- 投稿日:2025/11/26
はじめに
四国はそれぞれの県で酒質が大きく異なり、海と山に囲まれた土地ならではの味わいが楽しめる地域です🍶
力強い辛口、澄んだ旨み、爽やかな甘酸っぱさなど、四国らしい個性が光るお酒が多く、飲み比べるほどその深さが感じられます。今回は、四国の魅力を象徴する3本をじっくり紹介します。
1. 酔鯨 純米吟醸(高知)
高知らしい“キレの良さ”を語るうえで必ず名前が挙がる一本。
香りは控えめで、落ち着いた印象ながら、口に入れた瞬間に感じるシャープな切れ味が魅力です。無駄な甘さがなく、後味がすっと伸びていくため、飲めば飲むほど爽やかさが際立っていきます。
酔鯨の特徴は、旨みがしっかりありながらも全体は軽快であること。味が濃い料理と合わせても負けず、繊細な料理と合わせても邪魔しない。食事を引き立てる名脇役として、多くの飲食店で愛されている理由がよくわかる味わいです。
特に高知の海の幸との相性は抜群で、カツオの藁焼きや青魚の塩焼きと合わせると、辛口のキレが油を洗い流し、料理の旨みを一段引き上げてくれます。
ペアリング:
・カツオのたたき
・青魚の塩焼き
・キスや野菜の天ぷら🔥
→ すっきりした後味が脂を切り、料理の風味を伸ばす。
2. 石鎚 純米吟醸(愛媛)
穏やかでやさしい香り、ふんわりと広がる旨み、伸びるキレ。
石鎚の純米吟醸は、派手さではなく「落ち着いた美しさ」を楽しむタイプのお酒です。飲むほどに味がしみ込むように深まり、口当たりはやわらかく、後味はすっきりとしていて、日常の食卓に自然と溶け込む安心感があります。
味のバランスが非常に良いため、和食全般との相性が高く、しっかりした料理から優しい味付けまで幅広く受け止めてくれます。
脂の少ない白身魚、出汁がきいた煮物、卵料理など、繊細な味付けの料理と合わせたときに真価を発揮します。
優しいのに芯がある、派手ではないのに印象に残る。そんな“静かな実力派”と言える一本です。
ペアリング:
・鯛の昆布締め
・根菜の煮物
・だし巻き卵😌
→ 自然な旨みが出汁料理の味を優しく支える。
3. 讃岐くらうでぃ(香川)
讃岐くらうでぃは、四国の中でも異彩を放つ独創的な日本酒。
乳酸発酵を活かした白いにごりタイプで、ヨーグルトのような香りと甘酸っぱさが特徴。口当たりはなめらかで軽く、まるでカルピスのように爽やかで、飲んだ瞬間に「普通の日本酒と違う」と感じさせるインパクトがあります。
甘さと酸のバランスが良く、飲むほどにクセになる味わい。アルコール度数が控えめなので、日本酒が苦手な人でもスッと飲める軽やかさがあります。
食中酒というより“デザート酒”や“アクセント酒”として楽しむのにぴったり。チーズやフルーツとの相性が非常に高いのも大きな特徴です。
香川の自由な酒造りを象徴する一本で、「日本酒=辛口」というイメージを覆してくれます。
ペアリング:
・生ハム×フルーツ
・クリームチーズ、モッツァレラ
・スパイシー唐揚げ、エスニック系🥗
→ 甘酸っぱさが脂を軽くし、後味を爽やかに整える。
まとめ
四国の日本酒は、土地ごとの個性がはっきりしており、飲み比べるほど魅力が深まる地域です✨
酔鯨の力強い辛口、石鎚のやさしい旨み、讃岐くらうでぃの甘酸っぱい独創性。どれも“四国ならではの味わい”を強く感じられる一本です。
辛口好きにも、食中酒が好きな人にも、甘酸っぱい個性派が好きな人にも満足できる3本。ぜひ四国の多彩な味を楽しんでみてください😌🍶