📝 【実録】警告なしで一発BAN！「TTPS」の過度な解釈で全てを失った私の体験談

📚 目次

１、はじめに：突然、順調なチャンネルが消滅した理由

２、悲劇の前夜：BAN直前までの順調なチャンネル運営

３、慢心と過信：「TTPS（徹底的にパクって進化）」の誤った解釈

４、絶望の瞬間：警告なしで一発BANされた朝

５、停止理由の究明：著作権に対する甘い認識

６、異議申し立てと厳しい現実（1ヶ月半後の現在）

７、二度と過ちを繰り返さない3つの教訓

８、BAN経験から思うこと：AIクリエイターへの警鐘

９、最後に：苦い経験を教訓に変えて

💡 自己紹介

初めまして、けこと申します。

初心者の私が書いた記事なので少し、わかりづらいかもしれませんが、ぜひ最後まで読んでくださると嬉しいです。

私はごく普通の会社員で働いており、副業でAIを活用したリラックス系BGMチャンネル（YouTube）を運営していました。3ヶ月で動画投稿80本、登録者280人になり順調でしたが、たった一通のBANメールで全てを失いました。

この体験記は、私がなぜ順調に進んでいたのに全てを失ったのか、そしてそこから何を学んだのかを、包み隠さずお話しするものです。

1. はじめに：突然、順調なチャンネルが消滅した理由

私は、仕事の合間や起きている全ての時間を使って、YouTubeチャンネルの運営を真剣に取り組んでいました。3ヶ月で登録者280人になり、これからだと意気込んでいた私を襲ったのは、突然の「チャンネル運営停止（BAN）」通知でした。

原因は、私のYouTubeの規約や著作権に対する「甘い認識」です。順調に育っていたチャンネルが一瞬で停止になった苦しみは、経験した人にしかわかりません。

この記事は、私がなぜ警告なしでチャンネルを失ったのか、その痛い経験の全記録です。どうか私の失敗を反面教師にしていただき、これからチャンネルを始める方、今伸び悩んでいる方が同じ過ちを犯さず、楽しく安全にチャンネルを運用していただければ幸いです。

①・②・③が一度のメールで届きました。上段にあるメールは①②③のあとの2回目に立て続けに届きました。

著作権侵害を受けた数、11件

メールが届いた後にチャンネルが開かなくなりました。

2. 悲劇の前夜：BAN直前までの順調なチャンネル運営

BANされる直前までのチャンネルの状況は、非常に順調でした。

・テーマ: リラックス、安眠、ヒーリング系のBGM動画

・規模: 3ヶ月で登録者280人を達成。毎日投稿を続け、成長を感じていました。

AI×効率化：ChatGPTとSUNOを活用

私は制作効率を優先し、以下のAIをフル活用し作成していました。

１、音源のアイデア出し： ChatGPTでBGMのプロンプト（指示文）を作成。

２、音源生成： そのプロンプトをそのままSUNO（AI音楽生成サービス）に貼り付けて音源を生成。

３、画像： ベンチマークチャンネルの画像要素を利用したり、ChatGPTに画像を生成させたりして使用。

3. 慢心と過信：「TTPS（徹底的にパクって進化）」の誤った解釈

私は、YouTubeの成功法則として一部で言われる「TTPS（徹底的にパクって進化）」という言葉を極端に解釈していました。

先輩の太鼓判を盲信

「成功しているチャンネルのやり方を真似て、自分なりに進化させれば間違いない」と信じ、夏のフェスで先行く先輩から太鼓判をもらったこともあり、「自分のやり方は絶対正しい」と過信していました。しかし、その「進化」の解釈を誤り、規約違反の領域に踏み込んでしまったことが、悲劇の始まりでした。

数字への執着と基礎知識の欠如

視聴者の方々の期待に応えたい一心で、数字（登録者数や再生数）を追うことに夢中になっていました。その結果、最も重要であるはずのコミュニティガイドラインや著作権法といった基礎知識を疎かにしていました。

