- 投稿日:2025/11/26
- 更新日:2025/11/26
はじめに
「私、女優になるのが夢やねん」
約25年前のある日突然、母が放ったこの一言で、我が家の食卓は静まり返りました。
50代目前、添付写真のような近畿地方のド田舎在住、そしてパートに行っても1週間も続かない超・世間知らずの専業主婦。
家族全員(父、兄、私、弟)の男4人、口をあんぐり。

1. 「箱入り主婦」の殻、50年目でパッカーン!
母は私を含め男3兄弟を育て上げたTHE・専業主婦。
その世間知らずぶりは筋金入りで、ガソリンスタンドで給油さえできず、パートに出ても速攻で辞めて帰ってくるような箱入り娘…ならぬ箱入り主婦でした。
そんな母が、末っ子の弟が20歳になった途端にまさかの「女優宣言」。
タイミングも年齢(40代後半)も場所(ド田舎)も、すべてがツッコミどころ満載で高すぎるハードルです。
中学時代は演劇部だったらしいですが、1960年代の県立の部活動なので趣味の範囲として思えないし、、、。(特に目を見張る美人でもない気がするし、、、)
まるで、 「おとなしい世間知らずの母だと思っていたら、じつは夢に向かって突き進むヒロインだった」 という漫画のようなストーリー。
家族としては、 「え、お母さん。たしかに中学時代は演劇部だったけど、そんなツテあったっけ? ていうか、ガソリン入れるより女優の方がハードル高くありません?」 と思わずにはいられませんでした。
しかし、このとき確かに聞こえた気がしたんです。 母の中で、夢のスイッチが入る音が。 それは「カチッ」なんて可愛い音ではなく、完全に「ドカーン!」でした。
2. アナログ全開でつかんだ「奇跡の共演」
当時はスマホもなく、ネットも然程普及していない時代。
それでも母は、どこで情報を仕入れたのか、執念で自分でタレント事務所を探し出しました。
まずはエキストラから一歩ずつスタート。
さらに地元の劇団に入り、なんと50代前でクラシックバレエまで習い始める行動力。
そして数年が経過したある日、父からの一本の電話。(当時私は広島に就職していました)
「お母さん、テレビ出るで!」
気づけば母は、全国放送のテレビ番組・CMに出演するようになっていました。

そして、あろうことか、某有名メーカーのCMでサッカーブラジル代表のネイマール選手と共演!
奈良のど田舎のお母ちゃんと、世界の至宝・ネイマールが同じ画面に映っているという事実。 テレビの前で正座しながら、
「え、これ…別人じゃないよね?」
と家族で疑ったのは内緒です。 人生の伏線回収、派手すぎました。
3. 80歳でも「夢は継続中」
現在、母はもうすぐ80歳。 それでもストレッチやバレエの体操を欠かさず続けながら、
「最近はおばあちゃん役ばっかりやわ~」
と、なんとも贅沢な文句を言いつつ、現役で女優を続けています。 (いやお母さん、孫もすでに成人しているので、リアルにおばあちゃん役はド適役です!)
学長もよく言う、
「今日がいちばん若い日」
そして
「夢を追うのに、遅すぎることはない」
という言葉は、本当にその通りだということ。
田舎の専業主婦でも、50代からでも、 行動力さえあれば人生のシナリオは何度でも書き換えられる。
もしあなたが今、 「もう歳だから…」 と何かをあきらめかけているのなら、ぜひ思い出してみてください。
母が本気で動き出したのは、 人生の折り返し地点をとっくに過ぎてからでした。
人生、いつからでも「主役」になれます。 エキストラからだって、物語の真ん中に出ていけるんです。
まとめ
夢に年齢制限なし! パートが続かなくても、ガソリンが入れられなくても、 やる気と一歩踏み出す勇気があれば、テレビにだって出られます。
さあ、あなたも心の「女優スイッチ」を入れてみませんか? あなたの人生というドラマ、本番はここからです。 (共演者が誰になるかは…お楽しみ!)
ちなみに私も現在当時の母とほぼ同じ年齢、夢に向かって爆進中です!!
*注意、母のイラストはかなり美化しています_φ( ´▽`)