- 投稿日:2025/10/25
- 更新日:2025/10/26
「副業を始めたいけど、妻に反対されそう」
「転職したいけど、夫がいい顔をしない」
そんな”パートナーブロック”の話、よく耳にしますよね。
一方で、私はこれまで妻から反対されたことがほとんどありません。
むしろ、いつも応援してもらってきました。
たとえば独立を決めたときも、株式投資を始めたときも、転職や引っ越しのときも。
基本的にいつも「いいと思う」「応援してる」と言ってくれます。
それを特別なことと思ったことはありませんでしたが、ふと「なぜ妻はいつも応援してくれるのだろう?」と気になり、本人に聞いてみました。
この記事では、妻からヒアリングした内容を元に、私たち夫婦の関係性や考え方、日々の積み重ねを紹介します。
これが正解というわけではなく、単なる一例に過ぎませんが、何かの参考になれば幸いです。
1. 私たちの関係の前提
私は36歳、妻は34歳。
21歳から交際を始め、25歳で結婚しました。結婚して今年で10年。子どもはいません。
出会いは大学時代。社会人になってからも遠距離や転勤を経て、いまは兵庫で暮らしています。
これまでの生活の中で、私は何度も大きな決断をしてきました。
転勤、転職、副業、株式投資、太陽光発電投資、独立…。
どれも「夫婦の生活」に直結する話ですが、妻から「やめて」と言われたことは一度もありません。
むしろ、「ちゃんと考えてるね」「いいと思う」と背中を押してくれた。
もちろん、私は“人たらし”でもなければ、“完璧な夫”でもありません。
ただ、お互いに信頼できる関係を少しずつ積み重ねてきただけです。
2. 妻の言葉でわかった「応援される理由」
ヒアリングをして最初に出てきた言葉は、たったひとつ。
結局、“パートナーを尊重する”ってことに尽きると思う。
この一言に、全てが凝縮されていました。
そこから、妻の言葉を少しずつ掘り下げていくと、「普段の関わり」と「大きな決断のとき」の2つのシーンに分けられることがわかりました。
■普段①:パートナーを優先する
妻はこう言いました。
普段から私を優先してくれるから、決断のときに快く応援できる。
これはとても腑に落ちました。
確かに日常の中で“自分を大切にされている”と実感できていると、人は安心して相手の自由を応援できますよね。
たとえば私たちは、食事やお茶の時間をほぼ毎日一緒にとります。
「もうすぐできるよ」「できたよ」と声をかけてもらえば、私は仕事を区切って食卓に行く。
たまに遅れても、「行こうとしている」ことは伝わります。
これが逆で、普段からまったく約束を守っていなければ、「また遅れて!」となるでしょう。
また、妻が困っていたら、作業中でもできるだけ駆けつけます。
それは意図して・意識的にやっているわけではありませんが、「いつでも気にかけている」という安心感を持ってもらえているようです。
こうした小さな積み重ねが、いざというときの“信頼残高”を作るのだと思います。
■普段②:信頼残高を積み上げる
もうひとつ、妻が強調していたのが「信頼の積み上げ」。
いつも頑張ってるのを見てるし、その場のノリで動かないのを知ってる。
だから“やりたい”って聞くと、悪いものじゃないと思える。
これも自分では意識していませんが、確かに心当たりはあります。
どんなことでも、始める前にしっかり調べて、数字やリスクを整理してから話すようにしていました。
勢いや一時的な感情ではなく、考え抜いた上での提案にする。
それが「頭ごなしに否定されない会話」を生むのだと思います。
逆に、「また突然何か始めた」「この前も失敗してたのに」と思われると、どんな正論も届かなくなるのでしょう。
3. 大きな決断のときに意識していること
副業、転職、独立、投資など。
どれも家計や生活に影響する話、すなわちライフイベントです。
こういった話をするとき、私が意識しているのは、「勝手に決めない」「安心をセットで渡す」の2つです。
■決定前に相談する
妻はこう言いました。
なんでも勝手に決めて事後報告じゃなく、“こうしようと思ってるけど、どう?”と聞いてくれるのが嬉しい。
つまり、置いてけぼり感を作らないこと。
「これに決めたから!」ではなく、「今こう考えている」と途中経過を見せる。