4. 絶望の瞬間：警告なしで一発BANされた朝

停止通知には「著作権侵害」とだけ書かれていました。本来、BANには「3回の警告」が必要ですが、私のチャンネルには一度も警告が来ていませんでした。

ルーティンを襲った通知

チャンネル停止のメールが届いたのは朝方でした。

私は、毎日、その日の結果を確認することをルーティンになっていました。その日、いつものようにチャンネルを開こうとした瞬間、（画像を上段に貼り付けております）「お客様のチャンネルは停止されました」という、信じられないたった一通の通知が目に飛び込んできました。

頭が真っ白になった数時間

頭が真っ白になるとはこのことでした。真剣に取り組んでいた分、数時間が経ってやっと「自分のチャンネルが本当にもう見られない状態になっている」という大変な事態に気付き、愕然としました。自分の努力と未来が一瞬で否定されたような、耐え難いショックでした。

5. 停止理由の究明：著作権に対する甘い認識

情報収集の結果、警告なしで一発BANされた真の原因は、私の画像素材に対する甘い認識にありました。

【致命傷】「少し変えればOK」という著作権への甘い勘違い

・　私が犯した最大の過ちは、ベンチマークしていたチャンネルの画像要素を、半分程度の割合で自分のサムネイルや背景として利用したことです。

・　私は当時、「全て同じだと問題だが、元画像を単なる"土台"として使い、その上に自分なりの手を加えれば、それは新しい作品になる」と都合よく解釈していました。

具体的には、元画像の全体の構図や主要な要素はそのまま残しつつ、「空に星や月を加えたり、テーブルの上の小物を変えたり、あるいは海の景色を小さくして他の景色を大きく見せるなど」の上書き編集をすればセーフだと考えていたのです。この極めて甘い認識が、BANにつながりました。

【もっと具体的に】私がやっていたNG加工一覧

初心者がやりがちなので、あえて全部書きます👇

・画像の色を変える

・少し切り抜く

・背景をぼかす

・光を追加する

・上に画像やイラストを重ねる

・星や月、小物を何かを追加する

・元画像の上に別の背景を合成する

・風景の角度を少し変える

これ、すべて
「元作品を利用した加工」＝著作権侵害
に当たります。

私が知らなかっただけで、ルールとしては非常にシンプルでした。

⚠️ 初心者の方へ知ってほしい線引きの真実 著作権法には、「何%までならセーフ」という基準はありません。「似ているかどうか」ではなく、「他人の作品を土台として利用したかどうか」、そして「オリジナリティがあるかどうか」が判断基準です。

雰囲気やレイアウトを参考にするのは問題ありませんが、元画像が特定できるような加工（例：色を変える、少し切り取るだけ）は、著作権侵害と見なされます。自分で一から描き起こす、またはライセンスされた素材を使う以外は、全て「他人の財産を盗んでいる」という認識を持つべきでした。

