- 投稿日:2025/08/27
- 更新日:2025/10/07

「小論文ってどう書いたらいいの?」「時間が足りない!」「結局何が正解?」
そんな悩みを持っていた私が、仕事と両立しながら大学院入試で一発合格できた小論文対策法をまとめました。
これは私のやり方なので、こういうやり方もあるんだなぁくらいで見てください。
小論文で評価される書き方のコツはたった一つ!
小論文は「論破ではなく納得させる」こと
小論文の点数は読み手の気持ち次第です。
論破することが目的ではなく、読み手が採点をするということを考え読み手の立場に立って書くことが必要です。
そのため、読み手が具体的にイメージできる文で、論破や説得ではなく納得させるような文章である必要があります。
たとえ、全く知らない分野の小論文が出された場合でも、自分の得意なフィールドに持ち込み、相手が納得するような流れで小論文を書けばいくらか点数がもらえる可能性もあります!
小論文の時間配分
小論文試験60分の場合の時間配分です。
読み取り 3分
メモ 10分
書く 40分
推敲 7分
問題文の読み取りに3分、メモでアイデアを出してどこに何を書くか振り分けるのに10分、実際に書くのに40分、推敲で間違いがないか直したりするので7分となります。
小論文試験は試験時間が30分や90分などバラバラですが、基本の時間配分として参考にしてみて下さい。
問題文で書き方も違う!「論ぜよ」「説明せよ」「述べよ」の違い
「論ぜよ」や「説明せよ」、「述べよ」など問題文によって小論文の書き方も違ってきます。
論ぜよ:結論を導くための理論を展開する。反対意見をつける。
説明せよ:事実を書く。個人的な解釈の入る余地は少ない
述べよ:回答する
論ぜよ
「安楽死を認めるべきか認めないべきか」などYES・NOがはっきりして、どちらの立場の考えも分かるという問題が多いです。
書き方としては、
①~だろうか(問題提起)
②確かに、~という人もいる(反対意見に理解を示す)
③しかし~ (持論を示す)
④なぜなら~(持論の展開・社会一般に広げた問題)
⑤よって私はこういう理由でこう考える。(結論)
という流れです。
結論で自分の支持する意見を述べますが、結論に至るまでにどれだけ採点者を納得させることができる文章が書けるかがキーとなります。
主観ではなく一般的な意見や考えを用いて理論的に構成していくことになります。
また、説得力を出すために反対意見も取り入れましょう!
説明せよ
説明とは「ときあかすこと。特に、物事がなぜこうなのかの根拠・理由を明らかにすること。」という意味です。
知識を問う問題に多いです。
説明せよと出題されたら「事実」を書くようにしましょう。
また、悲しい、楽しそうなど個人的な感情は入れないようにしましょう。
述べよ
「述べよ」は、自分の意見を書く作文のようなもの。
「管理栄養士としての抱負を述べよ」など、個人の考え方や人柄が分かるので就職試験に多い印象です。
小論文の文字配分、文字数の目安は?
小論文を書くときに重要になってくるのが文字の配分です。おおよその配分を書いていますので参考にしてください。
論ぜよ:「yes・no問題」の場合
何々について自分が賛成か反対かを論じるなど、イエスかノーがはっきりとしている問題の書き方です。
<文字の割合>
①~だろうか 10%(問題提起)
②確かに、~ 10%(反対意見に理解を示す)
③しかし~ 20%(持論を示す)
④なぜなら~ 50%(持論の展開・社会一般に広げた問題)
⑤よって私は~ 10%(結論)
①~だろうか(問題提起)は、個人の体験などで「先日、本で何々について読んだ」「街で~の光景をみかけた」など
論ぜよ:「自由に論じる問題」の場合
<文字の割合>
①~だろうか 10% (問題提起)
②確かに~ 30~40%(持論を示す)
③なぜなら 40~50%(②の根拠や具体例)
④よって私は 10% (結論)
自由に論じる場合、問題がないと議論がふわっとなってしまうため自分で「yes・no問題」のような問題提起をする必要があります。
述べよ:自分の意見を述べる問題
<文字の割合>
①~だろうか 10% (問題提起)
②確かに~ 30~40%(持論を示す)
③なぜなら 40~50%(②の根拠や具体例)
④よって私は 10% (結論)
持って行けそうなら「yes・no問題」にすると文字数が稼げて、内容に深みも出ます。
小論文の文字数の目安
おおよその目安です。
総文字数ってどれくらい?
