーマに出会えることのほうがむしろ少ないです。
私もいろいろ試して何度も方向性を変えています。
そのたびに少しずつ「これは向いてそう」「これは違ったかも」がわかってきた感覚があります。
最初は少しチャレンジできそうなジャンルを仮で選んで、試しながら「続けられる形」を見つけてみる。
そんなふうに、肩の力を抜いて始めてみるくらいがちょうどよいかと思います。
ジャンル選びに悩む人の背中を少しでも押せたならとても嬉しいです。
ありがとうございました!