- 投稿日:2025/11/12
私は現在小さな美容室を経営しております。
今年で23年目ですが、現在はホットペッパーやインスタなどの集客(広告)は行なっておらず、紹介や検索からの集客に頼っています。
そこで重要なのが実際に通ってくれいるお客様のクチコミです。
今の時代、お店を探したり商品を選ぶとき、多くの人がGoogleマップやSNSのレビューを参考にしています。
みなさんも美容室やランチのお店、旅行先の宿、洋服や化粧品、家電などを買うときも、星の数や実際に使った人の声を参考してませんか?
クチコミは、お店や商品の印象を決めるだけでなく、お客様とお店をつなぐ大切な“きっかけ”になっています。
今回はそのクチコミを使い、お客様の満足度を上げたり、新しいお客様との出会いを実現している当店の取り組みをお伝えします。
・なぜ「クチコミ」が大事なのか?
① 信頼されやすい「第三者の声」
私自身、美容師として毎日お客様をお迎えしておりまして、自分の技術や接客、お店の雰囲気には絶対の自信を持っております。
しかし、私がどれだけ
「カットが上手いです!」
「こだわりの技術です」
「安心感があります!」
と伝えても、見ている方からすると
(自分で言ってるだけじゃない?)
と思われがちです。
でも、実際に体験した人の声【クチコミ】があると、
👩🏻🦰(実際にもこんな感じなんだ)
👧🏻(安心できそうだな)
🧑🏻(みんな満足してるなら安心だな)
と、一気に信頼性が高まります。
② 「リアルな温度感」を伝えられる
クチコミは、広告の宣伝文のようにプロが作る整った文章ではなく、実際に体験したお客様の“生の言葉”です。
(当店で実際にいただいたクチコミです)
だからこそ、宣伝文だけでは伝わりにくい、お店の雰囲気・スタッフの人柄・お客様との関係性などを自然に伝えられます。
👩🏻🦰「髪の悩みを一気に解決して頂き感謝です!」
🧑🏻「丁寧に接していただき、安心してお任せできました。」
👧🏻「カットもカラーも大満足の仕上がりでした」
など、感情が伝わる共感性があり、読む人の心を動かします。
③無料でも一番強い広告
クチコミは、費用をかけなくても広がる「信頼の連鎖」です。
クチコミを見た人は、書いた人と自分を重ね合わせます。
👩🏻🦰「同じ年代の人が満足してるなら」
👧🏻「同じ髪の悩みがある人が喜んでいるなら」
🧑🏻「こんな雰囲気だったら」
と、自分と重ね合わせ、結果的に安心感につながり来店へと結びつきます。
・「クチコミ」の集め方
■ なぜクチコミが集まらない?
そんな強力な販促ツールであるクチコミですが、
「なかなか書いてもらえない」
と悩んでいる方も多いと思います。
でも、それはお客様が“書きたくない”のではなく、“書きやすくなっていない”だけかもしれません。
クチコミを書いてもらう導線を整えると反応は大きく変わりますので、まずこちらをやってみましょう。
1・クチコミを書いてくださいと伝える
クチコミは大事なツールだとお店の人は理解してますが、お客様や消費者は受けたサービスや買った商品が良ければ満足なので、そんなに意識していません。
なので黙っていてもクチコミは増えないんですよね。
そこで基本的なことではありますが、お客様に
「クチコミをしてくれると嬉しいです!!」
と伝えてみましょう。
はじめは仲良しのお客様に頼むとこちらのハードルも下がります。
思ったよりもすんなりと書いてくれると思うので、徐々に声かける方の幅を広げていくと良いです。
それだけでも結構な数の口コミが集まると思います。
2・ツールを用意しよう
いざクチコミを書こうと思っても、慣れていないとどこになにをどう書けばいいかわからなくて手が止まってしまう人もいます。
そんな方の為にクチコミツールを用意しましょう
手書きの口コミなら用紙を、WEBサービスならリンク先のQRコードを作り、お客様がクチコミまでスムーズに辿り着くようにしておきましょう。
(当店で使用しているものです)
その際にクチコミの例文や他の方の口コミをお伝えするとイメージが湧きやすいと思います。
学長ミッションでもリーマンくんが例文を載せてくれてますが、あれがあることで
(こんな感じでいいんだな〜)
っと書くハードルが下がりますよね。
クチコミをお願いしたら丸投げではなく、書き出しやすい環境も整えておくといいクチコミが集まります。
もしまだクチコミがなかったり例文を思いつかなかったら、自店のサービスを使った人から聞いた感想などを書き起こしましょう。
3・見返りの特典は有効なのか?
