- 投稿日:2025/11/20
- 更新日:2025/11/20
1. はじめに(この記事でわかること)
先週、腹腔鏡手術を受けました。
この記事では、
手術に至る経緯
入院前に準備して役立ったもの
当日の流れ
術後の痛みや回復の様子
「こうしておけばよかった」と感じたポイント
をまとめています。
これから腹腔鏡手術を予定している方や、情報を探している方の参考になれば嬉しいです。覚えている限りたくさん書くのでご興味あればお読みください。
2. 手術を決断するまでの経緯
2024年の健康診断の婦人科受診した際に「卵巣が腫れてますね...。婦人科受診してください」と言われました。
とはいえ、全く症状もなくそのまま1年間放置しておりました。
2025年(今年)5月の健診で「大きくなってるわよ、いい加減婦人科行きなさい、これはオペよ」と先生に脅され、婦人科受診することとなりました。この時点でも症状は全くなし。じゃあ、探すかと周りの評判を聞いて自宅近くの病院を6/2に受診しました。
検査内容:採血、超音波、MRI(6/9)を行いました。
医師の説明(6/23):おそらく卵巣嚢腫ですね。また子宮の壁も厚くなっているので子宮腺筋症です。卵巣は手術適応です。子宮も一緒に取ってもいいと思います。
手術を選んだ決め手:50代になり、今からの妊娠も望まないため、今後がんになるリスクを考えたら子宮も全摘をしたほうがいいと考え、卵巣と子宮を腹腔鏡下で切除することとしました。手術することは6月に決まりましたがその病院で一番うまい先生二人がそろうとき、ということで11月12日に決定しました。
手術日が決まってからは、仕事のスケジュール調整、必要なものの買い出しなどを進めました。レルミナ、という偽閉経状態にして卵巣嚢腫を小さくして、癒着を軽減させるためのお薬を処方されました(手術前日まで飲んでいました)
また、おなかにたっぷりと脂肪を蓄えていたので「おなかの脂肪が分厚いと術後の合併症が起きやすいのでダイエットしましょう」とのことで受診のたびにダイエット外来も受診することとなりました(笑)→最終的に18㎏痩せて手術に挑みました。
3. 入院前の準備(本当に役立ったもの)
✔ 持っていってよかったもの
YouTubeなどによくまとめがありますが病院によって持ってきていいもの、病院で用意してもらうものなど結構変わるみたいなので入院される際はご自身の入院される病院のルールをよく読むことをお勧めします。あえて私からおすすめ、というとこちらです。
・延長コード、ロングの充電ケーブル
・のど飴(全身麻酔なので術後に重宝しました)
※パジャマ、ティッシュは部屋についていたので必要ありませんでした。
✔ 逆に「あまり使わなかったもの」
ウェットティッシュは1回使っただけでした。
ベッドの柵にひっかけるタイプのかごは絶対!という記事を見ていたので持っていきましたが私の場合手術翌日には起き上がれたのであまり必要なかったです。
✔ こうしておけばよかった
手術後に感じた反省ポイントです。
iPhoneの設定を「パスワードなし」にしておけばよかった!と思いました。私の場合、術後お目覚めパッチリなのに動いちゃダメ、という状況だったのでiPhoneは使えるのですが、酸素マスクをしているためFaceIDが反応せず、毎回パスコードを打つことになりました。左手の甲に点滴が入っているため右だけでパスコードを打つのですが、寝っ転がった状態で、自分の手よりも大きいiPhoneに数字を毎回打ち込むのは本当に苦労しました。手術前にパスコードの解除しておけばよかった、と心の底から思いました。(手術前はそんな元気な感じで帰ってくると思ってもいなかったのでそこまで気が回っていませんでした)
4. 手術当日の流れ(時系列で)
前日の準備、当日はこんな感じで進みました。
● 11/11-12:手術前
入院して昼食を食べた後、婦人科外来に行って術前の診察を行いました。
あとは血圧や体温を昼、夜と計測されました。麻酔科の先生が術前の説明に来てくれました。後は薬剤部の先生もお薬の説明に来てくれました。
食事は前日の夕食まででした。手術予定が13時からなので飲水は当日11時までOKでした。
前日と当日に1回ずつ、浣腸をされて、排便を促しました。初めての浣腸でこんな感じになるのねえとしみじみ感じていました。
前の日までずーっと仕事をして寝不足だったのでぐっすり眠りました。
● 11/12:手術
13時に入室予定、手術は3人目、と聞いていましたので午前中はのんびりしていました。おなかすいたなあ、とか思いながら(笑)
11時にいよいよ水も飲めなくなり、手術が近づいてきた!と思いつつ、思ったほど緊張はしませんでした。
移動時の気持ち:結局14時ごろに呼ばれて看護師さんとともに歩いて手術室まで行きました。さすがに手術室に入ったら少し緊張しましたがそれでもそこまでがちがちでもなかったなあと思います。
● 麻酔〜手術
麻酔が効く瞬間:手術台に乗った後に点滴が始まりました。最初に痛み止めの薬はいります~と言われて何か目のあたりがキラキラしたような感じがしてちょっと酩酊しているような感じがしました。そのあとすぐに麻酔の薬入れますね~と言われてすぐに記憶がなくなりました。
手術時間:2時間弱と聞いています。
● 目が覚めた直後
