- 投稿日:2025/10/20
- 更新日:2025/10/26
📌ユーザー車検とは?
車の所有者が自ら運輸支局などの検査場で車検を受ける制度。 整備工場を通さないため、費用を抑えられるのが最大のメリットです。
ユーザー車検は、車に詳しい人が受けるものだと思っていました。
ところが「ノウハウ図書館」のユーザー車検記事を読んでみると、意外にも素人でもできそうだと実感。
これまで我が家では、ディーラーやオー◯バック◯、ガソリンスタンドで見積もりを比較して車検を受けてきましたが、「もしかして自分たちでもできるのでは?」という気持ちが芽生えました。
さらにディーラーの見積書には「法定外費用 約4万円💸」の文字が……。
車検場は自宅から車でわずか10分✨。
「これは自分でやってみるチャンスかも?」と思い、ノウハウ図書館の記事を参考にユーザー車検へ挑戦してみることにしました。
ただし、ユーザー車検は平日限定⚠️。
最終的には、主人が仕事を調整してトライすることに👨🔧
◾️ユーザー車検の流れ
1.オンライン予約
軽自動車:軽自動車検査協会予約サイト
乗用車:陸運局予約サイト
1️⃣ 車検証を準備(入力時に必要になります)
2️⃣ アカウント登録(初回のみ)
3️⃣ 予約画面で以下を選択
・検査種別:継続検査
・検査車種:普通車
4️⃣ 検査場を選択(全国どこの車検場でも受検可能)
5️⃣ 日時を選択
⏰ 可能なら午前(AM)枠がおすすめ!
検査に落ちた場合でも、近くのテスター屋で調整後に当日再検査が可能になるためです。


※カメラ起動で二次元コードが上手く読み取れなかったので、赤枠部分に車検証を見て直接手入力しました。
2025年4月1日からの主な改正内容車検受検期間の延長:これまで車検は有効期間満了日の「1ヶ月前」からしか受けられませんでしたが、改正により「2ヶ月前」から受けられるように。2ヶ月前に車検を受けても、次の車検までの有効期間が短くなることはありません。これにより、ユーザーは繁忙期を避けてスムーズに車検を受けることができ、予約の負担が軽減されます。
2.予備車検(テスター屋)で事前チェック
いきなり本番は不安なので、車検場近くのテスター屋さん(予備車検場)を訪問。「〇〇車検場 予備車検」と検索すれば、その車検場の近くで予備検査を受けられる場所が簡単に見つかります。
「当日車検前に、ライトの光量や排ガスなどを事前にチェックしてタイヤのホイールキャップを取り外してあげるから、車検予約日の8:30に来て」とのこと。この日はユーザー車検の流れやポイントを聞くだけで終了でしたが、とても勉強になりました😊
事前準備:
1️⃣ウォッシャー液の補充(水道水でもOK)
2️⃣車体番号刻印位置の確認(車種によって異なる。)
例:うちの車は運転席シート下、ドアとシートの間のカーペットをめくったボディ部分に刻印がありました。
👉当日は検査員との車体番号刻印位置の確認はありませんでした。
3️⃣ 発炎筒の有効期限確認
発炎筒の本体には「製造年月」または「有効期限(製造から約4年)」が記載されています。最近は、LED式非常信号灯(電池式)も使用可能です。
ただし、国土交通省認可(EマークまたはJISマーク付き)の製品であることが条件です。
うちでは有効期限が切れていたため、LED式の非常信号灯(691円)を購入しました。今後は車検のたびに電池が切れていないか確認すればOKです。
購入品:エーモン(amon)非常信号灯/発炎筒の代わりに使用可能・車検対応・防滴仕様(IPX3相当)
👉 当日は検査員による発炎筒の有効期限確認はありませんでしたが、
いざという時のために、事前確認しておくのがおすすめです✨
🧳 荷物は全部降ろす必要ある?
「トランク等に荷物がある場合は受験ができません」と公式動画で注意喚起されていました。実際に社長さんに車を見てもらったところ、「このぐらいの荷物は大丈夫だよ〜」と言われました。重量のあるものや検査の妨げになるものを除き、荷物をすべて降ろす必要はありませんが、検査に影響を与える可能性のあるものは事前に降ろしておくのが望ましいようです。
3. ユーザー車検の準備リスト🚗
👍用意しておくと便利なもの
✏️ 筆記具(鉛筆とボールペンの両方)
「筆記具なんて検査場に置いてあるでしょ!」と思うかもしれませんが、
実際には検査ラインに並んだ後に記入漏れに気づくこともあります😅
そんなとき、自分のペンをすぐに取り出してサッと書けると安心です✨
📎 バインダー
書類をまとめておけるバインダーがあると、とても便利です。
多くのプロ(業者)も、書類をバインダーに挟んで車検を受けに来ています。風で紙が飛ばされたり、記入中に書類がバラバラになったりするのを防げます。
📃必要書類
・自動車検査証(車検証)
・納税証明書(原則不要。ただし、地方税システムの反映に時間がかかる場合があり、確認できないときはこれまで通りの紙の証明書の提示が必要。)
・自賠責保険(新・旧)※多摩車検場の場合、敷地内では購入不可。周辺のテスター屋や行政書士事務所で加入となります。
・点検整備簿(ネット上のテンプレートOK。整備時期は車検の前後どちらでも可。検査後に行う場合は事前準備不要。)
🏢陸運局の窓口で入手する書類
・自動車検査票(有志の方の書式※本番用は陸運局で配布の正規の用紙)
・継続検査申請書(専用3号様式)(公式サイトの申請書)
・自動車重量税納付書(有志の方の書式)
💡 自動車検査登録公式サイトには、自動車検査票と自動車重量税納付書のダウンロードはありません。有志の方が似た書式を公開しているので、必要な方はそちらを活用してみてください。

