- 投稿日:2025/09/29
- 更新日:2025/09/29

はじめに
今回は食用油についての記事です😊
① 油って本当に必要?
私は1年の間に2回程度はダイエットに取り組みます。
ダイエット中は自炊が増えるんですが、その過程で「油って本当に必要なの?」と感じるようになったんです。
肉や魚を焼けば食材から脂は自然に出てくるし、テフロン加工のフライパンを使えば焦げ付きもほとんどない。
つまり、調理にわざわざ“追加の油”を使わなくても、十分に美味しく仕上がるんです。
それなのに私たちは無意識にサラダ油を使っているのはなぜなんだろう🤔
② サラダ油が安い理由と名前のトリック
サラダ油は、なぜこんなに安く、どこにでも置いてあるのでしょうか?
理由は「工業的な効率性」と「ネーミング戦略」です。
精製過程
大豆や菜種などの種子を高温・高圧で搾り、その後“ヘキサン”という溶剤で油を徹底的に抽出。
さらに高温で精製・漂白・脱臭を繰り返し、無味無臭のサラダ油が完成します。
この一連の工程は大量生産向きで、栄養や風味を犠牲にしてでも「安定供給」と「低コスト」を優先しているんです。
名前のトリック
「サラダ油」という言葉は日本で作られたもの。
由来は「冷めても濁らず、サラダにかけても使える油」という意味です。
当時のマーケティングで「サラダ=健康・軽い・ヘルシー」というイメージを前面に押し出した結果、
我々、消費者の中で「サラダ油=体にいいもの」という刷り込みが生まれました。
実際は、ほとんどが“工業的に作られた無個性な油”なのに、「健康そうに見える名前」で食卓に入り込んでしまったんです。
③ サラダ油の健康リスク
安くて便利なサラダ油ですが、その裏には健康リスクが隠れています。
◆酸化のしやすさ
サラダ油は精製でビタミンEなど抗酸化物質をほぼ失っているため、酸化しやすい油です。
酸化した油は体の中で「活性酸素」を生み出し、血管や細胞を傷つける要因になります。
動脈硬化や老化を早めるリスクにつながると考えられています。
◆オメガ6とオメガ3のバランス
油には「脂肪酸」と呼ばれる成分があり、その一種が オメガ6系脂肪酸 と オメガ3系脂肪酸 です。
オメガ6(リノール酸)
植物油に多く含まれ、体に必要な必須脂肪酸。
ただし摂りすぎると体内で炎症を促進し、アレルギーや生活習慣病(動脈硬化・糖尿病・肥満)につながるリスクがある。
オメガ3(α-リノレン酸・EPA・DHA)
青魚やえごま油、亜麻仁油などに含まれ、炎症を抑える作用がある。
脳や心臓の健康維持に重要で、うつや認知症のリスクを下げるとも言われる。
本来はオメガ6とオメガ3を 4:1程度 で摂るのが理想とされています。
しかし現代の食生活はサラダ油中心になりやすく、 10:1以上 という極端なバランスに。
結果、炎症体質が進み、病気リスクが高まってしまいます。
◆トランス脂肪酸の問題
サラダ油を精製する高温処理の過程や、繰り返し加熱調理を行うことで、トランス脂肪酸 が発生します。
トランス脂肪酸とは?
本来の「自然な形」からねじれた構造を持つ脂肪酸。
体内で代謝されにくく、“異物”として働きやすい。
体への悪影響
WHOは「心疾患リスクを明確に高める」と警告。
悪玉コレステロール(LDL)を増やし、善玉コレステロール(HDL)を減らす。
結果、動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞のリスクを押し上げる。
国際的な動き
アメリカやヨーロッパでは食品への使用が規制。
日本では規制が緩いため、気づかないうちに摂取しているケースが多い。
WHOは「総摂取エネルギーの1%未満」に抑えるべきとしています。
④ 代替案とまとめ
ここまでサラダ油について批判的な情報を伝えてきました。
しかし、皆さんに覚えておいてほしいのは油=悪ではないということです。
ただ「サラダ油を無意識に使う習慣」は見直したほうが良いのは確かです。
おすすめの代替案を下記に記します📝
●オリーブオイル:抗酸化物質が豊富で加熱にも比較的強い
●えごま油・亜麻仁油:オメガ3が多く、炎症を抑える働き(※加熱はNG、ドレッシング向き)
●ごま油:香りと抗酸化作用を兼ね備え、少量で満足感が出る
また、調理法そのものを工夫するのも有効です。
蒸す・茹でる・電子レンジ調理を組み合わせれば油はほとんど不要。
肉や魚の脂そのものを利用するのもひとつの方法です。
「安いし、健康そうだから」と無意識に使ってきたサラダ油。
でも実は オメガ6過多・オメガ3不足・トランス脂肪酸の摂取 というトリプルリスクが潜んでいました。
これを知れば、油選びを見直すきっかけになるはずです。