クチコミを集めたいので
「クチコミを書いてくれたら○○をサービス」
という方法を取るケースがありますが、Googleの場合、クチコミの為の特典はガイドライン違反なので絶対にやめましょう。
しかしそれが許容されている他のプラットフォームや、自店で記入してもらう場合、特典があればクチコミを書く動機付けにはなります。
そして「特典がある」と「クチコミを書いてください」と言いやすいという意見もあります。
基本的に特典はお勧めしませんが、慣れてない場合やクチコミの数が少ない場合はつけるのもアリでしょう。
4・量と質、どっちが大事?
まずは「量」です。ある程度の量がないとクチコミとしての信憑性に欠けます。それにクチコミが少ないところに対して書くよりも多いところに書く方が心理的ハードルも下がります。
(当店が集めた手書きのお客様の声です)
まずは「量」を集め、その後に「質」を求めていきましょう。
当店のクチコミ収集実践法
ではここで当店で実践したクチコミ収集法を紹介します。
まずは手書きのクチコミを集めるために使用していた用紙です。
今ほどネットでの集客が盛んではなく、広告用チラシやニュースレターに使ってました。
これは待ち時間に書いてもらったり、用紙をお渡しして次回持ってきていただいたり、FAXで送ってくれた方もいました(笑)。時代ですね〜
書いてもらう時は
「これからもっとお店を良くしていく為に、当店の感想をお伺いしてますのでご協力していただけませんか?」
と聞いてました。その際に集めていたクチコミを見せて
「こんな感じで書いていただくと嬉しいです!」
と言ってましたね。
今でも手書きのクチコミは有効と思いますが、最近はGoogleに集約しております。
GoogleなのでメールやLINEなどでお願いするのが効率良さそうですが、当店ではお願いチラシを作成して、定期的にお渡ししております。
メールやLINEで送ればコストは低いですが、わざわざチラシを作ってお願いしているのは反応率がいいからです。
作る前と作った後ではクチコミが集まるスピードが違いました。
今はチラシ作成も安いですからね(両面カラー1000部3000円くらい)
クチコミお願いチラシ解説
先程のクチコミお願いチラシの内容を解説します。

①「Googleでクチコミを書いて」とこちらがやって欲しいことを率直にお願いしてます。これがこのチラシのゴール(目的)です。
②で「なぜ書いて欲しいのか?」を伝えてます。
あなたのクチコミがスタッフの「励みになり」「成長の糧になる」し、「同じ悩みを持つ方の助けになる」と、自分と同じ悩みを持つ方の力になれることもお伝えしてます。
③では実際にクチコミを書く方法をわかりやすく説明しています。
QRコードは自店のGoogleビジネスプロフィールから簡単に作成できますので必ず掲載しましょう。
④ は実際にいただいたお客様の声ですが、これが例文にもなってます。
これを見て(このくらいの文字数で、こういう感じで書けばいいのか)と感じてもらえればOKなので、分量はバランスよく掲載してます。
この際にMEO対策になるキーワードが入ったクチコミを選んでます。
最後に
このようにクチコミはお客様と未来のお客様を結ぶ「信頼のバトン」です。
一人のお客様の言葉が、次のお客様を連れてきてくれる。
そんな連鎖が、お店の信頼を育てていきます。
そしてお客様の声は自分たちが気づかなかったお店の魅力を発見できる機会でもあります。
時にはネガティブな意見もあるかもしれませんが、それも「改善のヒント」として受け止めれば、お店の成長材料になります。
小さなお店が生き残っていく為にはお客様との関係づくりが大切です。
前作【お客様をファンに変えるニュースレターのすすめ】と合わせて、皆様のお店(会社)とお客様との関係が魅力あふれるものにしていってください。
最後までご覧いただきありがとうございました。