- 投稿日:2025/10/01
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「税理士は分かるけど、行政書士・司法書士・社労士って何をする人?」
事業を始めたばかりの人や、これから法人化を考えている人なら一度は疑問に思うはずです。
👉 この記事では、事業を進めるうえで出会う3つの士業の役割と依頼すべき場面、さらに信頼できる専門家を探す方法を紹介します。
この記事がおすすめな人
✅️ これから個人事業主として活動を始める人
✅️ 事業が軌道に乗り、法人化を考えている人
✅️ 士業の名前は聞いたことあるけど違いが分からない人
✅️ 長く付き合える専門家をどう探せばいいか知りたい人
《結 論》
まずは最初に結論から。
では早速ご紹介しましょう。
意外と知らない3つの士業
普通に会社員だと、知らなくて良いことってありますよね?
だって会社がすでに準備してくれるから、自分は自分の業務に集中すれば良いからです。
しかし、個人事業主や法人をつくると、自分でメンバーを探す必要があります。
その時に大事なるのが、税理士さん、弁護士さんをはじめとした5つの士業です。そのうち特に、以下の3つの士業は、何か依頼することがないと話す機会がないので、今回解説記事にしました。
1. 行政書士
・許認可に関する専門家
飲食店営業許可、建設業許可、旅館業(民泊含む)、古物商許可などを担当
外国人のビザ申請も対応
👉 例:カフェを開業する時や、民泊事業の許認可は行政書士に依頼。
なぜ行政書士さんに依頼するの?
筆者は、建築関係の事業をしているので、建設業の許可を毎年業務報告として出しています。自分自身でも実績報告書を出すことも出来ますが、色んな数字(決算書)や規定で決まった書式でまとめて申請に出すのも意外と一苦労だったりします。
そこで、苦手は人に頼む!!
ということで、行政書士さんにお願いしますといって、自分は売上を上げる、利益を残すことに集中しています。
行政書士さんでも『専門分野』がある
例えば、民泊に特化した行政書士さんです。
保健所と消防署の申請業務は、自分自身でも出来ますが、意外と通りにくい区や市があり、行政によって回答が異なることもあります。
こういう時に、対応や移動に時間かかるから、まるっとお願いしちゃおうというのも戦略の1つです。
他にも、建設業に特化した行政書士、相続に強い行政書士もいて、行政書士で一通りできるけど、さらに専門分野がある人に依頼するのも仕事を依頼するコツです。
2. 司法書士
・登記の専門家
不動産登記や商業登記(会社設立、役員変更、本店移転など)
成年後見や相続関連の手続きも担当
👉 例:合同会社を立ち上げたい時、不動産を法人名義にしたい時は司法書士に依頼。
なぜ司法書士さんに依頼するの?
新規で法人設立する際に、税理士さんと共にサポートしてくれます。こちらも自分自身で登記や法人設立は、比較的可能です。
いまだとマネーフォワードクラウド会社設立を使えば、自分自身でもほうじんや個人事業の設立は簡単です。
例えば、相続関係や住宅の不動産登記(これらも自分でできるが)は、自分の時間と比較して割安ならば業務を任せるのもひとつの方法です。
親族(親戚のおじさん)が亡くなって不動産があったので、不動産登記の変更をチームの相続税理士さんと司法書士さんを紹介しました。
また注文住宅の営業設計していた時にも、よくお世話になりました。
特に、登記の変更などをするときが割と身近なことかもしれません。
意外と扱いがめんどくさい司法書士さん
3つの◯◯士さんで、筆者が苦い思い出があるのが司法書士さんです。
例えば、土地や建物を購入して融資実行をする際に、銀行と司法書士さんとで、根回しして『この日でお願いします!』というやりとりをします。
これがまた数千万単位の金額が大きい業務なので結構神経を使います。
司法書士さんは基本年配の方が多く(難しいし、実績が必要)、扱いにくいケースが多いです。
自分はこれが嫌で、『いいから言ったとおりに動いてくれよ(23、24歳の若者が70代の司法書士に対して思ったことw)』と何度思ったことか笑
弁護士さん、司法書士さんは、先生意識が高くクセつよなので、自分も結構対応に苦戦しますが、依頼する側なのでガンガンつっこみます。
3. 社会保険労務士
・人・労務の専門家
法人化すると社会保険の加入が必須に
雇用契約・就業規則の作成、労務管理のサポートも
👉 例:従業員を雇う予定があるなら、社労士を早めに探すべき。
なぜ社会保険労務士さんに依頼するの?
社会保険労務士さんは、従業員を雇った時の給料や社会保険に関して、居てくれて一番心強いなと思います。
自分自身、ブラック企業を退職して、国民健康保険にした時期もあり、はじめて社会保険のありがたさを感じました。
会社員だったら、この表はよく見るのではないでしょうか?
