- 投稿日:2025/11/29
- 更新日:2025/12/03
■はじめに
(🌐ネットワークエンジニアが断言!
─ 両学長の考え × プロの視点で“本質”を噛み砕いて解説 ─
最近、両学長が朝LIVEでこう話していました。
「2ギガ?10ギガ?いらん!1ギガあれば十分やで!」
※該当の学長マガジンこちら!
この言葉、ネットワークエンジニアの観点から見ても100%正しいです。
この記事では、「なぜ1ギガで十分なのか?」
「2ギガ・10ギガが“ムダになりやすい”理由は何か?」を、専門的すぎない言葉でやさしく解説します。
■ 1. 両学長の言う「1ギガで十分」は本当なのか?
▶一般家庭で使うインターネットサービスは100〜300Mbpsあれば十分
結論から言うと──
本当にその通りです。
なぜなら、一般家庭で使うインターネットサービスは、100〜300Mbpsあれば余裕で快適だからです。
▼主要サービスが必要とする帯域は以下の通り
・YouTube 4K:25Mbps
・Netflix 4K:25Mbps
・Zoom会議:4Mbps
・オンラインゲーム:10〜30Mbps
家庭用1ギガ(=1,000Mbps)は、むしろ“持て余す”ほど速い のです。
【画像出典元】中国地方インターネット MEGA EGG
■ 2. 高速プランが“意味をなさない”理由
▶回線速度は「一番遅い機器」で決まる
高速プランを契約しても速度が出ない最大の理由は、通信速度が “一番遅い機器”で決まる から。
▼家庭内ではこういう流れになっています…
10ギガ回線(契約)
|
▼
ONU(1Gbpsまで)
|
▼
ルーター(1Gbpsまで)
|
▼
スマホ・PC・ゲーム機(1Gbpsまで)
【画像出典元】生活サービス料金比較サイト Selectra
つまりどれだけ高速プランにしても、
途中に1ギガまでしか対応していない機器があると、全体が1ギガで頭打ち になります。
▼つまり…
・ONUが1Gbps
・ルーターが1Gbps
・LANケーブルがCAT5e(1Gbps)
・スマホ・PCが1Gbps
どれか1つでも該当すれば、2ギガも10ギガも理論上使えません。
そして現実には──
▶家庭用機器のほぼ全てが1ギガまでの仕様
■ 3. ネットワークエンジニアの視点:10ギガは“データセンターの世界”
僕は仕事でデータセンターに出入りしますが、10ギガは本来
・大規模サービス
・サーバー間高速通信
・クラウド基盤
・巨大なデータ処理
といった法人・プロの領域の速度です。
▼ 実際の10ギガ対応機器は…
10GbEスイッチ:50万〜200万円
保守費:年数十万円
▶もちろん家庭用ではありません。
つまり10ギガは、一般家庭の利用を前提に作られた規格ではありません。
▼下記はデータセンターに設置してある機器のイメージです。
【画像出典元】アラクサラネットワークス
■ 4. では、なぜ高速プランが増えているのか?
シンプルにいうと、
▶「数字が大きいと売りやすいから」
通信事業者としては“10ギガ=すごく速そう”
という印象でユーザーを惹きつけたいわけです。
しかし、この「数字の罠」で多くの人が
ムダに高いプランを契約しがち です。
【画像出典元】情報検索サイト イプロス
■ 5. 10ギガを家庭で活かすには
10ギガを家庭で活かすには、全部の機器を10G対応にする必要があります。
▼必要な機器を並べるとこうなります
▶とてもじゃないですが、コスト・現実性ともに家庭向けではないです…。
【画像出典元】エンジニアのための情報共有コミュニティ zenn
■ 6. 実は、ネットが遅い原因のほとんどは“家の中にある”
ネットが遅い=回線速度のせい、と思いがちですが、実は違います。
▼遅さの原因はたいてい以下です
・ルーターが古い
・電波が家の構造に遮られている
・中継機が逆に遅くしている
・LANケーブル(CAT5e)の限界
・端末側(スマホ/PC)の性能不足
・Wi-Fiルータの置く場所が悪い
▶改善すべきは、 回線ではなく「家の中の機器」なんです。

【画像出典元】エレコム株式会社
■ 7. 家庭でネットを速くしたいなら
家庭でネットを速くしたいなら、回線より“家の中”を改善することが先決です!
① ルーターを Wi-Fi6 / 6E に変更
② LANケーブルを CAT6A に交換
③ 中継機よりメッシュWi-Fiに統一
④ ここまでやって遅ければ回線プラン見直し
▶ほとんどの家庭は①②③で、1ギガ回線でも十分すぎるほど速くなります。

【画像出典元】株式会社バッファロー(buffalo)
■ 8. 実測値で証明!
JCOMでも“350Mbps”出ていれば十分です!(FAST.com計測)
僕の自宅回線は、両学長的には”非推奨”の賃貸備え付けのJCOM回線(最大1Gbps)ですが…FAST.com の実測(スマホ)では…
【画像出典元】インターネット回線速度テストFAST.com
▶結果は画像の通りです!
・下り(ダウンロード):350Mbps
・上り(アップロード):82Mbps
・レイテンシ(応答速度):18ms
▼初心者に誤解されやすいポイントです。
・350Mbps = 動画・ゲーム・リモートワーク全て余裕
・1ギガを契約しても1,000Mbps出るわけではない(理論値)
・300〜500Mbpsあれば実用上はトップクラスの快適さ
▶冒頭でもご説明したように、下記のように考えると、350Mbps は
むしろ“贅沢に余っている”速度 です。
・YouTube 4K が 25Mbps
・Netflix 4K も 25Mbps
・Zoom は 3〜4Mbps
つまり、これは家庭用として十分すぎる実力 です。
▶ JCOMは学長的には非推奨。でも「環境次第で十分速い」です!
両学長は朝LIVEでよく繰り返し言われていますが、それは “一般論として不安定なケースが多い” という話です。
しかし実際には──
・エリア
・建物の設備(同軸→光かどうか)
・利用者数(混雑状況)
・部屋の配線環境
・ルーターの性能
これらの条件が揃えば、
▶JCOMでも十分に高速かつ安定した速度が出る 出ます!
ちなみに僕はリモートワークですが、この回線速度で困ったことは一度もありません!
■ まとめ. 最終結論:両学長の「1ギガで十分」は専門家の視点でも正しい
両学長の言う「2ギガも10ギガもいらん。1ギガで十分」
これは節約目的ではなく技術的にも完全に理にかなった結論 です。
▼まとめると…
・家庭用機器の上限は1ギガ
・1ギガは家庭用途ではオーバースペック
・高速プランは費用対効果が低い
・データセンター用の10ギガは家庭向けではない
・JCOMでも350Mbps出れば十分快適
だからこそ、専門家として言えます。
🟦 家庭のネット回線は「1ギガで十分」です!快適なネット環境をつくるには、
まずは“1ギガをちゃんと使える環境づくり”が大切です。
この記事を読んで、少しでも無駄な契約、ネットワークについて少し知識が深まったなど、少しでも僕の知識で誰かのお役に立てれば幸いです。
最後まで読んで頂きありがとうございました🙏
