- 投稿日:2025/12/09
- 更新日:2025/12/10
心のヒーロー4人が教えてくれる、幸せFIREのつくり方
ある日、せっちゃんは、コンビニのレジ前で足を止めていた。
目の前には「期間限定!フルーティーなカクテル風チューハイ」。
(ちょっと飲みたいな…でも、昨日も友達と飲んじゃったし…毎日だとクセになっちゃうかも。)
その横では、雑誌の表紙から「パチンコで月収50万」と浅黒い肌のギラギラ男性がこちらを見ている。
その時!白衣と丸メガネをかけた「ドーパミン博士」が現れ、金色のベルを片手に言う。
「今すぐ気持ちよくなる方法があるよ。お酒、ギャンブル、SNS、買い物。手っ取り早い幸福はすぐ手に入るよ。でも…くり返すとクセになる副作用もあるけどね。」
せっちゃんは、ほんの少しだけ息を吸い込んで止めた。
すると、朝の光をまとった「セロトニン女史」が現れた。
「外に出て、太陽の光を少し浴びてごらんなさい。落ち着きと安定は、慌てなくても手に入るものよ。」
続いて、柔らかな笑顔の「オキシトシン女神」が静かに寄り添う。
「誰かに『ありがとう』を伝える。たったそれだけで、人の心はあたたかくなるわ。」
その時、夕日の向こうから
ふわふわの白いマフラーを首に巻いた「エンドルフィン医師」が
スキップしながら駆けてきた。
「ねぇねぇ!歩くのもいいけれど、今日はちょっとだけ小走りしてみない?
体がポカポカしてくると、痛みもイヤな気持ちも少し軽くなるんだよ〜!」
まるで冬の寒さを笑い飛ばすみたいに、エンドルフィン医師はくるっと回ってジャンプ。その笑顔だけで、何だか元気が湧いてくる。
せっちゃんはほんの10秒だけ、ぴょんぴょんと軽く走ってみた。トントンと響く心臓の音。肺が少し広がる感覚。頬が少し赤くなる。
「…なんか、悪くないかも」
足を止めた瞬間、セロトニン女史が穏やかに微笑み、オキシトシン女神がそっと背中をさすってくれる。
そして遠くで金色のベルを鳴らしながら、ドーパミン博士が、「今日はよく頑張ったね」と、明るい笑顔とともに親指を立てた。
せっちゃんは、胸の奥のランプがさらに明るくなった気がした。
今日の灯りは、きっとぐっすり眠るまで消えないはず。
冬の空を見上げながら、せっちゃんはそっとつぶやく。
「また明日も、自分をちょっと好きでいられますように。」
FIREして気づいた、本当に大切なもの
こんにちは。節約せっちゃんだよ。せっちゃんは4年前にFIREしてるんだけど、そもそもなんでFIREを目指したんだっけ?思い出してみると、答えはシンプル。「自分のことを自分で決められる自由を手に入れたい」ってことだったんだ。
働いていると、時間も仕事も、部署も上司に決められちゃう。やりたいことも、やりたいタイミングでできないことが多いよね。それってせっちゃんにとって「不自由」な状態なんだ。だからFIREをして、やりたいことをやりたいタイミングでできる自由を手に入れた。そして、生活に困らない資産収入があること。これがせっちゃんにとってのFIRE。
でもね、自由そのものがゴールじゃないの。
自由を手に入れた先にある「自分らしく幸せに生きること」こそが目的。
時間の使い方を自分で選べるからこそ、好きなことに情熱を注げるし、誰かの役に立てる。そうやって初めて、心から「幸せだな」って感じられるんだよね。
だから私にとってFIREは、自由を得たその先にある「幸せ」につながる生き方なんだよ。自由と幸せは切っても切れない関係なんだなって、FIREして改めて実感してるよ。
そこで今日は、せっちゃんなりに考えた「人間が幸福を感じるメカニズム」について、ちょっと紹介してみようと思うよ。
幸せを感じる幸福物質4つ
私たちの「しあわせ感」をつくる物質は、代表的に4つある。
それぞれ役割も性格もまったくちがう。
1. 瞬間的な「花火の幸せ」を担当!→ドーパミン博士
「やった!」という高揚感や興奮をつくる物質。
目標を達成したとき、買い物したとき、SNSの「いいね」を受け取ったときなどに分泌される。
特徴は「即効性があること」しかし、幸福感はすぐ薄れる。
そのため、もっと欲しくなる → くり返し求め続ける → 習慣化しやすい。
ギャンブル、麻薬、お酒、依存性コンテンツなどがここに関係する。
つまり、一瞬の花火のような幸せのような存在
2. 人に尊敬され、尊重される時 → セロトニン女史
心の安定や落ち着きをつくる物質。
「社会的な承認ホルモン」。認められたり感謝された瞬間に分泌され、自己肯定感がグンと上がるの🌞
朝日を浴びたり軽く運動するだけでも出るから、承認だけじゃなく「自分を大切にする時間」でも補えるの。心が落ち着き、ストレスにも強くなる、まさに心の守護神ね。
すぐに「強い快感」がくるわけではない。でも、心が静かに整っていく。
整える幸せをつくる存在。
3. 人を愛し、愛される時 → オキシトシン女神
「愛情ホルモン」「抱擁ホルモン」とも呼ばれていて、恋人や家族、友達やペットとのスキンシップでドバっと分泌されるの。抱きしめたり、手をつないだり、優しい言葉をかけたりするだけで、心がぽかぽか温かくなって安心感に包まれるわ💖
オキシトシンが出ると、ストレスホルモンも減って、相手との信頼関係が深まる“愛のループ”が生まれるのよ。
ぬくもりのある幸せを支える存在。
4. 運動後や笑った時 → エンドルフィン医師
痛みやストレスをやわらげる物質。
「脳内麻薬」とも呼ばれて、痛みやストレスを和らげ、幸福感やリラックス感をもたらすの。運動後の爽快感や、思いっきり笑った時に出るのよ😆
辛いことを乗り越えた時にも分泌されるから、心と体のバリアを強くする“天然のストレス解消薬”みたいな存在。無理のない範囲で運動したり、笑顔を増やすだけでもOK!
