- 投稿日:2025/10/21
- 更新日:2025/10/26
🙋♂️「どうして不安はなかったんですか?」
独立の話をすると、必ず聞かれる質問があります。
僕は2023年、34歳のときに化学メーカーの研究職を辞めて独立しました。
今はニッチなシステムのエンジニアとして活動しています。
周囲からは「勇気ありますね🤔」と言われることもありますが、
実際のところ、僕には“勇気”らしいものはほとんどありませんでした。
むしろ、「リスクを冷静に考えたら、怖くなくなった」という方が近いです。
💊独立を考えたきっかけは「コロナ禍の在宅勤務」
独立を意識し始めたのは、コロナ禍でフル在宅勤務になったときでした。
家族とずっと一緒にいられるし、疲れたらすぐに寝られる。
ストレスも少なく、生産性も上がる。
「こんな働き方がずっと続けばいいのに」と心から思いました。
しかし、コロナが落ち着くと徐々に出勤が増え、いずれフル出社に戻るのは時間の問題でした。
転職して在宅勤務の職を探す選択肢もありましたが、
当時すでにリベ大に出会っており、「自分の力で稼ぐ」ことに関心が。。
そこで思い切って、独立という選択を取りました。
ℹ️僕が不安ゼロで独立できた5つの理由
サラリーマンを辞めることに、不安がなかったわけではありません。
ただ、それを「見積もり可能なリスク」に変える作業を徹底しただけです。
そのプロセスを、ここでは5つの観点で整理してみます。
① 副業で月20万円稼げていた
退職の1年前から、副業でWebライターをしていました。
当時 独立後に想定していた事業とは異なりますが、
月に20万円ほどの収入が安定して入るようになっていたので、
「もし独立がうまくいかなくても、最低限の生活は維持できる」
という安心感がありました。
たとえ本業(事業)がゼロになっても、副業スキルが“収入のセーフティネット”になるのは大きいです。
② 転職活動で「再就職できる」と確信した
独立前には転職活動もしました。
もし年収が維持または上がって、フル在宅の仕事があれば、それも一つの方法だと思っていたからです。
結果、ありがたいことに複数の会社で最終面接まで進めたことで、「自分のキャリアなら再就職も可能だ」と確信できました。
独立が失敗しても「また雇ってくれる場所がある」と思えるだけで、心理的ハードルはぐっと下がります。
③ 勤めていた会社にも「戻れる保険」をかけた
退職時には、上司や同僚にきちんと引き継ぎを行い、「もし事業に失敗したら、また雇ってください」と伝えました。
結果、反応はとても温かく、「いつでも戻ってきなよ」と言ってもらえたのを覚えています。
仮に戻らなかったとしても、「戻れる場所がある」という事実が、リスクに対する精神的な緩衝材になりました。
④ 資産で「10年分の生活費」を確保していた
僕はずっと家計簿をつけていて、年間の必須生活費が250万円程度であることを把握していました。
その10年分にあたる2,500万円以上の資産が当時あったため、「仮に収入がゼロでも10年は生きられる」と計算できたのです。
無収入でも生き延びられる年数を“見える化”すると、精神的な余裕は圧倒的に変わります。
⑤ ”リスクとB案”を妻と共有していた
独立前には、妻と何度も話し合いました。
収入・支出・副業・転職・再雇用――
考えうるすべてのリスクとB案を共有し、お互いに納得してから一歩を踏み出しました。
もともと妻は何でも応援してくれるタイプでしたが、「理屈で整理して安心を共有する」ことで、長期的な信頼にもつながったと思います。
✨️独立後の生活と、今思うこと
実際に独立してからは、特に想定外のこともなく、今も安定して活動しています。
あらためて振り返ると、「特別な準備」は何もしていません。
ただ、上記の5点を自分の中で徹底的に考え抜き、確認し、腹落ちしていたことが、最大の準備だったのだと思います。
🦁学長も、
・最大のリスクを考えて、それが飲み込める
・B案を用意する
・OKならGo!
と仰っていますよね。
僕が独立する時に自分なりに考えたリスクとB案が、今回の5点です。
不安は、”分からない”からこそ生まれる。
考えて、見積もって、自分なりに手を打てば、合理的に消せるということを、今ならはっきり言えます。
まとめ:不安を消すのは、根拠のない自信ではなく「論理」
「独立は怖い」という人は多いです。
でもそれは、まだリスクを“曖昧なまま怖がっている”状態なのだと思います。
僕がやったことは、不安を「感情」から「数字」に変える作業でした。
副業で月20万円、転職で再就職可能、資産で10年分の生活費——。
リスクを見える化すれば、“怖い”は“現実的な選択肢”に変わります。
独立には勇気も才能も要りません。
必要なのは、冷静さと、少しの計算と、行動だけです。
不安の種を一つずつ潰していけば、自分の答えが見えてきます。
それでももし不安な方がいたら、お話くらいは僕でも聞けるかもしれません。
DMをいただければ、できるかぎりお力になりたいと思います。
僕もまだまだ発展途上ですので、一緒に頑張っていきましょう!💪
※ちなみに独立の話をすると、「奥さんから反対されなかったんですか?」と聞かれます。
そのあたりの内容についてはこちらの記事にまとめましたので、ご笑覧いただけましたら幸いです🙏
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