- 投稿日:2025/11/15
- 更新日:2025/11/16
今回は、ライフプランを作成する上で、陥りがちな罠についてご紹介します。
結論から言うとそれは、三世代分の資産形成をしようとすることです。
むろん正解は、「それぞれが各自の資産形成をする」です。
冗談のように感じられるかもしれませんが、「リベ大お金の勉強フェス」で相談員のボランティアをした時も、実際に真剣にそう考える方がいらっしゃいましたし、普段教えている時も、ベースの考え方が「親族を支える」になっている方がいらっしゃいます。
「消えない老後の不安」について可視化していく作業ですので、これから家計管理を始める方も、ライフプランの作成に取り掛かっている方も是非ご覧ください。
リベシティには、「宿題リスト」があります。
順番に進めるだけで、誰でも資産5000万円を達成できるです。
大切な人には、お金ではなく、知識を与えてあげましょう。
1 どんな現象か
引退した両親や成人した子供の分まで生命保険に入ったり、蓄財をしたりしてしまう現象です。
本来は備えることが必要ではない項目にも備えようとするのは、目標資産額を膨れ上がらせることになり、不安の拡大に繋がります。
2 具体的に何をしてしまうか
1 両親や義父母の老後資金、介護費用等を準備しようとする。
「私は長男だし、親の面倒を見なきゃ…」
考え方はとても素晴らしいのですが、配偶者を含めれば、最大4人の親がいます。万が一の時に備えておくのは構いませんが、ライフプランを考える時に、当たり前のようにデフォルトで予算に含める方が、事実存在します。
2 成人した子供の面倒を見ようとする。
「うちの子は出来が悪くて…」
謙遜ではなく、本当にそう考えて過干渉をする方もいます。
親がそういった態度だと、子供の自己肯定感にも影響があるので、まずこの考え方を止めるべきですが、理由もなくお金を与えてしまうことがどれだけ危険な行為かは、勉強した方には釈迦に説法だと思います。
事実、30代40代の子供を養っている方もいらっしゃいます。
3 なぜそう考えてしまうのか
答えは、その人を大切に思っているからです。
(//▽//)
ステキなことだと思います。
しかし、ライフプラン作成は、冷静に数字と向き合わなければなりません。
そしてそれは、人生に向き合うということでもあります。
将来お金を渡すために計画的に蓄財するのではなく、今からお金に困らない知識を分け与えて行けばよいのです。
4 それぞれがライフプラン表を作る意義
小金持ち山に登る再現性の高い方法は、確立されています。
それはつまり、親族全員が資産5000万円を手にできるということです。
ステキなライオンさんのおかげですね。
(//▽//)
一人で三世代分を支えようとすれば、何億円必要か分かりませんね。
可能だとしても、すさまじい税金が課されるでしょう。
そして、理由もなくお金を渡された親族は、弱くなっていきます。
自分のライフプラン表に親や子を組み込むのではなく、それぞれにライフプラン表を作ってもらうことが重要です。
各自が宿題リストを進めていけば、みんなが幸せになります。
5 ライフプラン表とは
ライフプラン表とは、人生の航海図です。
独身の時や結婚した後、子供が生まれたり、巣立って行ったり、また二人になったり。時には一人になったり。
人生で起こる様々なイベントを記載して、必要な資金を計算していきます。
当然、思い描いていたようにならないこともあります。
途中で航海の乗組員が変わることもあるでしょう。
ライフプラン表は、事あるごとに見直しが必要で、育てていくものです。
ですが、作成や見直しの段階で、考えられることは網羅する必要がありますし、想定が現実的なものである必要があります。
6 ライフプラン表の理想の形とは
自分自身の人生を大切にすることが、重要な指針です。
子供がいる場合は、独り立ちするまではしっかりと面倒を見て、自分たちの老後に備えてしっかりと準備をする。
公的保険をベースに不慮の事故や介護などにも備えていきます。
これができたらあとは人生を楽しむだけですね。
(//▽//)
7 とある保険販売員のライフプラン表
複数の友人から「ライフプラン表を作ってもらったので、妥当か見てほしい」と言われ、相談に乗ったことがあります。
同じ人が、複数のライフプラン表を作ってもらったこともありました。
作成した人のポジショントークが数字にも表れていて、苦笑いしました(笑)
不動産会社は、新築の家を買っても大丈夫なように作成するので、十分余裕があって、ローンの返済には困りませんと説明するし。
保険会社は、保険に入らないと不安になるように作成するので、このままだと全然お金が足りませんと説明するし。
友人は、お金が足りているのか、足りていないのか混乱していました(笑)
とある保険販売員の作ったライフプラン表は、聞き取った家族構成等をパソコンに入力したら、あっという間に出来上がったそうです。
人数や年齢に、都合のいい係数を掛けて算出していることが推測できます。
詳しく見ていくと、親の老後資金や子供の結婚資金、なんなら子供の住宅取得の補助、孫の教育資金なども入っていました(笑)
つまりは「なので保険に入りましょう」と言うことですね(笑)
8 それぞれが宿題リストをやれば良い
両さんのおかげで、勉強した人はお金に困らなくなります。
同じことを、家族にもやってもらえば良いのです。
インデックス投資で膨れ上がった資産を、代々の子孫に相続していくよりも、宿題リストの知識を受け継いでいった方が、遠い未来の子孫たちは幸せに暮らせることでしょう。
それぞれが、自分の小金持ち山に登れば良いのです。
9 終わりに
地球外生命体について真面目に話をするときに、天文学的な距離と制限がある速度のせいで、「絶妙にタイミングが合わないと、存在していたとしても会うことができない」という表現をします。
私は、両さんと同じ時代を生きて出会えたことに、奇跡を感じています。
全くの無宗教者ですが、不思議な感覚です(笑)
皆さんはいかがでしょうか。
少しずつ日本が良くなっている感覚がありませんか?
周りを巻き込んで、それぞれがお金にまつわる5つの力を鍛えていけは、明るい未来しか想像できなくなると思いますよー
(≧▽≦)/