- 投稿日:2026/02/22
初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
「毎日忙しいのに、なぜか成果が出ない」
「疲れているのに休むことに罪悪感がある」という悩みを抱えていないだろうか。
日本社会では、長時間労働がまるで「名誉の勲章」であるかのように扱われがちだが、その結果、日本の1時間における生産性はG7の中で50年間ずっと最下位に沈んでいる。
参考外部サイト(海外の記事なので注意!)
Japan’s Productivity Ranks Lowest Among G7 Nations for 50 Straight Years
今回はジョン・フィッチ/マックス・フレンゼル著『TIME OFF 働き方に“生産性”と“創造性”を取り戻す戦略的休息術』2023年発行をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
著者:ジョン・フィッチ
ビジネス・コーチ、エンジェル投資家、ライター。
著者:マックス・フレンゼル
AI研究者、ライター、デジタル・クリエイティブ。
✅ 休息は怠惰ではない。戦略的な休息こそが、生産性と創造性の源泉。
✅ 忙しさが成功を邪魔している。
✅ AI時代に生き残るには「人間らしさ」と「タイムオフ」を磨け。
多くの人が自分の生き方や健康についてより考えるようになり、人生における「休息」の優先順位が上がったように感じるんだ。それに、まだまだ課題は山積しているけれど、多くの経営者やリーダーたちが、働き手の健康や人生の充実度は「オプションとして選ぶもの」ではなく、「絶対になくてはならないもの」だと気づき始めている。
ジョン・フィッチ/マックス・フレンゼル著『TIME OFF 働き方に“生産性”と“創造性”を取り戻す戦略的休息術』
やみくもに忙しくしていても人生は充実せず、仕事の生産性も上がらないのだ。
そこで今回は、単なる休暇や怠惰ではない、仕事の質と人生の充実度を根本から変える「戦略的休息術」と、成功者が実践する「タイムオフ」の重要性について、その真実を解説する。
『TIME OFF 働き方に“生産性”と“創造性”を取り戻す戦略的休息術』
NotebookLMより図解
「タイムオフ(休息)」という言葉を聞いて思い浮かべるのは、有休や週末だろうか。それともソファに座ってテレビゲームをすることや、ビーチでカクテルを飲むことだろうか。 この本は、夏休みについての本ではない(ちょっとは話題にするけれど)。怠けるための本でも、さぼるコツを伝授する本でもない。
ジョン・フィッチ/マックス・フレンゼル著『TIME OFF 働き方に“生産性”と“創造性”を取り戻す戦略的休息術』
古代ギリシャ哲学が説く「高尚な余暇」の真価
NotebookLMより図解
ナレッジ・ワーク(知識労働)だと僕たちが認識するもののほとんどが、アリストテレスにとっては余暇だった。それもただの余暇ではない。高尚な余暇だ。 アリストテレスが考える、労働と高尚な余暇を区別する基準は、「なぜそれを行うのか」という問いにある。労働には明確な目的がある。実用的な目標がある。一方で余暇はただ「したい」からするのだ。
ジョン・フィッチ/マックス・フレンゼル著『TIME OFF 働き方に“生産性”と“創造性”を取り戻す戦略的休息術』
⇒ 余暇は仕事のための休憩ではない。思索こそが最も尊い行為である。
紀元前330年頃、ギリシャのアリストテレスが創設したペリパトス学派では、現代で僕たちがナレッジ・ワーク(知識労働)と認識する活動のほとんどが、単なる労働ではなく、「高尚な余暇」と見なされていた。
アリストテレスが考える労働と高尚な余暇を区別する基準は、「なぜそれを行うのか」という問いにある。
労働には明確で実用的な目的があるが、余暇はただ「したい」からするものであり、なにか別の目的のためではなく、意味の追求が目的だった。
そのため、古代ギリシャではレジャーを指す言葉(Skole)が、現代英語の「School(学校)」の語源となっている。
元来、学校とは文化的な、そして余暇(暇つぶし)としての人生の準備をする場所だったのだ。