ランニングやヨガ、歌うこと、涙を流すこと、熱中して集中することなどで分泌される。
苦しいときに、そっと寄り添い、「もう少し進めるよ」と背中を支えてくれる。
じんわり続く幸せをつくる存在。
5. 依存症の罠…ドーパミンの花火にご用心
ドーパミンは「ひとりでもすぐ手に入る幸せ」。
ギャンブル、お酒、スマホの“いいね”、お菓子、買い物、ちょっとした刺激でパッと花火みたいに気分が上がる。だけど、すぐ消えてしまうから、また次の花火が欲しくなる。
快感 → もっと欲しい → くり返す→これが依存のしくみ。
でも、セロトニン・オキシトシン・エンドルフィンは違う。相手が必要だったり、環境にも左右される。
人とのつながりのなかで、認めあう・人に役に立ってる・そして笑う。また、太陽の光やおいしい空気。その中で、体を動かしたり跳ねてみたり…
こうした「暮らしの中の行動」で、少しずつ育っていく。
一人では生まれにくいことも多くて、ちょっと手間がかかる。
でもその分、深くあたたかい幸福を長くくれる存在。
・ドーパミン:花火の幸せ(すぐ上がるが、すぐ消える)
・他の3つ:焚き火の幸せ(じっくり燃えて、体の芯が温まる)
今日の小さな行動の積み重ねで、心の土台はちゃんと強くなる。
せっちゃんお得意の投資に例えると…
お金と同じで、収入だけ増やしても、使い方が下手なら幸せは感じにくい。
そして私たちの幸福を作る4つの物質は、まるで投資ポートフォリオ。
自分の未来に配分したい、心の資産たち。
例えてみました(^▽^)/
ドーパミン博士=短期売買株
即効性バツグン!だけど値動き激しく、放っておくと依存という暴落リスクがある。
セロトニン女史=国債(基盤をつくる安定資産)
毎日の朝日、深呼吸、睡眠の質。地味に見えても、心の財務を支える大黒柱。
オキシトシン女神=インデックス投信信託
人とのつながりが利益を生み、信頼を積み上げる。関係性という“資産”が少しずつ育っていく。
エンドルフィン医師=REITや金など守りの資産
ストレス局面で力を発揮。運動・笑い・熱中。リスク耐性を高める“心の保険”。
どれか1つを偏って追いかければ、どこかで苦しくなる。
結論 ーー幸せも資産運用も、 派手さより継続が勝つーー
だから、せっちゃんはこう思う
短時間で気持ちよくなれる「ドーパミンの花火」だけに頼ると、だんだん強い刺激がないと満足できなくなる。それは脳の仕組みだから、意志が弱いとかじゃない。
でもね、セロトニン女史、オキシトシン女神、エンドルフィン医師。 この3人がくれる幸せは、地味に見えるけれど強い。 すぐに大きく光らないからこそ、毎日の暮らしをそっと下から支えてくれる。土台みたいな幸せなんだ。そんな些細な行動が、心を整え、依存の花火とは違う「じんわり続く灯り」を灯してくれる。その小さな積み重ねが、今日の自分を好きでいられる力になる。
せっちゃんはFIREして自由を手に入れて気づいたのは、幸せはお金だけで買えないし、刺激だけでは育たないということ。
わたしたちを支える4つの幸福物質は、どれもバランスが大事。
どれか1つだけ追いかければ必ずどこかで苦しくなる。
本当の自由って「時間があること」じゃなくて「心が安定していること」なんだと思う。
お金も大事。自由も大事。でも、一番大事なのは……
今日の自分を好きでいられること。そして幸せは「育てる資産」。
・誰かと笑う時間
・お互いに助け合える仲間が増えること
・ちょっとだけ頑張る時間
・朝の光の中で深呼吸する時間
・ありがとうをいろんな場面で感じて言えること
それら全部が“幸福という資産”(宝物)を増やしてくれている。
だから、せっちゃんはこう思います…
ドーパミン博士の花火は、たまに楽しむくらいでちょうどいい。
セロトニン女史とオキシトシン女神とエンドルフィン医師と仲良く暮らしていくって。そうすると、毎日がほんのり明るくなっていく。
幸せはドンッと打ち上げる花火じゃない。静かに燃えるランプの灯り。ずっとそばにいてくれる光。
FIREで手に入れた自由は、この灯りを育てるための時間なんだと、しみじみ思ってるよ。
今日も胸の奥のランプを、ちょっとでも明るく。そして長く、あたたかく灯し続けるために。
また明日も、自分をちょっと好きでいられますように…
前回のせっちゃんノウハウは…
【せっちゃんの健康ノウハウ】 塩分とアルコール、なんでそんなに喉が渇くんや?
ポテチもお酒も大好きなせっちゃんが、喉カラカラ事件を通して体の渇きの仕組みを解説!塩分とアルコールの違い、飲み会での賢い水分補給法まで、笑いながら学べる健康講座です。
