- 投稿日:2025/11/20
先日、職場の30代ママと話していたときのことです。
同じく2歳の子どもを育てているということで、やっぱり話題は“イヤイヤ期”
👩「ついイライラしちゃうんですよね。
なんであんなこと言っちゃったんだろうって、あとで落ち込むこともあって…」
その気持ち、すごく分かります。
私も昨日、まさにイヤイヤ期の波に巻き込まれていました(笑)
■「イヤイヤ」→「イライラ」になる理由
子どもが「イヤ!」と言った瞬間、
親の脳がザワッと反応してしまうこと、ありませんか?
私が思うに、これには“脳の仕組み”が関係しています。
脳は、感情の言葉にとても敏感です。
「イヤ」という強い感情ワードを受け取ると、
「危険?」
「拒否?」
「今なにが起きた?」
と、ストレススイッチが入りやすい状態になります。
つまり、
子どもの「イヤ」に親の脳が“引っ張られてしまう”
これが、あの不思議な感情の連鎖です。
■でも、脳は“良い言葉”にも強く反応する
おもしろいのはここからで、
脳はネガティブだけでなく、ポジティブな言葉にも同じくらい強く反応します。
「ありがとう」
「大丈夫」
「ゆるんで」
「だいすきだよ」
こういった言葉を聞くと、脳には安心のホルモンが出やすくなると言われています。
しかもこれは、
自分に向けた言葉でも同じ効果があるんです。
脳は、主語をはっきり区別しません。
「もうイヤ!」と言えば、自分が疲れる。
「ありがとう」と言えば、脳が安心する。
ほんの一言で、脳のエネルギーが変わります。
■守る力=まず“自分の脳”から守る
私は、イヤイヤ期は「脳の言葉の受け取り方」を知るだけで、
イライラをだいぶ減らせると感じています。
子どもが「イヤ!」と言ったとき、
その言葉をそのまま受け取らず、
自分の脳に優しい言葉で“翻訳”してあげること。
たとえば、こんなふうに言い換えてみます。
「イヤイヤ」 → 「がんばって気持ちを出してるね」
「言うこと聞いてよ!」 → 「気持ちを伝えてくれてありがとう」
「もう疲れた…」 → 「ちょっと休んでいいよ」
「なんで大変なの?」 → 「これも成長の証だな」
親の言葉が変わると、
親の脳の反応が変わり、
結果的に子どもの落ち着きにもつながっていきます。
■さいごに
“守る力”とは、
家族を守る前に、自分の心と脳を守ること。
脳は、ひとりごとも聞いています。
心の中でつぶやく言葉でも、しっかり影響します。
だからこそ、完璧じゃなくていいから――
「今日もなんとかやってる」
「ありがとう」
「大丈夫」
「ゆるんで」
こんな短い言葉を、自分の脳にプレゼントしてあげてください。
自分の脳を守れる人は、
子どもの心も上手に守れる。
イヤイヤ期を“親子で乗り越える時間”に変えていけますように。