- 投稿日:2025/08/26
- 更新日:2025/10/07

社会人になってから「もっと学びたい」「専門性を高めたい」と思い、通信制大学院に進学する人が増えています。
でも実際のところ、仕事や家庭と両立しながら大学院に通うのはきついのか?メリットとデメリットは?
私自身、管理栄養士として働きながら通信制大学院で3年間学び、卒業しました。
ここでは実体験をもとに、社会人で通信制大学院に通うメリット・デメリット、そしてかかった費用まで正直にお伝えします。
社会人で通信制の大学院生になって感じた4つのメリット
私が社会人で通信制の大学院生になって感じたメリットです。
1. 就職活動をしなくていい
一般的な大学院生は論文を書きながら就職活動もしなければならず大変です。
その点、社会人学生はすでに仕事があるので 就活のプレッシャーがない分、精神的に楽 でした。
2. 学びたい気持ちが強い分、真剣に取り組める
「社会人なのにあえて大学院へ行く」という人は、学びたい気持ちが強いからこそ。
私自身も、授業や修論に対して 本気で取り組むモチベーション がありました。
3. 学割が使える
意外と嬉しいのが 学生証による学割。
国立博物館 → 無料入館(大学と提携している場合)
美術館・学会 → 学割料金でお得に
新幹線や長距離電車 → 学割適用
ゴンチャのタピオカも学割で安く飲める✨
ちょっとした楽しみが増えるのもメリットでした。
4. ほとんど通学しなくても単位が取れる
通学制だと平日の夜に大学へ行く必要がありますが、通信制なら 通学せずに単位を取れる科目が多い のが大きな魅力。
特に子育て中だった私にとっては、通学の負担が少ないのはとても助かりました。
社会人で通信制大学院に通って感じたデメリット
1. 実験系の研究は難しい
実験室や器具を使う研究を選ぶと、社会人だと通学の頻度を確保できずハードルが高いです。
そのため、通信制で実験系は正直おすすめできません。
2. 論文は自主性が必須
教授の指導は月1回程度だったので、それ以外は 自分で計画的に進める必要がある のが大変でした。
3. 教授との連携がとりにくい
通学制だと気軽に教授に質問できますが、通信制は会う機会が少なくやり取りも限定的。
修論の指摘が「今から直すの!?」というタイミングで来ることもあり、修正が大変だったこともあります。
💰社会人通信制大学院にかかったお金
私が3年間でかけた費用は 合計で約217万でした。
入学金:22万円(初年度のみ)
授業料:41万1,160円 ×3年 = 123万3,480円
交通費:月2万円 ×12カ月 ×3年 = 72万円
教科書代:約5,000円(古本で節約)
年間にすると 約72万円。
給料やボーナスから工面しましたが、正直きつかったです。
特に管理栄養士は給料が低めで、私の場合は 手取り18万円。
「この収入で大学院に通って大丈夫かな?」と、お金の面ではかなり悩みましたが、家計管理をしていたおかげでお金を工面することができました。
まとめ
社会人で通信制大学院に通うことには、
✅ 学び直しによる成長
✅ 学割や通学負担の少なさ
といったメリットがある一方で、
⚠️ 論文を自主的に進める大変さ
⚠️ 教授との距離感やお金の負担
などのデメリットもあります。
実際に経験してみて思うのは、「学びたい気持ちがあるかどうか」が一番大事 だということ。
大変さはあるけれど、それ以上に得られる知識や経験は大きく、仕事や人生の視野を広げてくれました。
もし「もう一歩ステップアップしたい」と思っているなら、社会人大学院という選択肢を考えてみる価値は十分にあると思います。