↑※右側:🚗走行距離表示値の記入が抜けてました💦 でもテスター屋さんがしっかりチェックしてくれて発覚✨その場で記入して無事クリア👌 テスター屋さん、ありがとう〜🙏

4.費用明細(ホンダ・フリード)の場合💰
小型乗用車(5ナンバー)、車両重量1,300kg
自賠責保険:17,650円
重量税:24,600円
検査手数料:2,200円(内訳:検査登録印紙500円+審査証紙1,700円)
①計:44,450円
②計:5,500円(テスター屋)
合計①+②=49,950円

💳 クレジットカード払いの場合は、国土交通省のサイトから事前登録が必要です。
📄 国土交通省計算サイト
5.多摩車検場当日の流れ
(参考動画:独立行政法人自動車技術総合機構より引用)
・四輪小型
・二輪(バイク)


1️⃣ 各書類(自動車検査票・継続検査申請書(専用3号様式)・自動車重量税納付書)を見本通り記入✍️ ※事前にテスター屋で済ませておくとスムーズ
2️⃣ 隣の建物で印紙・証紙を購入貼付👇
・自動車重量税印紙 → 自動車重量税納付書
・検査手数料の印紙&証紙 → 自動車検査票
3️⃣ 6番窓口(ユーザー車検受付)へ提出
💥まさかのトラブル発生! 予約したつもりだったのは「多摩車検場」…と思いきや、実は「東京運輸支局」で予約してたことが判明😱 なので、多摩車検場では予約が入ってない状態に💦
でも窓口で教えてもらったとき、担当の方が「間違った予約は削除しておいてくださいね〜」と優しく対応してくれて、 ✨希望してた時間帯でそのまま受験できちゃいました!ラッキー✨
書類も事前にテスター屋さんでチェック済みだったので、記入漏れゼロ&差し戻しナシでスムーズに提出完了👌
4️⃣ 検査前の注意事項
⚠️タイヤのホイールキャップやナットカバーを外す(※事前にテスター屋で対応)
⚠️トランクの荷物を下ろす(特になし)
⚠️乗車できるのは運転手1人のみ
🚗➡ 準備ができたら検査コースへ!
初心者は 「3番コース」がおすすめ🎯
検査員さんがとても親切で、丁寧に説明してくれました😊
結果は……✨ 一発合格!!🎉
5️⃣ 検査終了後、「7番窓口(持込み検査窓口)」に書類を提出→車検証を受け取り完了✨
📄ここでもまた驚きが…!😳
なんと 2025年ユーザー車検に合格したのに、車検証が前回と同じ「2023年の旧車検証」のまま!
「え?新しいものがもらえるんじゃないの?🤔」
と思いましたが、これは実は 2023年から始まった車検証の新制度による正式な運用 でした。
💡ポイント解説
2023年から導入された ICカード型車検証 は、これまでのように「車検ごとに新しい紙の車検証をもらう」仕組みではなく、
✅ データを電子的に更新
✅ カード自体はそのまま継続使用
という新方式に変わっています。
つまり「車検証が変わらない=正常」です✨
※もし不合格の項目があった場合でも、当日中であれば2回まで無料で再検査を受けられます。
まとめ
⏱ ユーザー車検にかかった時間
・テスター屋……約20分🔧(点検中に自賠責保険加入、申請書類3枚記入)
・多摩車検場……申請書類(事前記入済み)・費用の支払い: 約5分 検査ラインでの検査: 約20分 合格後の車検証交付: 数分🚗💨
タイヤのホイールキャップをはめるなど前後の準備を含めても、多摩車検場での滞在時間はおよそ40分程度でした。
正直、うちの場合はメリットがデメリットを大きく上回りました✨
「前回の車検も、なんでユーザー車検にしなかったんだろう…」と後悔するほどでした。😅 次回もユーザー車検で決まりです!
