- 投稿日:2025/09/02
- 更新日:2025/10/07
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正直、栄養士・管理栄養士って給料が安いな…って思うこと、ありませんか?
調べてみると、一般の仕事と比べて平均年収で100万円以上も差があることもあるんです。
そこで今回は、私自身の経験も交えながら、なぜ管理栄養士の給料が安いのかを3つの理由でまとめてみました。
理由1:誰でもできる仕事が多い
「え、誰でもできるの?」って思うかもしれません。
実は、管理栄養士の業務は資格がなくてもできる仕事が多いんです。
例えば、医師でないと手術はできないし、看護師でないと注射は違法ですが、栄養士・管理栄養士の仕事は資格がなくてもある程度こなせちゃいます。
もちろん病院での栄養指導は医療点数を取るためには資格が必要ですが、点数が取れなければ看護師が栄養指導しても問題ありません。
給食の盛り付けや配膳も、パートさんや無資格者で十分対応可能です。
「栄養学」は生活に身近で誰もが触れる分野だから、資格がなくても入りやすく、給料が高くなくても人が集まるんですよね。
理由2:利益が出にくい
次に、給料が安くなる大きな理由は利益が出にくいことです。その大きな理由としては、
給食費の上限が決まっている
栄養指導などの報酬が少ない
があげられます。
給食費の上限が決まっている
病院の場合、国から支給される給食費は2025年4月の時点で1人1日3食2070円*と上限が決まっています。高級食材を使って豪華な食事を作っても、給食費自体は変えられません。
この金額、平成9年から80円しか上がってません。
委託給食でも、施設側が料金を上げられない以上、会社に払われる金額も増えません。さらに、人件費や食材費が上がる中で給料を上げるのは難しい状況です。
*厚生労働省:入院時の食費について
栄養指導などの報酬が少ない
作業療法士のように「1回ごとに診療報酬が算定できる」職種と比べると、管理栄養士はどうしても利益を生みにくい仕組みになっています。
例えば…
作業療法士(精神科作業療法)
1回 2,200円/人 × 25人指導で 約55,000円
→ 月20回実施で 約110万円/月
管理栄養士(個人栄養指導)
2回目以降は 2,000円/人
→ 作業療法士と同じ110万円を稼ぐには 月550人指導が必要
(1日8人指導しても月160人程度が限界)
つまり、制度上どうしても「利益率」で差が出やすいのです。
そのため、経営側の視点では…
「管理栄養士を雇っても収益が上がりにくい」
=「人件費に見合わない」と判断されがちです。
理由3:代わりがいっぱい
最後の理由は、代わりが多いことです。
栄養士や管理栄養士は毎年多くの人が資格を取得しています。
さらに、食や健康に関する資格は50種類以上あり、テレビや雑誌でも医師や野菜ソムリエが解説しているのをよく見かけますよね。
必要とされる人数に対して資格者が多いこと、さらに他の資格者でも仕事が代用できることが、給料が上がりにくい原因になっています。
💡管理栄養士の給料を上げるには?
「じゃあ、どうやったら給料を上げられるの…?」って思いますよね。
転職で収入アップ
私の場合、転職したら
手取り給料:16万 → 18万
ボーナス:5万 → 給料5ヶ月分へ
さらに家賃補助までつくように!
転職は一番手っ取り早く収入を増やせるので、今の職場に不満があるなら転職活動をするのはおすすめです。
副業に力を入れる
どうしても管理栄養士は業界全体の給料が低め。
職場側にお金の余裕がなく、頑張ってもなかなか昇給に直結しないのが現実です。
だからこそ、副業に挑戦するのもアリ!
WEBライター・SNS運用・商品の監修・レシピ作成など、「管理栄養士」の資格を活かせる場面はたくさんあります。
私もWEBライター
コツコツ専門性をアピール
個人ではなく管理栄養士全体としての話ですが、
例えば…成果を学会で発表する、論文にまとめて発信する、など
世の中に向けて
「管理栄養士ってこんな凄いことができるんだ!」
とアピールすることが大切だと思っています。
もちろん、すぐに給料がドンッと上がるわけではありません。
でも、この積み重ねが 管理栄養士全体の地位向上や給料アップ につながるはず✨
私自身も、小さな研究をコツコツ続けて学会発表に挑戦しています。
✅ まとめ:管理栄養士が給料安い理由
誰でもできる仕事が多い
利益を生みにくい
代わりがたくさんいる
でも、やっぱり給料だけではない部分もあって
患者さんに「ありがとう」と言われる瞬間
健康をサポートできるやりがい
これって本当に何にも代えられない価値があります!
実績を積み重ねて広めることで、管理栄養士の地位や給料を少しずつ上げていけたらと思っています。
私も日々学びながら、コツコツ頑張ります!