- 投稿日:2025/08/13
- 更新日:2025/09/29

どうも、悪い蛙です。
普段は、3Dプリンターで遊んでいたり、なんかよくわからない存在で認識されている方が多いと思いますが。
本業は薬剤師らしいです。でも、その道のりはまっすぐではありません。
薬学部 → 数学科 → 薬学部という迷子キャリアを経て、気がつけば学会掛け持ちの金食い虫状態に突入していました。年会費や研修会、試験代、遠征費…合わせると「推しライブ遠征か?」ってくらいお金も時間も溶けていく。そんな生活を続けてきた私が、結婚を機に固定費を見直し、学会を取捨選択した話です。
注意:相当オブラートに包んでかいています。学会はあそこだろうと思えるます、特定の学会の誹謗中傷は一切しておりません。
学会課金5本立てという無茶なカモネギ
薬剤師になってからは、現場での学び不足を埋めるために学会に突っ込み始めました。 ピーク時は5つ同時加入。
・在宅寄りの学会 ・褥瘡(床ずれ)系学会
・病院寄り医療系学会 ・婦人科系学会 ・医療論文系学会
他にも、認知症だったり、がんだったり、入っていた時期もありました。
学会=固定費+従量課金型
専門職の学会って、ざっくり言うと**「固定費+従量課金型」**の仕組みです。まず固定費として年会費が約1万円。これを払っても、まだ何も始まりません。そこに乗っかるのが従量課金の部分。
その学会内での勉強したぞという名目の資格を取ったり更新したりするには、研修会に参加して単位をためる必要があります。研修会は1回あたり約1万円などが別途かかることもあります。
コロナ前はこの手研修会が関東開催中心で、関西住みの私はイベント遠征。大阪から現地まで行く交通費や宿泊費までプラスされて、出費は雪だるま式でした。最近はZOOM開催が増えて交通費は減ったものの、時間コストは相変わらず高いまま。
*ここで言う時間コストは、単にセミナーの数時間だけやなく、事前に関連本を読んだり、資料を整理したり、その時間を確保するために仕事を早めに切り上げたりする調整まで含みます。研修会は“当日”より、その前後の準備とスケジュール調整で、まるごと一日単位の時間を持っていかれるんです。
なんでそんなに入ったの?
理由は、おおきく2つ。あとは 単純に暇人だったから(普通に数学とかしたいことやっておけば良かったと反省材料です。)
大学教育の不足(そもそも学費をむしりとることしか略)
4年制だった当時は臨床寄りではなく、現場に直結しにくいカリキュラム。 「現場の学びは現場で取るしかない」と思った結果。
人とのつながり不足(狭い業界らしい)
社会人になってからの交友は趣味仲間か会社関係だけ。
本来は多職種連携が大事なのに、狭い世界でマウント合戦…。
もうちょい広い世界を見たかったというのが、本音であっちこっち、暇をつくって勉強をしにいってきました。(xお酒をのみに)
いわゆる ひととのつながりが欲しかったというやつです。
稼げない理由などなど
・目的と手段の逆転
認定証取得がゴールになりがち。あくまでも手段であり現場に還元できているのか、どうか自責の念にとらわれる
・稼ぎ方が限られる(どのそうに売り込むか)
書籍化かセミナーぐらいしかないが、準備負担が大きいと思われる。その点、爪切りとか、腸活とかはうまいことやっているなと遠くで見ています。
・現職のゼニゲバ主義(優先タスク順位の変更)
「金になることしかしない」経営方針なので、学会活動に予算も評価もなし。認定を取った資格も活かしきれていないしアップデートもできない。業界全体が人財を育てる気がないらしく、キャリアの中で活かしきれない。(病院では研修加算みたいなのがつけられています。)
今後の方針(あくまでも薬剤師としては)
プライマリーケア系と在宅系ゆる集まりの2つだけで固定費を抑える。
そして、プライマリーケア系は更新できなかったら切り捨てる予定です。
とかいいつつも、来年の富山でやる漢方っぽい学会にはいこうかなといった感じです。
おわりに
学会費は、放っておくと「知識の固定費+従量課金型サービス」になってしまう。でも、うまく使えば将来のキャリアの武器にもなる。大事なのは「何のためにやるのか」を見失わないこと。
リベフェスに行って、私は「やっぱり数学って楽しいな」と再認識しました。数値計算や、曲線を描くアートな数学。3Dプリンターで作る曲線なんて最高じゃないですか。今はProgateでRUSTも触ってますが、中だるみして止まっているので再開せねば。
蛙仲間には、ハーレー(ごついバイク)のチーム活動を生きがいにしている薬剤師もいます。彼いわく、「金さえ稼げれば何でもよかった。別に薬剤師である必要もない」。その言葉が、今も私の頭の中をよぎります。