- 投稿日:2025/11/13
はじめに
「名前で覚える日本酒シリーズ」のハ行編。
今回は、全国的な人気銘柄から、実は知る人ぞ知る個性派まで、“ハ・ヒ・フ・ヘ・ホ”から始まる5本をピックアップ。
華やかな香りのもの、食中に寄り添う旨味のもの、熟成感のあるもの──
ハ行は、実は“味のバリエーションが最も豊かなゾーン”。
日本酒の奥深さを感じたい人にも、飲み比べを楽しみたい人にもぴったりです😊
それぞれの特徴とペアリングもあわせて紹介するので、ぜひ日本酒選びの参考にしてください。
【ハ】羽根屋(はねや)|富山県・富美菊酒造
富山の清らかな水を使い、全量を丁寧な小仕込みで行う銘醸蔵。
羽根屋は「透明感と華やかさ」を両立させた香り系のトップランナーです。
グラスに注ぐと、白桃や洋梨を思わせる上品で瑞々しい香り。
味わいはスッと軽やかで、甘味・酸味のバランスが心地よく、後味はスッと抜けていく清らかさがあります。
香り系が好きな人なら“必ず飲んでほしい一本” と言われるほどの人気で、
「ワイングラスとの相性が抜群」なのも特徴のひとつです。
ペアリング🍽
・ホタテのカルパッチョ
・白身魚の天ぷら
・クリームチーズとはちみつ
・アスパラのグリル
爽やかで春風のような飲み口は、食前酒にも最適です。
【ヒ】飛露喜(ひろき)|福島県・廣木酒造
今や“日本酒界の王道”とも言える銘柄。
全国的な人気ながら、造りはとても丁寧で、派手すぎず、しかし飲みごたえはしっかり。
余計な雑味がなく、口に含むとキレイな旨味が広がり、後味は驚くほどスムーズ。
バランスの良さが飛び抜けており、「食中酒の完成形」 と言う人も多い一本です。
飲む場を選ばず、料理にも合わせやすい万能タイプ。
ペアリング🍽
・焼き鳥(塩)
・刺身
・鶏ソテー
・だしの効いた和食
派手ではないのに、確実に“美味しい”と感じさせる名品。
【フ】麓井(ふもとい)|山形県・麓井酒造
鳥海山の麓にある老舗蔵で、生酛造りを大切にした丁寧な酒造りが特徴。
麓井は、「まろやかさ」「旨味」「酸味」が美しくまとまった、奥行きある味わい が魅力です。
口に含むとふわっと広がる旨味、ほどよい酸が食事を引き立て、後味はキレよく引いていく。
派手さはなくても、しみじみ美味しい“山形らしい落ち着き”を持った一本です。
ペアリング🍽
・鯖の味噌煮
・おでん
・出汁の効いた煮物
・漬物や山菜料理
「和食のための日本酒」と言っても過言ではありません。
【ヘ】へるん|島根県・金鳳酒造
出雲神話の地・島根の蔵。
へるんは、少し洋風のニュアンスも感じる“香ばしさ・ナッツ感”が特徴の個性派。
軽快で飲みやすく、後味はスッと切れるので、日本酒に慣れていない人でも楽しみやすい味わいです。
カジュアルに楽しめる「日常酒」としても人気。
ペアリング🍽
・ナッツ類
・チーズ盛り合わせ
・カルパッチョ
・オリーブオイル系の前菜
和洋どちらにも寄り添う珍しいタイプ。
【ホ】鳳凰美田(ほうおうびでん)|栃木県・小林酒造
果実ような華やかな香りと、上質な旨味が魅力の人気銘柄。
華やかなのに甘くなりすぎず、酸がふんわり整えてくれるバランスの良さが特徴です。
一口飲むとメロン、洋梨、マスカットのような香りが広がり、「フルーティ系日本酒の代表格」と言われます。
和食はもちろん、洋食と合わせても相性抜群。
ペアリング🍽
・白身魚のムニエル
・カプレーゼ
・生ハム
・軽めのクリームパスタ
香り豊かで、食卓をふわっと華やかにしてくれます。
まとめ📝
ハ行の日本酒は、香り・旨味・キレのバリエーションが最も豊かで、飲み比べが楽しいジャンル。
・華やか → 羽根屋
・万能 → 飛露喜
・和食向けの落ち着き → 麓井
・軽快&個性派 → へるん
・フルーティ&華やか → 鳳凰美田
その日の気分や料理に合わせて選べば、日本酒の世界がどんどん広がります😊🍶