発達障害と保険の話。私が調べて分かったこと

我が家の次男と三男は、発達障害と診断されています。
子どもが診断を受けたとき、考えた事のひとつが「生命保険」でした。
当時はまだ「保険に入って当たり前」と思い込んでいたころ。
だからこそ、「保険ってどうなるんだろう…？」という不安が大きかったのを覚えています。
きっと同じように、「うちの子も入れるの？」「備えはどうすればいいの？」と悩む方も多いのではないでしょうか。
インターネット上ではたくさんの情報があふれていますが、毒キノコリストに載っているものも多く、何を信じたらいいか分からないのが現実です。

民間保険に入る必要が出てきた時に加入できるのか、その時に気を付けるポイントはどこなのか、色々と調べた事をまとめました。

Q. 診断を受けても保険に加入できる？

A. 加入は可能です。

発達障害の診断を受けても、生命保険への加入はできます。
ただ、会社によって審査基準が異なりますし、「なんでも選べる」という訳ではありません。
保険会社は多数あります。
複数比較して、合うものを探すのが大切です。

Q. 発達障害（ASD・ADHD）の治療中でも加入できる？

A. 治療中でも加入できる可能性があります。

「緩和型」の保険は基準が緩めで加入しやすいです。
また、治療が安定している場合、緩和型でなく一般の保険への加入も可能な保険会社があります。

Q. 診断後、更新ができなくなる？

A. 更新型保険では基本的に問題ありません。

契約期間中に診断を受けても、更新できなくなることは通常ありません。
ただし、新しい保険へ切り替えるタイミング（終身保険など）では、改めて健康状態の確認があったりしますよね。そういった時に告知が必要になるため、同じ保険会社で継続が難しいこともあります。

Q. 告知義務の重要性

A. 発達障害は告知必須です！

ネットでは「黙っていれば入れる」という情報が散見されますが、これは大きなリスクです。
告知義務違反により保険金が支払われない可能性があります。裁判により契約解除になった事例もあります。
正直に伝えた上で最適な保険を選びましょう。
なお、医師が本人に告知せずに別の病気を診断していることもありますので（「メインの発達障害のみ告知して、他に併発していると診断したものについてはカルテ上にしか載せていない」など）、保険に入る前には医師に診断名を確認しておくと確実です。
また、診断名だけでなく、診断時期や薬剤名や状況なども伝える事によって、状態が安定していたりコントロールできている事が伝わって、加入のハードルが下がる場合もあります。

Q. 知的障害がある場合の保険加入

A. 軽度でも重度でも加入可能性はあります。

軽度の場合、自立した生活や就労ができていれば、一般保険の加入が可能です。
重度の場合は「本人が理解して契約すること」が難しくなります。ただし後見人がいる場合、後見人が窓口になり様々な契約が可能になるため、保険も加入できるようです。後見制度については弁護士や司法書士など専門家への相談を検討しましょう。

Q. がん保険や特定疾病保険の加入は？

A. 発達障害は影響しにくい分野です。

がん保険や三大疾病などは、発達障害の有無が加入条件に影響しにくいため、加入できるケースが多くあります。

◆ まとめ：正しい情報と専門家のサポートを

発達障害の診断があっても、生命保険の道は閉ざされません。
特性上どうしてもケガや死亡のリスクは高くなってしまうので、選べる範囲が狭まったり、ある程度の制限がかかる事は否定できません。
しかし、あちこち問い合わせてみると「社会適応できてて通院しなくなる事もある得るよね。丸３年通院歴なければ告知義務もなくなるよ。」という保険会社もありました。
まず「民間保険が必要か」を考えた上で、次に大切なのは、「正しい知識をもとに選ぶ」ことです。

「診断されないまま一般人に紛れている要支援の人より、診断されて適切な支援を受けながら生活している人のほうが、万が一の時も対応がしやすくて良い」とも言われたりしました。
診断を受けてショックを感じることもあると思います。
けれども、発達障害があるからといって諦める必要はありません。
リベシティでは保険の専門の方もいらっしゃいますし、相談できる場所もあります。正しい知識と専門家の力を借りれば、きっと最適な保険が見つかります。
少しずつでも、一緒に前へ進んでいきましょう。