さらに興味深いことに、古代ギリシャ語やラテン語には「仕事(work)」に相当する言葉が存在せず、仕事は「余暇の不在」(ギリシャ語で a-scolia、ラテン語で neg-otium)として捉えられていた。
これは、古代の人々にとって、知識とは世界を観察し、受容する「受けとるもの」であり、ゆっくりと呼吸し、思索にふける時間が必要だと考えられていたためだ。
しかし、現代社会においては、僕たちは「仕事をするために生きる」のが当たり前という「完全な仕事」の状態に生きており、余暇を怠惰や自堕落さと結びつけている。
アリストテレスは、休む行為は「なにから逃れているのだ?」という問いを投げかけるから「余暇」ではないとし、彼の順位付けでは、休むのは仕事のためで、仕事は余暇のためだった。
もし仕事の忙しさに現を抜かし、余暇が「仕事を行うための休憩」になっているとすれば、実りある人生を送るためのひらめきや、文化や社会に貢献しようとするやる気は湧かない。
僕たちは、仕事のための休憩ではなく、余暇のための余暇を始めることで、実りある人生のためのひらめきを湧かせる必要があるのだ。
働くことと休むことの関係を見直す「戦略的休息倫理」
NotebookLMより図解
口うるさい時間の守り人たちが誕生したのだ。現代ではそれぞれにアラームを所有し(きっとスマホに入っているはず)、毎日それによって起こされ、叫びながら1日を始めているはず。「いそいで!はやく行こう!時間の無駄だよ!」ってね。時間と価値は強く結びつき、余暇はその価値を台無しにすると思われるようになった。
ジョン・フィッチ/マックス・フレンゼル著『TIME OFF 働き方に“生産性”と“創造性”を取り戻す戦略的休息術』
⇒ 休息倫理と労働倫理は直結している。量ではなく質こそが成功の鍵である。
僕たちは、働くことと休むことはキャリアにとって切り離せない、コインの表裏のようなものだと認識しなければならない。
働くことがキャリアにとって酸素のように大切だとすれば、休むことは息を吐くことである。
ずっと息を吸い続けることができないように、休息に対しても、しっかりとした休息倫理が必要なのだ。
この休息倫理が確立されると、インスピレーションやアイデア、力が湧き、やる気がみなぎる。
新しい視点を得ること、自由な発想とひらめきを得ること、刺激的なアイデアに触れてワクワクすることも「息を吐くこと」であり、きちんと息を吐き切れば、次はより深く息を吸うことができる。
良い労働倫理とは、死にもの狂いで働くことではない。
それは、やると言ったことをちゃんとやること、仕事に敬意を払い、時間を無駄にしないことだ。
長時間労働したからといって労働の質が上がるわけではなく、大切なのは量や忙しさではなく質である。
僕たちは、仕事を行うための休憩ではなく、余暇のための余暇を始めることで、人生のためのひらめきを湧かせるべきである。
成功を手にした世界の賢人たちは、「タイムオフを〝したから〟成功した」のであり、休息は、創造性、イノベーション、そして回復のための戦略的な行為なのだ。
AI時代を生き抜く鍵は「人間らしさ」のタイムオフ戦略
オートメーション化が進む中で、機械に任せられない「デザイン」する仕事、つまりコミュニケーション、エンパシー(共感)、クリエイティビティ、戦略的な思考、疑問を抱くことなどが極めて重要となる。
これらはまとめて「ソフトスキル」と呼ぶ。
僕たちが「デザイン」しなければならない仕事、つまりコミュニケーション、エンパシー、クリエイティビティ、不確かな状況での戦略的な思考、疑問を抱くこと、夢見ることなどは機械には任せられない。そのすべてを総称して「ソフトスキル」と呼ぶ。 しかし名前に騙されてはいけない。この種のスキルは「ソフト」だけど、鉄のように硬い(ハードな)ものだ。
ジョン・フィッチ/マックス・フレンゼル著『TIME OFF 働き方に“生産性”と“創造性”を取り戻す戦略的休息術』
⇒ 機械には真似できないソフトスキルが盤石な土壌を築く。タイムオフこそが未来への鍵である。
ナレッジワーカーが追われている事務作業や単純作業、情報伝達といった業務は、ゆくゆくはAIや他の生産性向上ツールに任されるようになるだろう。
あなたの仕事内容がルールブックや指南書で説明可能なら、その仕事は機械によって取って代わられる可能性があるのだ。