全国健康保険協会HP 令和7年度保険料額表(令和7年3月分から)より引用
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g7/cat330/sb3150/r07/r7ryougakuhyou3gatukara/
もちろん自分自身、表の計算方法は知っていた方が良いですし、人を雇う事業をしている人は必須と言えます。
自分が一番この計算めんどくさいなと思ったのが、『先輩の塾経営で人を雇いたいからこの給料になるようにやってくれ』と言われたとき(筆者が26歳頃10年ちょい前)です。
書籍を買って、勉強しました。
エクセルで計算式をまとめて、逆算して給料を決めたんですが、あれがあっていたのかは定かではありません。(多分、少し間違っていたはず笑)
最近では、社会保険や雇用保険を簡単に計算するツール(社会保険 ツールで検索すると無料でもある、SmartHR等)があるので、楽だなと思います。
税理士さんに付随する社会保険労務士さん
社会保険労務士さんは、基本的に税理士さんとペアであることが多いです。
(もちろん独立している方も多い)
なぜなら、法人を作れば、必然と社会保険周りの業務で社労士さんは必須になります。また税理さんのそばにいれば、確実にお客さんを紹介してもらえるからです。
意外と単品で活躍するよりも、どこかとチーム組んでいたりするのが、社会保険労務士さんなイメージが筆者は強いです。
試験自体は難しめだけど、独立して食べていけるかというとどうなんだろう?って個人的には思ってます。
むしろ、税理士さんにくっついていた方が、お客さんまわしてもらえるので、自力で集客するよりも楽ですし、そんなに極端に業者で差が出しにくいので変えにくい(お客さんを社労士が奪ってくるのは難易度高い)印象があります。
社会保険労務士さんを選ぶより、税理士さんをまずちゃんと選べるかが大事だったりします。【重要】
法人化の流れと関わる士業イメージ
これまでの◯◯士を、法人化するときの流れでまとめると以下の通り。
①会社設立(窓口:税理士、バック:司法書士)
②社会保険の手続き(社労士)
③業種の許認可取得(行政書士)
④税務顧問(税理士)
👉 法人化を進めると自然に複数の士業と関わることになる。
この大まかなイメージを持っているだけでも、独立する時にも役に立ちます。
信頼できるの専門家の探し方
信頼できる専門家の探し方は、以下の2つです。
①人からのご紹介
自分も法人立てた際は、注文住宅の営業設計していた最初のお客様(難しい案件だったけど、新人で自分を可愛がって成長させてくれた方)が紹介してくれました。
都会や地方でも異なるので、まずは自分自身の知人に相談してみたり、自分をフォローとDMしてくれれば紹介も可能です。(※規模や事業内容にもよるので全てではない)
②対応スピードが早い事業者を選ぶ
2つ目に、返事が遅い業者は避けたほうがいいです。若い人の方がやる気もあり、最新の情報も持っていたりします。
例えば、コロナのような非常事態での申請業務でも活躍してくれます。
遅いと仕事も進まないですし、自分より若いやる気のあるチームメンバーで揃えています。
初回相談を複数受けて「レスポンスの速さ・話しやすさ」で比較すると良いでしょう。
👉 士業は「資格より人柄」、長期的に付き合える人を選ぶのが大切です。
マイクロ法人スキームを知らない◯◯士は多い
実際、会社員である税理士、社会保険労務士さんだと、マイクロ法人スキームを知らないケースも多いです。かといって、独立しているから知っているとも限りません。
今日からできるアクションプラン
今日からできるアクションプランを紹介しましょう。
①自分の事業に必要な手続きをリスト化する
②どの士業が関わるかマッピングして整理する
③早めに専門家と面談し、相性を確かめる
これから事業立ち上げる人でもできることは?
実は、これから事業をはじめるひとでもやれることがあります。
それは、『人と会って、紹介してもらえるように努力すること』です。
ただ紹介して下さい!と言っても、紹介してもらえません。
よく考えてほしいのが、信頼関係が出来ていないのに、ひとから紹介されることはありません。
まずは自分ができることをして、しっかり信頼関係を構築することが大切です。
【参考記事】
◇【人生論】『会いたい人に出会えた!』を叶えるシンプルな3ステップ◇
https://library.libecity.com/articles/01K58MR3AP52FX2GP9RFSA6AJN
まとめ
最後に簡単にまとめます。
👉 個人事業主から法人化を考える時、税理士だけでなく この3士業を理解してパートナーを持つこと が成功の鍵になります。
事業は「全部1人でやる」時代ではなく、専門家とチームを組む時代です。
知識武装しながら、いい人と会ってチャンスをつかみましょう。
あとがき 〜チャンスをつかめる人の話〜
先日オフ会に出たのですが、やっぱ最後まで残る人はチャンスや運を掴めている人が多いなと感じました。
本田圭佑さん(元日本代表、実業家)がある自身主催のパーティの最後に残った人へ言ったのが、「ここに最後まで残った人、あなたはすでに成功者です」みたいなことを言ったという記事かXを目にしたことがあります。
どんだけ自信あるんだよと思われがちですが、自分も同感で、人の本音は最初には出てこないものです。
オフ会でも、会にでても全然そのあとに繋がらない人は、表面的なものを見すぎていると思います。
人と縁がない人の特徴
・ただ自分が会いたい人に会いたい(一方的な意思)
・安くできたら無料で教わりたい
多分この思考の人は、最後まで残らないです。
なぜなら、2次会、3次会などは、実費もかかるので、クレクレマインドの人は、無料の部分で知りたいことだけ知って帰ろうとするからです。
紹介してくれる人は『人』を選んでいる
実は、紹介してもらうためには、紹介されるまでの信頼を構築しています。
以下の記事でも紹介しています。
◇信頼を積み上げろ!キーマンとつながる行動術◇
https://library.libecity.com/articles/01K5BAQGFVY2KHKX8TP8TR3JMQ
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