そうすると、相手も自分ごととして考えてくれるし、話し合いの土台ができます。
たとえば太陽光発電投資を始めたときも、私は複数の見積もりと収支シミュレーションを資料化して、「やる・やらない・他の方法」の3パターンを比較して説明しました。
その上で、「もし失敗したらこうリカバリーできる」という“安全策”も示しました。
結局、妻は「ちゃんと考えてるね」と言って、快く賛成してくれました。
しかも、私が気づかなかった懸念点まで提示してくれます。
”決める前に相談する”ことのメリットの一つには、そういった見落としの解消もあると思います。
逆に、もし仮に懸念を示された場合には、「相手も二人の未来を考えてくれている」とポジティブに捉えると、すんなり受け入れられるかもしれません。
■安心をセットで渡す
予期せぬ話を聞いた時、人は不安を感じます。
不安というのは不快な感情なので、多くの人は好みません。
私は妻を不快にしたくないので、不安を解消する情報をあらかじめ渡すようにしています。
数字、データ、過去の実績、リスクへの備え。
そして、もしものときの代替案(B案)も一緒に見せる。
これらを共有することで、「彼は感情で動いてるんじゃない」と伝わります。
それでも妻がイヤそうなら、私は迷わずやめます。
“やる前提”ではなく“二人で決める前提”にしていることも、安心につながっているのだと思います。
4. 応援される夫婦の共通点?
私たちの関係を改めて言葉にするなら、「相手を思いやるからこそ、相手も応援してくれる」ということでしょうか。
これは“譲り合い”ではなく、“信頼の循環”のようなものかもしれません。
相手を大切にする
→ その気持ちが伝わる
→ 相手も自分を大切にしてくれる
→ 結果として、やりたいことを応援してもらえる
このループができている限り、“ブロック”という概念は生まれにくいのでしょう。
もし一方的に「自分のやりたいこと」を優先してしまうと、相手も「自分を守る」反応を返してしまう。
それが、いわゆる“嫁ブロック・旦那ブロック”に繋がるのだと思います。
5. 「ブロックされないための予防法」
よく「ブロックされたときの対処法」を探す人がいますが、私の考えは少し違います。
そもそもブロックされない関係を築くほうがずっと楽なんです。
そのために大事なことを、シンプルにまとめるとこうなります。
・普段から相手を優先する
・約束を守る(小さなことこそ丁寧に)
・感謝や好意を言葉で伝える
・決定前に相談する
・不安の正体を探して、一緒に解消する
どれも特別なことではありません。
でも、これらを“日常で自然にできているか”が分かれ目だと思います。
6. 私たちが意識して続けていること
夫婦生活を10年続けてきて、今でも大切にしていることがあります。
・「好き」「ありがとう」を惜しまず言う
・スキンシップを大切にする
・話したいときに話せる空気を保つ
・お互いの時間を尊重する
・小さな違和感を早めに共有する
どれも“当たり前”に見えるけれど、意識して続けてこそ、関係は穏やかに保てるのだと思います。
そして、この安心の上にこそ、“やりたいことを応援し合える関係”が成り立つのだと実感しています。
7. 最後に:応援される関係は、信頼の副産物
私が今回の記事で伝えたいのは、
「自分のやりたいことが、パートナーにも応援してもらえたら嬉しいよね」ということ。
そしてそのためには、特別な説得術や話術ではなく、日々の信頼と尊重の積み重ねがすべてだということ。
夫婦関係は人それぞれ。
正解はありません。
でも、「そういうやり方もあるんだ」「そんな夫婦もいるんだ」と思ってもらえたら嬉しいです。
ブロックされない夫婦関係は、奇跡ではなく、習慣の結果です。
今日の「ありがとう」や「おかえり」が、未来の「応援してるよ」につながっていくのだと思います。
今回の記事は思いつきでしたが、私自信ヒアリングによって身が引き締まる思いでした。
これからもこの関係が続いていくよう、精進していきます。
一緒に頑張りましょう☺️
※ちなみに独立するとき具体的に考えたB案などは、こちらの記事にまとめています。よろしければご笑覧ください🙏
脱サラは怖くないー僕が不安ゼロで独立に踏み切れた5つの理由