最初の感覚:寝てるのを呼ばれて起こされた感じでした。手術室の記憶はない人が多いと聞いていましたが私の場合しっかりありまして、「息大きく吸ったり吐いたりしてくださ~い」と言われたので深呼吸したらのどに入っている管が抜けた感覚を感じました。管が入っているときはもっと苦しいのかと思っていましたがそんな感じはなかったです。そのあと「手を握って下さ~い」と言われたのでしっかり手を握った記憶があります。そのあと、みんなで私の身体を動かした感覚があって「ああ、今ストレッチャーに乗せられたのねえ」と感じ、そのあと病室に戻ってまたみんなで私の身体を動かしてくれたので病室のベッドに戻ったのねえと感じました。
痛みレベル(0〜5):全くありませんでした。
麻酔科の先生が病室まで付き合ってくださったのでいろいろお話しました。「自分は元気です!」というのをアピールしたくて一所懸命話していたなあ、と今振り返ると思います。
5. 術後の経過(0日目〜1週間)
● 術後0日目(手術直後)
動ける?:2時間はベッド上安静でした。起き上がるどころか寝返りも売ってはいけませんでした。その間にじっとしていたので腰が痛くなりました。
2時間経ったので寝返りOKとなりました。慎重に動いてましたけど、傷みなしだったので、腰が痛くない体勢になって朝が来るのを待ちました。
酸素マスクは夜になってから外してもらいました。
食事:飲水も手術当日は不可でした。
痛みレベル:びっくりするぐらい全く痛みなかったです。痛いのは腰だけ(笑)
● 1日目(11/13)
朝のうちに採血あり、その後先生たちの回診で、ドレーンを抜いてくれました。それから看護師さんに「立ちあがってみましょう」と言われおっかなびっくり立ち上がってみましたが、あっさり立てました(笑)その場で尿のカテーテルを抜いてもらい、だいぶ身軽になりました。この時点でタオルを渡してもらい、体をふくことができました。朝ごはんはまだ出ませんでしたが飲水解禁になり、やっと自分の口から水が飲めて生き返る感じがしました。昼食を食べた後、最後の抗生剤の点滴が終わった後にやっと点滴を抜いてもらい、すべての管が外れました。「なるべく歩いてくださいね~」と言われたので病棟を3周ぐらいしたのですが、手術から次の日の朝まで半日寝ていただけなのにだいぶ体力落ちているなあ、そして傷が怖くてビビりながら歩きました。
傷の痛み:ほぼなし!点滴を抜く前に痛み止めを入れてもらったのもあると思います夕方になって、なんとなく痛い気がしたので、内服で一回だけ痛み止めを飲みました。このあと一回も飲みませんでした。
昼は全粥でしたが、夕食から普通のごはんに戻っていました。吐き気もなく完食しました。
● 2-4日目(11/14-16)
ここからは毎日体の回復を感じる日々でした。2日目は痛みはないもののすっと起き上がっているのがしんどくて横になった状態で動画やテレビを見ていました。寝ている時間も多かった気がします。この日にシャワーを浴びることができました。その時に傷を見たのですが、テープが張ってあるだけで思ったよりもあっさりしているのでびっくりしました。腹腔鏡を行うとおなかの中にある空気が肩に回ってとても痛い、と聞きましたが私の場合は全くなく覚悟していただけにほっとしていました。術後からお通じが出なくて心配していました。おなかに穴開けてるし、踏ん張れるかも心配だったしずっと考えていましたが夜にやっと出てほっとしました。その時も腹筋が痛くなることもなく、安心しました。
3日目に起きたら、だいぶ体が軽くなった感じで病棟歩くのも前日よりスピードが出てきた感じがしました。起き上がることも前日よりは長い時間行うこともできてだんだん普通の生活に戻りつつありました。友達がお見舞いに来てくれましたが「...普通?」と拍子抜けして帰っていきました(笑)
この日の朝に採血し、また退院診察を行い、無事に退院が決定しました。その後看護師さんから退院後の指導を受け、今傷に貼ってあるテープは1週間ごとに取り換えて3-6か月はテープをしていたほうがいいと教えてもらいました。
4日目(11/16)に無事退院となりました。退院後自宅近くのスーパーに行きましたがやはり病棟を歩いているのとは違うのでいつだれかにぶつかられたら、とびくびくしてとても疲れました。しばらくは家の中でおとなしくしていようと誓いました。
● 帰宅後〜1週間
本日退院後4日目なので、現時点での感覚を述べますと
日常動作(立つ・座る・階段など):問題なくできます。痛みなし
仕事への復帰:11/17、退院翌日より復帰しています。デスクワーク+リモートが可能なので自宅で働いています。
傷の状態:痛くはないのですが、テープがかゆい(笑)
体力の戻り具合:日々戻っています。まだ本調子ではないですが、今日ならスーパーも大丈夫そうです。
6. これから手術する人へのアドバイス
私自身の経験から、ですが私は体験記等をたくさん見たり読んでから手術に臨んだのですがこんなに楽に手術を済ませられる人もいるよ、ってことをお伝えしたいです。
体力は徐々に回復するので、焦らなくていいと思います。
痛い時は我慢しないで早めに相談するといいと思います(これは何回も看護師さんに言われました)
7. おわりに(まとめ)
「手術」というと不安も多いですが、腹腔鏡手術は術後の回復が比較的早いと感じました。
今回の経験が、これから手術を受ける方の参考になれば嬉しいです。
読んでくださりありがとうございました。