「~字以内で書きなさい」と書かれていれば指定された文字の80%~100%が目安になります。
「~字で書きなさい」の場合、範囲は文字数プラスマイナス10%程度です。
文字数 目安の文字数
400字 360~440
600字 540~660
800字 720~880
1200字 1080~1320
800字以内 640~800
文字数は原稿用紙であればはじめに数えられるので、始めに指定の文字数の所に線を引いておくと目安になります。
小論文を書くときの3つのポイント
私が、小論文を書くときに気を付けていたポイントを3つ紹介します。
小論文の書き出しは固定で時短
小論文で困るのが「書き出し」ですが、書き出しは自分のつなげやすい文章を固定しておくと時短になります。
例えば「近年、日本においては~が問題視されている。」など。
他にも、「新聞(メディア)で~を耳にすることが多くなった。」、「最近、~を見る機会が増えた。」、「…は~~である」など。
分野にもよりますが、栄養や医療系は社会問題や社会に通じるテーマが小論文として出されることが多いので、大体この書き出しでいけます!
細かい書き方は絶対ミスしない
内容は完璧でも、細かい書き方のミスをしてしまうと減点につながる可能性も!
なので、書いていて分からないものが出てきたら調べて本番で間違えないようにしましょう!
・縦書きの場合は数字は漢数字
・「」の使い方、『作品名』、「『かっこの中のかっこ』」
・%や m等の単位はパーセントやメートルなどカタカナで
・「です・ます」調ではなく「だ・である」調が基本。
など、小論文では普段書きなれていないルールがあるため、ミスしないようにしましょう。
ただし出題校の指定がある場合はそれに従いましょう。
小論文を書くときのアイデアの出し方
小論文を書くときに重要なのが、テーマに沿ったアイデアです。
私は、小論文を書き始める前に余白を使いアイデアをメモしてまとめ、どのアイデアをどの部分に入れるかを考えてから書いていました。
小論文はその場で問題を読み、自分の中にある知識を総動員して文章を書き上げていくため、最初に文章の骨組みとなるアイデアを出し切ってから文章を組み立てていくことが重要です。
アイディアの出し方は
3what(何を意味しているか、何が起こっているか、今後何が起こるのか)
3why( why:なぜ、 when:いつ、どういう時から、 where:どこで、国や場所を変えるとどうなるか)
How どうやって(極端な例で考えてみる)
これを元に広げていきます。
アイディアの書き方はメモリーツリー(マインドマップ的なの)でやっていました 。
ここで注意したいのが、思いついたネタを無理に入れないこと。
無理に全て入れようとするとめちゃくちゃな文章になってしまいます。
あと、書いている途中でいいアイデアが出てきたから書き直したい!と思うことありますよね。。
でも、後で見ると大したことないアイデアも多いので、切り捨てる勇気も必要です。
まとめ
小論文って、「正解がわからない」「どう書けばいいか不安」と感じる人が本当に多いです。
私も最初は同じように悩んでいました。
でも実際には、小論文は才能ではなく型とコツを知るだけで一気に楽になります。
今回紹介した書き方の流れや時間配分、アイデアの出し方を身につければ、
限られた時間でもスラスラ書ける
どんなテーマでも自分の考えを形にできる
採点者に「納得」してもらえる答案になる
そんな自信がついてきます。
小論文に苦手意識がある人ほど、コツをつかんだときの伸び幅は大きいです。私自身も「無理かも」と思っていたのに、一発合格できました。
だから大丈夫。あなたもきっとできます!
ぜひ今回のポイントを実践して、合格をつかんでくださいね。✨
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