- 投稿日:2025/08/13
- 更新日:2025/09/29

こんにちは、なしぐまです。
新築か中古か――マイホーム購入を考える人なら、必ず一度はぶつかる“永遠のテーマ”ですよね。
「そりゃ新築は新しいし、中古は古いでしょ!」
…はい、その通り。でも、それだけで結論を出してしまうのは、あまりにももったいない話です。
この記事では、建築士&宅建士としての経験に加え、ちょっとズレた(?)私の本音も交えながら、新築のメリットとデメリットをわかりやすく解説します。
読むことで“新築の現実”がクリアになり、あなたの判断軸がしっかり定まるはずです。
何しろ、選び方次第で数百万円単位の差が出ることもある世界ですから。
ちなみに私は断然、中古派!…ですが、価値観もお財布事情も人それぞれ。
大切なのは「自分にとって合うかどうか」。その視点で読んでいただければと思います。
(※今回は新築マンション寄りの内容ですが、新築戸建てにも共通点は多くあります。一部専門的な話も含まれますが、できるだけ噛み砕いてお届けしますのでご安心を。)
🌟 新築のメリット
1️⃣ 最新設備がそろっている
新築といえば、やっぱり最新の設備。
・宅配ボックス付きマンション
・カバンから鍵を出さずに解錠できる玄関ドア
・お風呂・トイレ・キッチンなどピカピカの水回り
「新品」である満足感はやはり格別です。
ただし中古でも、フルリフォームすれば最新設備は手に入ります(マンション共用部は別ですが)。
ポイント:最新設備は魅力的ですが、本当に必要かはライフスタイル次第。本当にその設備が必要なのかはじっくり考えてくださいね。
2️⃣ 耐久性・耐震性が高い
新築は最新の耐震基準で建てられており、構造材や工法も進化しているため、耐震性・耐久性は高水準。
鉄筋コンクリート造なら現行の新耐震基準、木造なら2000年改正後の基準が適用され、接合部や基礎仕様も強化されています。
ただし、「新しい=絶対安全」ではありません。地盤の強さや設計形状、施工精度によって性能は左右されます。
確認ポイント
・地盤調査結果と改良の有無
・耐震等級
・将来の修繕計画と維持管理の見込み
基準を満たしていても、地盤や設計に難があれば将来補強や修繕で大きな出費になる可能性があります。
さらに、維持管理を怠れば、新築でも20年後には“ボロ物件”になりかねません。買った瞬間がピークにならないよう、購入時点で維持の見通しまで考えておきましょう。
3️⃣ 住宅ローンや税制優遇が手厚い
銀行は新築を“高評価物件”として扱うため、金利優遇や審査通過率が上がる傾向があります。
さらに住宅ローン控除も、中古より控除額や期間が有利になりやすいです(省エネ・耐震性能の基準を満たしていることが多いため)。
制度はコロコロ変わるため、契約前に国税庁や金融機関で最新情報を必ず確認してください。
ポイント:金利や控除は「新築だから自動的に有利」ではありません。銀行や制度によっては中古の方が有利な場合もあるので、必ず複数比較を。
4️⃣ 好みの間取りや仕様を選べる
建設中の新築なら、間取り変更や設備グレードアップ、コンセント位置の追加なども可能。
注文住宅なら自由度はさらに高く、「夢のマイホーム」を形にできます。
ただし中古でもリフォームで間取り変更は可能なため、「新築じゃないと無理!」と思い込むのは危険。
ポイント:変更可能範囲や追加費用を事前に確認しないと、「あれもこれも…で結局予算オーバー」という“理想の家づくりあるある”に陥ります。
⚠️ 新築のデメリット
1️⃣ とにかく高い!
資材費と人件費の高騰で、新築価格はまさにうなぎ登り。
これまで積み上げてきたメリットを一撃で吹き飛ばす、超ド級のラスボス的存在です。
私の肌感覚では、同じ仕様・同じ面積の物件でも、この10年で価格がほぼ倍増。
まるでゲームの難易度だけが勝手にハードモードに上がっていく感覚です。
2️⃣ 購入前に実物を見られない
建物完成前に契約するため、実物が見られずモデルルーム頼み。
モデルルームは“オプション全部盛り”で夢を見せてきます(笑)
完成後に「思ってたのと違う…」となっても、もう後戻りできません。
対策:施工会社や過去の施工実績を確認し、可能であれば同じ会社が建てた完成物件を見学しましょう。
朝・昼・夜、平日・休日、晴れ・雨など複数パターンで現地周辺を確認するのも重要です。
3️⃣ 資産価値の下落が大きい
新築価格には「新築プレミア」が含まれ、広告費やモデルルーム費用なども上乗せされています。
一般的に新築から中古になった瞬間、10〜20%値下がりと言われます。
もちろん最近は都心部や政令市で値上がりしている例もありますが、それが続く保証は誰にもありません。
「売って儲けるぞ!」と考えると、気づけばマイホームではなく投資の世界に…(笑)
リセールを意識するのは大切ですが、最初の目的を見失わないことが大事です。
📝 まとめと次の一歩
今回は新築マイホームのメリット・デメリットをお伝えしました。
少し厳しめな表現もありましたが、それは
「借金で生活が苦しくなる人を一人でも減らしたい」
という思いからです。
私自身、新築の素晴らしさは十分理解しています。
ですが、生活を圧迫してまで買うものではありません。
マイホームは
“人生を豊かにする道具”
です。
あなたや家族の幸せが何なのかを考え、それが本当に新築マイホームなのかを見極めてください。
次の一歩:
・自分や家族が大事にしたい条件を3つ書き出す
・予算と照らし合わせる
・新築・中古のどちらが条件を満たせるかを比較する
この文章が、後悔のない住まい選びの一助になれば幸いです。