- 投稿日:2025/12/14
「奨学金なんて、結局は借金でしょ? 子供に苦労はさせたくないし……」
思ったよりも教育費が溜まっていない
高齢出産が多くなってきた昨今、
教育費と老後の生活費が近い、もしくは重なっちゃう
なんて家庭もあるのではないでしょうか。

我が家にも中学生がいます。
正直、奨学金はできれば借りない方がいいとは思っています。
でも、「誰かが言っているからダメ」
「借金だからやめなさい」
で終わらせるのではなく
奨学金について知識をつけた上で、
自分で選ぶ状態にしたい。
奨学金について深堀りしてみたので
私と同じように
中学生・高校生のお子さんを持つ方に、ぜひ知っていただきたい内容です。
▼ 基本のキ:奨学金は「3つ」ある
「奨学金=借金」というのは、半分正解で半分間違い。
日本学生支援機構(JASSO)の制度は、
実は3つに分かれています。

給付奨学金: 「もらえる」お金。授業料まで安くなる最強の盾。
第一種奨学金: 「利息ゼロ」で借りるお金。
第二種奨学金: 「利息をつけて」返すお金。
この違いを知らないまま「借りられるから借りる」
と将来の負担が大きく変わってしまいます💦
それぞれの違いを見ていきましょ~
▼① 給付奨学金(返さなくていい)
✔ 月収目安:〜約31万円(世帯)
✔ 年収目安:〜約380万円(条件により最大約600万円)
✔ 返済:不要
✔ 授業料・入学金:免除または減額あり
✔ 資産制限:2,000万円未満
なんとも手厚い神制度ですが、
年収・資産ともに少ない家庭が採用条件のようですね。
お金をもらえるだけでなく、
大学の授業料・入学金が軽くなるのが大きな特徴🤗
ただし、
・成績が著しく悪いと、途中で止まる場合もある
という点には注意が必要です。
▼② 第一種奨学金(無利子)
返す必要はあるけれど、利息がつかないタイプ
✔ 月収目安:〜約62万円(世帯)
✔ 年収目安:〜約747万円
✔ 返済:必要(利息なし)
✔ 成績目安:評定3.5以上
給付奨学金よりは裕福な家庭で成績優秀な子が対象のようですね。
ただし、
・成績基準あり
・給付奨学金と併用すると、借入額が制限される
という点は知っておきたいところ。
▼③ 第二種奨学金(有利子)
比較的借りやすいけど金利がエグい奨学金
✔ 月収目安:〜約92万円(世帯)
✔ 年収目安:〜約1,100万円
✔ 返済:必要(利息あり)
✔ 月額:2万〜12万円で調整可能
第二種奨学金は、
卒業後に利息を上乗せして返す必要があります。
・借りた時点では金利が確定しない
・卒業時の金利が適用される
という仕組みのため、
ここ最近は金利が爆上がりしている奨学金です。

借りやすいからと言って安易に手を出してはいけないゾーンですね。
▼必ずやってほしいこと
JASSOの進学資金シミュレーターで確認すること。
https://www.jasso.go.jp/shogakukin/oyakudachi/document/shogakukin-simulator.html
・匿名
・無料
・短時間で診断可能
家族構成や年収によって、
対象になる・ならないは100万円単位で変わります。
判断ひとつで返済額が何百万円も変わる可能性があります。
奨学金は、
どうしても教育費が足りないときに活用する制度。
だからこそ、
「知らずに借りる」ではなく
「理解した上で選ぶ」ことが大切です。
▼まとめ
✓ 奨学金は3種類あり、すべて同じではない
✓ 給付奨学金は返済不要+授業料減免がある
✓ 第二種奨学金は有利子で、金利負担が大きくなる可能性がある
✓ 親が知識を持つことで、子どもの将来の選択肢が変わる
奨学金は
どうしても足りないときに使う制度。
× 教育費、生活費が脅かされるから進学をあきらめる
× 借りられるから借りる
〇 このコストとリスクを背負う価値があるか?
〇 「給付型が狙えるから、この成績を維持しようね」と目標にする
〇 「このランクの大学で特待生を狙おう」と戦略を立てる
このように親子で冷静にジャッジできる参考になれば幸いです!