- 投稿日:2025/09/19
- 更新日:2025/11/05
1.幸せな育児の始まり
2025年2月、私は第一子となる男の子を出産しました。
初めての育児に毎日バタバタと過ぎ、寝不足の日々でしたが、
子どもの寝顔や小さな手に触れるたび、
愛おしさがこみ上げてくる幸せな毎日でした☺️
産後の経過は母子ともに良好で、
1ヶ月健診でも「順調に育っていますよ」と先生から伝えられ、
安心していました。
2. 赤ちゃんからの小さなSOS
1ヶ月健診を終えた翌週から、息子の吐き戻しが頻繁になりました💦
ただ、毎回大量に吐くのではなく、1日に2〜3回、
少量ずつ吐くことがほとんどでした。
「新生児は消化器官が未熟だからよく吐き戻すもの」と聞いていたので、
あまり気にしていませんでした。
しかし、徐々に吐く量が増え、ミルクの後のゲップと一緒に吐いたり、
しばらく経ってから吐いていることも増えていきました。
さすがに「この量は少しおかしいのでは🥺?」と思い、
ChatGPTやGoogleで「赤ちゃんの吐き戻し」について調べ始めました。
すると、受診の目安として
✅ 発熱
✅ 脱水症状
✅ 体重減少
✅ 噴水のように吐き戻す
といった症状が挙げられていましたが、息子はどれにも当てはまりませんでした🙅♀️
吐き戻しは頻繁にあるものの毎日ご機嫌で、尿の量や便の色もいつも通りでした。
育児経験のある家族や知人に相談しても、
👩「うちの子もよく吐いてたよ」
👩🦰「吐き戻しだけなら大丈夫じゃないかな?」
というアドバイスが多く、
私は「気にしすぎかな?」「粉ミルクが合わないのかも?」と思い、
粉ミルクの種類を変えたり、量を減らしたり、
ミルクの後はなるべく抱っこで過ごしたりしましたが、
吐き戻しが落ち着くことはありませんでした、、、。
3. あの時、助産師さんが来てくれなかったら
息子の吐き戻しに悩んでいた頃、区の新生児訪問で助産師さんが自宅に来てくださいました。
助産師さんは、私たちの困りごとを聞いてくださったり、
身体の発達を確認したり、丁寧に身長・体重を測ってくださいました。
その時、1ヶ月健診から1週間以上経っているのに、
息子の体重がほとんど増えていないことが分かったのです。
助産師さんも「体重が増えていない以外は特に問題なさそうですね」
と話していましたが、
👩💼「念のため、一度小児科を受診してみてください。
もし何も問題なければ、それが一番の安心材料になりますから」
とアドバイスしてくださいました。
4. 診断までの道のり
助産師さんのアドバイスに従い、翌日近くの小児科を受診しました💨
「何も問題ありませんように🙏」と願いながら診察していただきましたが、
先生からは
👨⚕️「胃軸捻転か幽門狭窄症の可能性があります。
早急に大きな病院に行ってください」
と告げられ、頭が真っ白になりました😨
幸いなことに翌日、大きな病院の予約が取れたので急いで向かいました💨
1時間近くに及ぶさまざまな検査の結果、最終的に確定した病名が
「肥厚性幽門狭窄症」というものでした。
5. 肥厚性幽門狭窄症という病気
「肥厚性幽門狭窄症」という病名は、
きっと多くの方が初めて耳にするものだと思います。私もそうでした。
この病気は、胃の出口(幽門)の周りの筋肉が厚く硬くなり、
ミルクが腸へうまく流れていかなくなる病気です。
生後2週間〜2ヶ月頃の赤ちゃんに多く見られ、
特に初産の男の子に多いとされています。
ミルクを飲んでも胃から腸へ行けないため、飲んだミルクが胃に溜まり、
最終的には口から勢いよく噴水のように吐き出してしまいます。
息子の場合も、少量ずつでも吐き戻しが続いたのは、
ミルクが胃から流れなかった為でした💦
この病気は、放っておくと栄養が摂れなくなり、体重が増えなくなったり、脱水症状を起こしたりするため、早期発見と治療がとても大切になります。治療は、硬くなった筋肉を切開する手術が行われます。
引用元:日本小児外科学会 MSDマニュアル 家庭版 - 肥厚性幽門狭窄症
6. 小さすぎる身体で挑んだ手術
病名が診断されたその日のうちに入院が決まり、
翌日には緊急手術を行うことになりました😨
私も病院に泊まり込み、付き添うことになりました。
手術の前日からミルクが飲めないため、
哺乳瓶の乳首をくわえさせて何とか息子をなだめていました。
それでもお腹が空いて大泣きする息子に
「ごめんね」と心の中で何度も謝りながら、ほぼ不眠で一晩中抱っこし続けました😢
生後1ヶ月の小さな体で手術を受けることに、大きな不安を感じていました。
ただ、先生や医療スタッフの方々を信じ、病室で息子が無事に手術を終えることをひたすら祈っていました。
この時は、本当に時間が経つのがとても遅く感じました😥
そして、手術は無事に成功しました✨
術後、担当医から
👨⚕️「想像以上に患部が肥大していて、もう少し受診が遅かったらより重い
症状が出ていたと思います。早期発見できて本当に良かったです!」
と伝えられました。
その言葉に心から安堵し、早期発見できたのは紛れもなく、
あの助産師さんのおかげだと改めて感謝の気持ちがこみ上げました🥹
7. その後の驚きの変化
驚いたことに、手術後からミルクの吐き戻しがピタッとなくなりました😳
我慢し続けてやっと飲めたミルクを、美味しそうに勢いよく飲んでいる息子を見て、思わず涙が溢れました🥹
術後の経過も良好で、1週間ほどで退院することができました。
(退院後、助産師さんには電話で病気の経緯と心からの感謝を伝えました✨)
自宅に帰ってからも吐き戻すことはほとんどなく、ミルクも今まで以上にたくさん飲むようになり、体重もぐんぐん増えていきました😳✨
8. 「専門家に相談してよかった」と心から思う理由
もしあの日、新生児訪問で助産師さんが来て下さらなかったら。
そして、「小児科に受診してみてください」とアドバイスしていただけなかったら。
病気の早期発見は、きっとできなかったと思います🙅♀️
今回の経験を通して、子どもの様子に少しでも「おかしいな」と感じたら、自分で判断せずに専門家に相談することの大切さを学びました。
些細な異変でも、専門家にとっては重要なサインかもしれません。
今は毎日の育児を記録できるアプリもたくさんあります。
(私はぴよログを使っています🐣)
そういったものを活用しながら、今後も子どもの「いつもと違う」にすぐ気付けるようにしていこうと思います。
もし身近に助産師さんや保健師さんがいなくても、
小児科や地域の育児相談窓口など、相談できる場所はたくさんあります。
お住まいの地域のウェブサイトなどで、ぜひ一度検索してみてください🔍️
この記事が、子育てされている方、妊娠中の方、そしてこれから子どもを考えている方のお役に立てば幸いです😊
最後までお読みいただき、ありがとうございました!