- 投稿日:2025/09/06
- 更新日:2025/09/29

こんにちは!
現役消防士で防災アドバイザーのかめと申します。
今回は、マイホーム購入や賃貸の前に確認しておいて欲しいことをまとめました。
この記事を読んで、少しでも皆さんの命が助かる確率が上がってくれれば本望です😁
🏠防災視点の家選びで大事なこと
防災視点からの家選びで大事な点は次の2点です。
1 津波・土砂の危険がない(少ない)家
2 耐震性に優れている家
地震・津波・土砂が、命に直結します💦
そんなのわかってるよという言葉が聞こえてきそうですが、そう言わずにぜひ一読ください!
🌊津波・土砂の危険はどうやって確認するの?
戸建て住宅とマンションで変わりますが、
戸建て住宅の場合、どんなに耐震性の高い家でも、津波と土砂は、耐えきれないませんし、仮に耐えれたとしても、とても生活できる状況ではありません。
マンションの場合は、低層階(1~3階)であれば、津波・土砂の被害に合う危険性は十分に考えられます。
次に紹介する方法で、自分が住む家の危険度を確認しましょう!
💡確認する方法
津波と土砂の危険度を確認する一番簡単な方法は、国土交通省の重ねるハザードマップを利用することです。
洪水・内水・土砂・津波・高潮などのハザードマップを一気に確認できます。
操作も、直感的で簡単です。
こちらから、赤枠の方に、住所を入力するか、現在地から探す、地図を見るをクリックしてください。
注意すること
ハザードマップは予想し得る最大規模の災害をもとにシミュレーションされていますが、予想を超える災害が起きた場合は、ハザードマップにかからない場所でも、被災するリスクはあります。
あくまで、参考として、実際に災害が起きた際は、情報収集して臨機応変に対応していく
🏠耐震性に優れている家はどんな家?
自分で撮影した能登半島地震の写真
いつ建てた建物が大丈夫?
家の耐震性を確保する一つの基準として、建築基準法があります。
結論
マンション→1981年以降(新耐震)以降の建物
戸建て住宅→2000年(2000年基準)以降の建物
ポイントとなるのは、次の3つです。
1981年以前→旧耐震
1981年以降→新耐震
2000年以降→2000年基準
以下は、パプちゃん調べの解説になります。(信憑性は確認しています。)
💡旧耐震とは、1981年(昭和56年)5月31日まで適用されていた建築基準法上の耐震基準を指します。この旧耐震基準の下で建てられた建物は、「震度5強程度の地震で倒壊しない」ことを目安として設計されていますが、「震度6強から7程度の大地震」に対する安全性の保証はありません。
💡新耐震とは、1981年(昭和56年)6月1日に施行された改正建築基準法による耐震基準です。この新耐震基準では、従来の「震度5強で倒壊しない」旧耐震基準を強化し、「震度6強~7の大規模地震でも倒壊・崩壊しない」ことを建物に求めるようになりました。
💡2000年基準とは、1995年の阪神・淡路大震災の被害を踏まえ、2000年6月1日から施行された建築基準法の耐震基準の強化版です。これは従来の新耐震基準をさらに厳しく改正し、建物の耐震性を向上させることを目的としています。
実際の被害状況を比べてみよう
それぞれの耐震性能における、過去の大地震の全壊・半壊率を見てみましょう!(パプちゃん調べ)
📍【1995年 阪神・淡路大震災】
旧耐震(1981年以前) 約30%
新耐震(1982年以降) 約7%
全壊建物の9割以上が旧耐震基準だったとの調査もあります。
📍【2011年 東日本大震災】
津波被害が大きく、建物の耐震基準による被害率の明確な統計は少ないですが、新耐震基準以降の建物は被害が小さいと報告されています。
📍【2016年 熊本地震】
旧耐震(1981年以前) 28.2%
新耐震(1981~2000年) 8.7%
2000年基準 2.2%
📍【2024年 能登半島地震】
旧耐震(1981年以前) 50%以上
新耐震(1981~2000年) 約30%※
2000年基準 10%未満
※ 新耐震の建物でも、設計上の限界やメンテナンス不足による経年劣化(30年以上)、構造的な弱点、地盤・地震動の特殊性が重なったことで、全壊・半壊率が高くなったもの。
以上のように、新耐震以降であれば、倒壊率は激減します!
地震が来た時に、安心できる家に住んでいるかは、命に大きく関わってきます!
まとめ
まとめると次のとおりになります。
1 戸建て住宅の場合
津波・土砂の危険がない、2000年以降の建物
2 マンションの場合
津波・土砂の危険が少ない、1981年以降の建物
最後に
日本は地震大国で、南海トラフ地震や首都直下地震はいつ来てもおかしくない現状です。
消防士をやっていると自然には勝てないなと思う瞬間があります・・・
津波や土砂が正にそう思う瞬間であり、東日本大震災や能登半島地震で津波や土砂の中から救助された人は、偶然でしかありません。
能登半島地震でも、最後まで救助出来なかったのは、土砂に埋もれている要救助者でした・・・
津波・土砂の危険が高い地域にお住まいの方は、お引越しされることを勧めます!
また、1981年以前の住宅にお住まい方がいれば、お引越しや耐震性向上のリフォームをお勧めします!
ですが、過度な安心を求める必要はありません!
家の耐震性を上げようとすればするほど、お金もかかります!
まとめにある条件の家を選んだ後は、家の耐震性向上より、家具の転倒防止や家庭用消火器、感震ブレーカー、非常用備蓄品など、発災した時の備えにお金を回しましょう!
内容は以上になります!
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
ブログやnoteにも挑戦したいと思ってますので、読んだ感想や修正点などいただけると幸いです😌
これからも、命もお金も守って自由な人生目指して頑張りましょう💪