- 投稿日:2025/11/10
- 更新日:2025/11/10
精神疾患を患い通院されている方へ
毎月の医療費って結構かかっているなと感じませんか?
私は約5年前から精神疾患を患い、現在も通院治療しています。
毎月の精神科医療費は約6,000円かかっています。
(診察代1,400円 お薬代4,600円)
年間で考えると6,000×12=72,000円
通院をやめるわけにはいかないが少しでも医療費を安くしたい・・・
自立支援医療とはそんな人のための制度です!
自立支援医療とは
精神疾患で通院による精神医療を続ける必要がある病状の方に、通院のための医療費の自己負担を軽減する制度
1.対象となる方 精神障害(てんかんを含む)により、通院による治療を続ける必要がある程度の状態の方が対象
●精神通院医療:統合失調症などの精神疾患を有する者で、通院による精神医療を継続的に要する者
・統合失調症 ・うつ病、躁うつ病などの気分障害 ・薬物などの精神作用物質による急性中毒又はその依存症 ・PTSDなどのストレス関連障害や、パニック障害などの不安障害 ・知的障害、心理的発達の障害 ・アルツハイマー病型認知症、血管性認知症 ・てんかん など
●更生医療:身体障害者福祉法に基づき身体障害者手帳の交付を受けた者で、その障害を除去・軽減する手術等の治療により確実に効果が期待できる者(18歳以上)
●育成医療:身体に障害を有する児童で、その障害を除去・軽減する手術等の治療により確実に効果が期待できる者(18歳未満)
2.医療費の軽減が受けられる医療の範囲
精神通院医療を担当する医師による病院又は診療所に入院しないで行われる医療(外来、外来での投薬、デイ・ケア、 訪問看護等を含む)が対象となる。
注意 次のような医療は対象外
・入院医療の費用
・公的医療保険が対象とならない治療、投薬などの費用 (例:病院や診療所以外でのカウンセリング)
・精神障害と関係のない疾患の医療費
3.医療費の自己負担
●一般の方であれば公的医療保険で3割の医療費を負担しているところが1割に軽減される。
(例:ひと月の医療費が 7,000 円、医療保険による自己負担が2,100 円の場合、自己負担を700 円に軽減される。)
●また、この1割の負担が過大なものとならないよう、更に1か月当たりの負担には世帯の所得に応じて上限を設けている。
● さらに、統合失調症などで、医療費が高額な治療を長期間にわたり続けなければならない方で、市町村民税課税世帯の方は、通常とは別に負担上限月額が定められ、負担が軽減される。
詳細については厚生労働省の自立支援医療の患者負担の基本的な枠組みへ
4.自立支援医療費を受給するための手続き
(1) 申請はお住まいの市町村の担当窓口で行ってください。 (市町村によって、担当する課の名称は異なるが障害福祉課、保健福祉課が担当する場合が多い)
(2) 申請に必要なものは概ね以下の通りですが、自治体により異なる場合があるため詳しくは市町村の担当課や、お住まいの地域にある精神保健福祉センターへ
(3) 申請が認められると、「自立支援医療受給者証」が交付されます。
●申請書 (自立支援医療支給認定申 請書)
●医師の診断書
●同じ医療保険世帯の方の所得の状況等が確認できる資料 (課税証明書、非課税証明書、生活保護受給証明書)
●健康保険証(写しなど)
●マイナンバーの確認書類
【自立支援医療を受けるときには】
自立支援医療を受ける時には、その都度、交付された「受給者証(自立支援医療受 給者証)」と、自己負担上限額管理票を医療機関に提示する。
5.受給者証の有効期間
受給者証の有効期間は1年以内。有効期間終了後も引き続き自立支援医療を受ける場合は、更新が必要。更新の申請は、おおむね有効期間終了3ヶ月前から受付が始まる。病態や治療方針に変更がなければ、2回に1回は医師の診断書の省略が可能。詳しくは申請した市町村へ。
6.本制度で医療を受けられる医療機関や薬局について
本制度による医療費の軽減が受けられるのは、各都道府県又は指定都市が指定した 「指定自立支援医療機関」(病院・診療所、薬局、訪問看護ステーション)で、受給者証に記載されたものに限られる。 現在通院している医療機関や、通院を希望する医療機関等が指定されているかどうかは、医療機関に確認するか精神保健福祉センター、都道府県、指定都市等の担当課へ。
1.〜6.についての詳しくは厚生労働省ホームページ、自立支援医療をご確認ください!
まとめ 自立支援医療を受けるにあたってのメリット・デメリット
メリット
・自立支援医療を受けることになって月々にかかる医療費の負担が減たことで楽になった。
・「今月は出費が多いから通院するのを先延ばしにしようか」と悩むことがなくなった。
・他にも自分が利用できる制度があるのではないかと調べるきっかけになった
デメリット
・手続が手間に感じる、時間を取られる。
・必要書類を用意するにあたり別途お金がかかる(診断書など)。
診断書発行料などを払った上で現在の医療費がどのくらい安くなるのかしらべて、自立支援医療制度を受けた方が良いのか考える参考の1つになれば嬉しいです!