🚙 我が家の車利用は月2〜3回、年間走行3,000km以下。これまでにバッテリー上がりでロードサービス3回😅。
正直、車は維持費が高く"金食い虫”と痛感しています💦
🚌ユーザー車検のメリット
1.費用が安い!
整備工場やディーラーの人件費・手数料がかからないため、3〜5万円ほど節約できることが多いです。
2.1日で完了!スピーディな車検✨
ディーラーや整備工場に車検を依頼すると、車を預けて、後日引き取りに行く必要があり、数日かかることも。 一方、ユーザー車検なら、当日中にすべて完了! 書類の準備や検査ラインの通過まで含めても、往復時間込みで約3時間で済みました。朝出発して、お昼には車検証を受け取って帰宅。
3.車の状態を自分で把握でき、不要な整備を省ける
整備内容を自分の目で確認でき、「何を交換すべきか」「どこがまだ使えるか」を理解でき、本当に必要なメンテナンスだけに絞れます。
4.ディーラーや整備工場での見積もりを取る手間が不要
必要書類や保険、税金を準備すれば、そのまま車検場で手続きできるため、時間も手間も大幅に節約できます。
5.達成感があり、次回以降がラクになる!
初めてでも手順通りに行えばOK。「自分でできた!」という満足感や自信が得られます。一度流れを覚えると次の車検はスムーズ。書類準備や検査項目も理解でき、時短にもつながります。
⚠️ユーザー車検のデメリット
1.平日しか受けられない
仕事の調整が必要なため、時間の確保が難しい人には不向きです。
2.車検場が遠いとコスパが下がる
移動時間や交通費を考えると、時間単価が合わない場合もあります。
3.事前準備がやや手間
点検・整備は自分で行うか、予備車検(テスター屋さん)に依頼が必要。書類の記入や自賠責・重量税の支払いなど、慣れない手続きも多いです。
◾️ユーザー車検の歴史
1. ユーザー車検の誕生(1970年代後半〜1980年代)
元々、車検は国の「陸運支局」または「指定整備工場」でしか受けられませんでした。しかし、1970年代後半になると「車の所有者が自分で検査を受けたい」という要望が増加。これを受けて、1980年代初期ごろに正式に「ユーザー車検」という制度が整備されました。このころはまだ「マニア向け」「整備士経験者向け」といった印象が強く、一般ドライバーが利用することは稀でした。
2. 利用拡大期(1990〜2000年代)
1990年代になると、整備技術の標準化や、検査手順の簡略化が進みます。一方で、車検費用の高騰が社会問題に。その結果、「費用を抑えたい人」や「自分で整備したい人」を中心に、ユーザー車検が注目され始めました。国土交通省(当時は運輸省)は、一般ユーザーでも受けやすいように予約制・受付マニュアルの整備などを実施。
3. ネット予約の導入(2000年代)
2005年に「自動車検査インターネット予約システム」が開始。
→ 誰でもネット上で簡単に検査日を予約できるようになりました。これにより、ユーザー車検はさらに一般化し、DIY派ドライバーや節約志向の若者にも広く普及。このころから「ユーザー車検代行業者」も登場しました。
4. デジタル化と現在(2020年代〜)
2023年2月に「電子車検証」が導入され、車検データがICチップで管理されるようになりました。これにより、ユーザー車検の手続きも一部オンライン化。さらに、検査ラインの効率化・自動化(カメラ認識や自動測定装置)も進み、一般ドライバーでもよりスムーズに受けられる環境が整いました。