- 投稿日:2025/10/05
- 更新日:2025/10/08

序章
もしあなたが数年前の僕に会っていたら、きっとこう思っただろう。「なんて不幸そうな男だ」と。 昼は油にまみれて車を整備し、深夜はいつ鳴るか分からない無線を待つレッカー運転手。その僅かな待機時間に、疲れ切った顔で流行りの歌ってみた動画を投稿するも誰にも見向きもされない。息子のキャッチボール相手は壁。家に帰れば、息子の寝顔を見るだけの日々。夢も、家族との時間も、すべてを失いかけている男の姿がそこにはあった。
だが、もしあなたが今の僕に会ったら、きっとこう思うはずだ。「なんて充実した男だ」と。息子と毎日欠かさず、屋内練習場でノックバットを握っている。憧れのイチロー選手の動画をスマホで一緒に見ながら、打撃フォームを二人で改良する。白球を追いかけるその真剣な眼差しを、一番近くで見守れる。これ以上ないほど、幸福な日常。
この二人の男は、紛れもなく同一人物だ。
僕の人生をここまで変えた本質は何か。。。
それは、ビジネス書でも、画期的なノウハウでもない。あの日、僕を絶望の淵から救い出してくれた、たった一言の「息子の言葉」だった。

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