AIの能力が高まる未来社会で価値ある存在でいるためには、AIには取得できないスキル、つまり人間らしい側面や専門性を磨くべきだ。
AIはディープラーニングという強力な統計的分析能力を持つが、真にクリエイティブなアイデアは、常に統計的な予測の外側で起こるものだ。
僕たち人間には、広く全体を見渡した上でアイデアをたくさん出す発散的思考と、俯瞰的視点から戦略を立て、遠くの点をも繋ぐ能力がある。
現在の特化型AIが集中型の仕事に向いているのに対し、人間は不確かな状況に慣れ、自分の創造性に舵取りを任せ、既知の概念にとらわれず新しいやり方を試す学び直す能力を持つ必要がある。
エンパシー(共感)は、人間の複雑な感情を理解し、適切に応える能力であり、パターン認識に優れていても感情を理解することはできない機械には備わっていない。
僕たちは、退屈な機械的な仕事を新しいテクノロジーに任せ、この独自のソフトスキルを伸ばしていくべきだ。しかし、人間らしい能力、スキル、才能は、適切なタイムオフなしには発揮することはできない。
タイムオフは、創造性、イノベーション、そして人間らしさを育むための戦略的な行為であり、才能ある社員をひきつけるための餌ではなく、デスクライトやWi-Fiくらいに必要不可欠なものなのだ。
機械のように働くのをやめ、人間らしく栄えるための休息倫理を手に入れることこそが、未来で成功するための鍵である。
AIやテクノロジー、機械に適した仕事の市場において、盤石な土壌を築くだろう。これまで見てきたように、単純作業を続けて成功する人はいない。必要なのは、クリエイティビティとビッグアイデアだ。
ジョン・フィッチ/マックス・フレンゼル著『TIME OFF 働き方に“生産性”と“創造性”を取り戻す戦略的休息術』

ミヒャエル・エンデ著『モモ』
灰色の男たちは、単なる悪役ではなく「効率化」という現代社会の病理そのものを体現している。
彼らは人々に「時間を節約すれば人生が豊かになる」と囁き、預金のように時間を貯めさせる。
しかし結果は逆で、節約すればするほど生活は乏しくなり、人間関係も希薄になる。
これは「もっと早く、もっと多く」という生産性至上主義に支配された私たちの姿に重なる。
仕事がたのしいとか、仕事への愛情をもって働いているかなどということは、問題ではなくなりました――むしろそんな考えは仕事のさまたげになります。 だいじなことはただひとつ、できるだけ短時間に、できるだけたくさんの仕事をすることです。
ミヒャエル・エンデ著『モモ』
オリバー・バークマン著『限りある時間の使い方』
私たちは「もっと効率的に」「もっと早く」と追い立てられるように働いている。
しかし、効率化とは paradox(逆説)を孕んだ行為だ。
時間を節約するほど、私たちは“余った時間”にさらに新しい仕事を詰め込んでしまう。
やればやるほど、リストは増える。
タスクは終わらず、焦りだけが蓄積する。
バークマンは、この構造を「効率化の罠」と呼ぶ。
時間の中を泳いでいたはずの僕たちは、いつしか時間を支配し、コントロールする立場になった。時間をコントロールできなければ、罪悪感でパニックになる。
オリバー・バークマン著『限りある時間の使い方』
まとめ
✅ 休息は怠惰ではない。戦略的な休息こそが、生産性と創造性の源泉。
✅ 忙しさが成功を邪魔している。
✅ AI時代に生き残るには「人間らしさ」と「タイムオフ」を磨け。
タイムオフは「あったらいいな」と願うものだったり、才能ある社員をひきつけるための餌だったりしてはいけない。人間らしい能力、スキル、才能は競争において大切なものだ。そして、適切なタイムオフなしには発揮することはできない。
ジョン・フィッチ/マックス・フレンゼル著『TIME OFF 働き方に“生産性”と“創造性”を取り戻す戦略的休息術』
⇒ 働きすぎ神話を頭の中から追い出せ。
僕たちは、トップスピードを常に維持して忙しくしていなければ成功できないという考えを信じるべきではない。
タイムオフは、人間らしさを育むための戦略的な行為である。
まずは、重圧や期待から心と体を解き放つ時間を取り、あなたの深いところに眠る可能性とクリエイティビティを目覚めさせることが、新しい成功への第一歩となるだろう。
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆
