• 投稿日:2025/08/14
  • 更新日:2025/09/29
🏠 中古マイホームのメリット・デメリット 〜建築士&宅建士が本音で解説〜

🏠 中古マイホームのメリット・デメリット 〜建築士&宅建士が本音で解説〜

  • 1
  • -
なしぐま@一級建築士

なしぐま@一級建築士

この記事は約5分で読めます
要約
中古マイホームは新築プレミアや経年劣化による価値減少で価格が抑えられ、値崩れしにくく相場も掴みやすいのが魅力。 間取りや設備の自由度も高い。 一方で費用増や耐震性、管理状態に注意が必要。 家計に無理なく、自分に合った選択が重要です。

こんにちは、なしぐまです。

普段は会社員として建築関係の仕事をしつつ、中古マンションを購入してフルリノベーションして暮らしています。

早速ですが、


💬 「中古マイホーム=古い・ボロい・安い」


って思っていませんか?

実は、中古だからこそ得られる魅力、けっこうあります。

この記事では、建築士&宅建士の私が、主観と本音を交えながらお話します。

※マンション前提ですが、戸建ても共通する話が多いです。

📄関連記事

👉️[🏠 新築マイホームのメリット・デメリット【建築士&宅建士が本音で解説】]

✅ 中古のメリット

① 💰 最大の魅力は「新築プレミア」がない

同じ立地・間取りなら、中古は新築より安くなる傾向があります。

理由は大きく2つ。

まず、新築特有の「プレミア価格」が含まれていないこと。これは広告費やモデルルーム代など、“新品ブランド料”みたいなものです
(要するに最初の買い手がその分をスポンサーしてくれているわけですね)。

もうひとつは、建物の経年劣化による価値の自然減少。築年数が進むほど、構造や設備の寿命が少しずつ短くなり、その分価格にも反映されます。

ただし築浅や人気エリアは、中古でも新築並みのお値段になることも。

駅チカ・広めの中古マンションは、郊外の新築より高いなんてこともあります。

駅チカや広めの物件は年数が経っても値崩れしにくく、むしろ資産価値を維持しやすい傾向があります。

② 📉 値崩れしにくい

新築マンションは購入直後に価格が10〜20%下がることもありますが、中古は下落幅がゆるやか。

似た条件の物件が多く、相場感をつかみやすいのもメリットです。

最近では例外的に、新築が入居時点で購入当時より値上がりするケースもあります。
(販売開始から入居まで1〜3年かかる間に、マンション全体の相場や物価が上昇していることが一因です。)

…とはいえ、

ここで「よし、転売で儲けよう!」と飛びつくのは完全に危険信号。

マイホームは、家計をしっかり管理して“無理なく買える人”が、腰を据えて暮らすためのものであって、短期売買で一攫千金を狙うためのチップではありません。

先行きは誰にも読めませんし、もし読みを外せば、マイホームどころか家計まで一緒に沈みます(笑)

関連記事

👉 [マイホームは浪費?後悔しないための購入前の心構え]

③ 🛠 自分色に染められる

私が中古マイホームを推す最大理由!

中古マンションの場合、管理規約の範囲内で間取りや設備を自由に変更でき、理想の家に近づけやすいです。

⚠️ ただし「何でもできるわけじゃない」点は要注意!
水回りの移動や共用部分に関わる工事、騒音が出る作業などは制限される場合があります。

新築や建売住宅ではメーカーや設備が固定されていることが多く、水回りの位置変更も不可が一般的。

一方で中古なら、最新設備・自由な間取り・好みの色や素材を選び、古さを感じさせない住まいにできます。

(ちなみにマンションの間取りは、20年前と今で大きくは変わっていません。共同住宅特有の「万人受けする間取り」が基本だからですね。)

⚠️ 中古のデメリット

① 🏚 老朽化の可能性

マンションの場合、室内はリフォームで新築同様にできますが、共用部分は管理次第。

適切に維持されていないと修繕費がドンと跳ねます。

逆に管理状態が良ければ「レトロな味わい」として魅力になることも。

② 💸 思ったより費用がかさむ

中古は仲介手数料・リフォーム費用・ローン金利・控除条件など、新築よりコストが増える要素があります。

「中古=安い」だけで判断すると、漏水や修繕で予算オーバーになる危険も。

ポイント:物件価格+リフォーム費+諸経費を合計し、家計とライフプランに合うかを確認してから探すこと。

予算はかなり厳しめに設定を。
(大抵は“謎の出費”で1割増しになるのが不動産あるあるです(笑))

③ 🌏 耐震性が劣る場合がある

ちょっと専門的なお話になるのですが、

中古マンションで気をつけたいのが「旧耐震基準」かどうかです。

1981年(昭和56年)6月以前に建築確認を受けた建物は旧耐震基準で設計されており、

条件は

「震度5程度で倒壊しないこと」。

…いや、今の日本の地震事情を考えると、ちょっと心もとないですよね。

それ以降は新耐震基準になり、震度6強〜7でも倒壊しないことが条件に。

地震の多い日本では、この違いが安心感に直結します。

⚠️ ここで誤解しないでください!

「旧耐震=必ず危ない」ではありません。建物の形や補強工事の有無で大きく変わります。

しかも、維持管理がしっかりされている旧耐震の建物のほうが、放置された新耐震の建物より長持ちするケースもあります。

ただし、旧耐震はローン審査が通りにくかったり、住宅ローン控除が使えないこともあるので、お財布事情に影響大です。

💡 チェックのコツ

・建築確認申請日が1981年6月1日以降かをまず確認

・耐震診断・補強の有無を聞く(これ大事!)

「え、駅チカなのに安い!掘り出し物じゃん!」と思ったら、だいたい旧耐震です(笑)

ちなみに、この旧耐震、デメリットがあるからこそ好立地でも価格が安い傾向があります。

「価格は抑えたいけど、駅チカがいい!」

という方には意外と魅力的かもしれません。

内装はリフォームでピカピカにできますし、耐震補強が済んでいればお得感もアリです。

📝 まとめ

中古マイホームは、

・価格

・自由度

・相場の掴みやすさ

が魅力ですが、費用・耐震性・管理状態には注意。

🎯 まずは「予算上限を決める」「候補エリアを絞る」からスタート!

😄 わが家の決断エピソード

「新築はね、あーでこーで…中古はこうでこうで…」

「ふーん。で、どっちがいいの?」

「中古マンションをリノベしたい!」

「じゃあそれで。任せた」

「えっ…(もっとプレゼンしたかったのに…)」

…こうして平和に方向性が決まりました(笑)


📌 この記事が、あなたのマイホーム選びの参考になりますように!

「中古って悪くないじゃん」と思ってもらえたら、私はもう心の中でガッツポーズです(笑)

ブックマークに追加した記事は、ブックマーク一覧ページで確認することができます。
あとから読み返したい時に便利です。

なしぐま@一級建築士

投稿者情報

なしぐま@一級建築士

パンダ会員

この記事に、いいねを送ろう! 参考になった記事に、
気軽にいいねを送れるようになりました!
この記事のレビュー(0

まだレビューはありません