・　この誤った認識のもと、「TTPS（徹底的にパクって進化）」を、「少し加工すれば元画像を使っても良いという極端な解釈で実行してしまいました

・　音源をAIで生成していたため、「音は大丈夫」という先入観がありました。しかし、著作権は「音」だけでなく「画像」にも厳格に適用されます。

・　AI生成画像も、既存の著作物（利用した画像要素など）を模倣していると判断されれば、「組織的な著作権侵害の回避行為」と見なされるリスクがあります。

AI画像は「完全にゼロから作っている」と思いがちですが、

❌ 実際には

AIが学習データを元に似た構図・似た雰囲気を再現することがある。

その結果、
「似すぎているAI画像＝無自覚の著作権侵害」
という地雷が存在します。

さらに、

❌ 上からさらにベンチマーク画像を混ぜる

→ 完全アウト
→ “故意の著作権回避” と判断される危険

私の場合、
この“AI画像 × ベンチマークチャンネル画像の合成” が
YouTube側から 「組織的な著作権回避」と判断された疑い が非常に強いです。

6. 異議申し立てと厳しい現実（1ヶ月半後の現在）

この状況にどうすればいいのか、すぐに情報を集め、二つの行動を取りました。

誠実な対応と却下

訴えた可能性のある相手への謝罪メール

YouTubeへの異議申し立て

自分の過ちを認め、真摯に謝罪することが重要だと考え、訴え側のチャンネル運営者に謝罪メールを送りましたが返信はありませんでした。

YouTubeへの異議申し立ては、今現在もYouTube側とやり取りをしている最中です。

1ヶ月半経っても覆らない結果

チャンネルが停止されたのは9月27日。それから1ヶ月半以上が経過した今もなお、チャンネルは閉鎖されたままです。「一度失った信頼と権利は、そう簡単には戻らない」という厳しい現実を受け入れることになりました。

7. 二度と過ちを繰り返さない3つの教訓

教訓①：数字より「独自性」を優先する

画像・素材はすべて自作または有料ライセンスを使う。

AIを使うにしても、自分の手で必ず編集し、ナレーションや独自の構成を加えるなど、**「人間的な付加価値」**を必ず加える。

教訓②：規約・法律の「基礎知識」を徹底学習する

「TTPS」や先輩の成功法則であっても、YouTubeの規約や法律を超越しないと心得る。

最も重要なコミュニティガイドラインや著作権法を隅々まで再学習し、すべてを自分で調べ、検証する習慣を徹底する。

教訓③：無理な運用を辞め、「継続」を目指す

視聴者の期待に応えるための無理な毎日投稿はしない。

冷静な判断ができる余裕を持ち、ルール遵守を最優先にした、長く続けられるチャンネル設計を目指す。

8. BAN経験から思うこと：YouTube初心者の方への警鐘

AIツール（ChatGPTやSUNO）の進化により、動画制作は驚くほど簡単になりました。しかし、「簡単に作れるもの」は、「誰でも作れるもの」であり、「独自性が低い」と判断されやすいリスクを常に伴います。

今回の私のケースは著作権侵害が主原因ですが、AI時代には著作権違反と独自性の欠如（スパム判定）の両面から、チャンネル停止のリスクが高まっていることを痛感しました。

⚠️ 著作権侵害の訴えは「人による」現実 著作権侵害の訴えは、法律論だけでなく、権利者の判断に強く左右されるという現実があります。 「ガッツリと似ていても訴えない権利者」もいれば、「ほんの少し雰囲気が似ているだけでも厳しく訴えてくる権利者」も存在します。つまり、著作権の境界線は明確な法律の線引きだけでなく、相手の主観によっても大きく変動する予測不能な領域だということです。

制作側は、「誰にも訴えられないであろう」という希望的観測ではなく、「誰からいつ訴えられてもおかしくない」という危機感をもって、常に自作・有料素材を使うという絶対的な予防策を講じる必要があります。

9. 最後に：苦い経験を教訓に変えて

私のこのBAN体験談が、YouTube （AI BGMチャンネル）を制作する方々、特にAIを活用している方々への警鐘となれば幸いです。

自分が犯した著作権に対しての甘い認識が、順調なチャンネルを一瞬で運営停止にする悲劇を招きました。

「著作権侵害は、警告なしで一発BANされる可能性がある」という厳然たる事実を、絶対に忘れないでください。

しかし、私は希望を捨てていません。

いつになるのか分かりませんが、いつかまた、あの日のように楽しみながらチャンネルを運用できる日を信じ待ち続けています。どうか、私のこの痛い経験、苦しみを教訓にして、皆さんは同じ過ちを犯さずに、ご自身の独自の価値を追求し、楽しく安全にチャンネルを運用していただきたいと心から願っています。

この記事が参考になりましたら幸いです。