- 投稿日:2025/12/19
親の「小さな変化」から「申請」への決断
私は、母のパーキンソン病の診断を通して、
介護はある日突然やってくる「人生のコスト」なのだと実感しました。
お金の負担だけでなく、
時間の調整、心の不安や迷い。
想像以上に大きな負荷が、一気にのしかかってきました。
診断後、母には少しでも長く元気でいてほしいという思いから、
私は「介護保険の申請」という次のステップを考え始めました。
リベシティで学んだ
「何が自分にとって大切か」を考えることができたおかげで、
私は母との時間を大切にするということができていました。
しかし、現実はそう簡単ではありませんでした。
介護準備の最初の関門は、手続きの難しさではなく、
親の心理的な抵抗と、予想外にかかる“時間”でした。

親の心を動かしたのは「同世代の一言」
最も時間がかかったのは、母への説得でした。
「そろそろ介護認定を考えた方がいいかも」と話すと、
母は「私はまだ大丈夫」と拒否。
認定調査についても
「家に来られるなんて嫌」と強い抵抗を示しました。
「分からないから、聞くだけでもいいやん」
「相談できる場所があるだけで安心なんやで」
私だけでなく、近くに住む叔母(母の妹)も
母に勧めてくれていました。
でも、
母の気持ちはなかなか申請へ向きませんでした。
親の心を動かしたのは「同世代の一言」
この状況を変えたのは、私の言葉ではありませんでした。
母と同世代の知り合いが、
「私も申請に行ったよ。
保険料払ってるんやし、使える制度は使わな損やで」
と声をかけてくれたのです。
娘や専門家の説明よりも、
同世代のリアルな体験談が、
母の「認めたくない」という気持ちを動かしました。
(とってもありがたかったです😀)
市役所に「申請に行く」
たったそれだけのことに、ここまで時間がかかりました^^;
この経験から、
介護準備で一番大切なのは
「正しさ」よりも「親の気持ちのペース」だと痛感しました。

相談先ができた♪
ようやく、市役所へ申請。
「初めてで分からなくて」と伝えると、
担当者から
「付き添いしていただき、ありがとうございます」
と言われました。
うちの母のことなのに、
その一言に、心がふっと軽くなったのを覚えています。
申請後、数日で
地域包括支援センターから連絡があり、
約2週間後に初期面談が行われました。
私は「ここで審査がある」と思っていましたが、
実際は事前の聞き取りでした。
担当の方が2人で自宅に来てくれ、
母の妹も同席。
生活の様子や困りごとを、自然に引き出してくれました。
母も、驚くほどよく話していました。
この面談を終えて、私が一番感じたのは、
「何かあった時に相談できる“先”ができた」という安心感でした。
それまでは、
・何が正解かわからない
・誰に聞けばいいのかわからない
・判断も責任も、全部自分
という状態。
でも地域包括支援センターとつながったことで、
「困ったら、まずここに聞けばいい」
という選択肢ができました。
実際に今すぐ使わなくても、
・何かあったら頼れる
・いざという時の逃げ道がある
そう思えるだけで、心の負担は大きく減りました。
※親族が近くにいない場合、
この初期対応をすべて離れて暮らす子が担うことになります。
この現実は、ぜひ知っておいてほしいです。

和やかな雰囲気の認定調査
申請からさらに約1か月後、
ケアマネジャーの方が1人で認定調査に来ました。
質問内容は、
記憶力、日常生活、食事、服薬、通院、歩行の様子など。
とても細かく聞かれました。
母は自分で答えていましたが、
途中で言葉に詰まる場面もありました。
その様子も含めて、専門家に見てもらいました。
1時間ほどの調査。
周りからも話は聞いていましたが
実際に認定調査というとちょっぴり緊張。
でも、雑談も交えた穏やかな雰囲気で進めてくださいました。
「何か付け加えることはありますか?」と聞かれ、
私は不安なことや気になる点を伝えました。
事前に聞きたいことや心配なことなどがあれば
メモを用意しておくと、
伝え忘れがなくておすすめです‼️
申請すればすぐ結果が出るわけではありません。
審査後1か月経っても、認定はまだでした。
時間がかかる。
それを知っているだけで、心の準備ができます。
お金の見通し
包括支援センターの方やケアマネジャーさんから、
介護保険の仕組みや自己負担について大まかな説明を受けました。
母と一緒に
「今サービスを使ったら、どれくらいかかるんやろ」
「こんな使い方もできるんやな」
と話せたのは、このときが初めてでした。
これは、
家計管理で「支出の見通しを立てる」感覚と同じ。
仕組みを知ることは、不安を減らすこと。
遠かった話が、少し現実的に見えてきました。
最後に立ちはだかる「利用の壁」
認定が下りても、次の壁があります。
それがサービス利用の拒否です。

「近くのデイサービス、お試しで行ってみよう」と勧めても、
「忙しいから行かない」と母は断りました。
必要性は理解している。
でも、動けない。
それは、
「介護サービスを使う自分」を認めることが、
元気だった自分を否定するように感じるからだと思いました。
私の「体験だけでもしてほしい」という願いと、
母の「まだ利用したくない」という気持ちは、今も平行線です。
同世代の友人に相談したら
「そんなもんやって聞くよ」
「行きたくないって言われること多いみたいやね」
と聞きました。
介護は、急がなくていい。
焦る自分に言い聞かせながら、今も向き合っています。

介護認定はゴールではなく、スタートライン
介護認定は、
「申請したら終わり」ではありませんでした。
介護認定は「申請方法」よりも、
・親の感情
・かかる時間
・一人で抱えないためのリスク管理
をどうするか?に向き合うことだと感じました。
「親の気持ちに寄り添う」ことが難しくて
時間もかかることなんだと実感しています。

でも、動いたことで
相談できる場所ができ、不安は確実に小さくなりました。
今まさに介護に向き合っている人。
まだ介護が始まっていない人。
「そのうちやればいい」と思っている人。
誰かの心の準備に、
この体験が少しでも役立てば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました🌸

https://library.libecity.com/articles/01KC8D6EJ4V5WV6HN8SAJ1CWZZ