- 投稿日:2025/10/17
こんにちは。元大手大学受験予備校職員の”たけいし”といいます!
私はこれまで大学受験予備校で多くの受験生、保護者と関わってきました。
受験期、子どもが辛そうな顔で、時には涙ぐみながら机に向かっている。
「がんばってほしいけど、もう限界なんじゃないか…」
そんな不安を抱く親御さんは多いはずです。
プレッシャーに苦しむ受験生をどう支えるか。
「励ましすぎない支え方」をテーマに、実例を交えてまとめました。
1. プレッシャーを「敵」にしない
プレッシャーは、完全になくすべきものではありません。
適度な緊張は集中力を高める“味方”にもなります。
しかし、「失敗したら終わり」と思い詰めた瞬間に、それは“重荷”になります。
親ができるのは、「不安を否定せず、受け入れる練習を一緒にする」こと。
「緊張するのは、それだけ本気で頑張ってる証拠だよ」
こうした言葉が、プレッシャーを「敵」から「味方」に変えます。
2. 結果ではなく「過程」を見る
プレッシャーに弱い子ほど、結果で自分を判断しがちです。
「期待に応えなきゃ」「失敗したら終わり」と自分を追い込んでしまう。
親が意識したいのは、“どんな努力をしてきたか”に目を向けることです。
「最後までやりきったね」 「工夫してたの、ちゃんと見てたよ」
こうした“過程の承認”が、子どもの自己肯定感を支えます。
3. 家を「安全地帯」にする
外では比較・競争・評価の連続です。
だからこそ、家では「評価されない空間」であることが何より大切です。
・模試や点数の話題を無理に出さない
・愚痴や弱音を「そうなんだね」と受け止める
・成績よりも「ごはん食べた?」「寝られた?」と日常を気にかける
家が“戦場ではない場所”であることで、子どもは再び外に出ていく力を取り戻します。
4. 「励まし」より「並んで歩く」
プレッシャーを感じる子ほど、「ひとりで抱えている」と思っています。
親がすべきは、励ましよりも、同じ方向に並ぶことです。
「今日は勉強抜きで話そう」 「気分転換に一緒に散歩でもどう?」
励ましではなく「隣にいるよ」という姿勢が、最も深い支えになります。
成功例と失敗例
成功例:
模試の結果が悪く泣いていた子に、「それだけ本気でやってきた証拠だね」と声をかけた。
子は「その言葉で救われた」と後に話した。
👉 「評価」ではなく「共感」で支えた結果、気持ちが立て直せた。
失敗例:
「大丈夫」「お前はまだ頑張れる」と励まし続けた結果、本人が「わかってもらえない」と口を閉ざした。
👉 “励まし”が“否定”に聞こえてしまうケース。
まとめ:「強くする」より「緩める」
プレッシャーに押しつぶされそうなとき、子どもに必要なのは“強くなる方法”ではありません。
むしろ、心を緩める場所です。
「がんばれ」より、「がんばったね」
外で戦うための勇気は、家で安心できた子どもほど長く続きます。
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これからも受験生と保護者の役に立つ情報をお届けしていきます。