- 投稿日:2025/12/17
- 更新日:2025/12/17
先日のPinterest勉強会にて、参加者の方から下記のようなご質問をいただきました。
🤔「PinterestにAIで作成した画像を投稿する際、ハッシュタグや説明文で『AI作成』であることを知らせる必要はありますか?」
Midjourneyなどの生成AI活用が進む中、迷われている方も多いのではないでしょうか。
今回は、この質問への回答として、Pinterest公式の最新情報やガイドライン、そして導入が進んでいる新機能について調査した内容をまとめました。
結論からお伝えすると、「AIで作った画像であることは、ハッシュタグ等で明確にしておいた方が良い(透明性を保つべき)」と考えます!
その理由を、Pinterestが掲げる「透明性」と「コントロール」という2つのキーワードから解説します。
1. 私たちが向き合うAI画像「57%」の現実
現在オンライン上のコンテンツの約57%はAIによって生成されていると言われています。
Pinterestも、この大きな波の影響を受けています。
ユーザーからは
🤔「AI生成コンテンツと、人の手によるコンテンツ、両方からインスピレーションを得たい」
という声が上がっており、Pinterest側も「テクノロジーの進化(AI)」と「人の創造性」の最適なバランスを重要視しています。
そこでPinterestが出した答えが、以下の2つです。
📍透明性:
AIで生成・編集されたコンテンツを明確に識別できるようにする。
📍コントロール:
ユーザー自身が、AIコンテンツをどれくらい見たいか調整できるようにする。
2. ピンタレストの「AI修正画像ラベル」とは?
透明性を確保するための第一歩として、2025年春頃から導入が進んでいるのが「AI修正画像ラベル」です。
これは、AIを使用して生成、または変更された可能性があると判断された画像ピンに対し、「AI修正画像」というラベルを自動的に表示する機能です。
これにより、ユーザーはそれがAIによるものかどうかをひと目で判断できるようになります。
どうやってAI画像を検出しているの?
Pinterestは主に以下の2つの方法でAI画像を判断しています。
📍画像のメタデータ分析: 画像ファイルに含まれる情報を読み取る。
📍独自のAI分類機: メタデータがない場合でも、画像の特徴から自動検出する。
※万が一、手作りなのに誤って分類された場合は、異議申し立てができます。
3. ユーザー自身がピンの表示を「コントロール」できる
もう一つの柱が「コントロール」です。
ユーザーは自分の好みに合わせて、フィードに表示されるAI生成コンテンツの量を調整できるようになりました。
特にAI活用が多い以下のカテゴリーなどから順次対応が始まっています。(2025年12月時点では11項目)
📍アート
📍インテリア
📍エンターテイメント
📍スポーツ
📍美容
📍メンズファッション
📍レディースファッション
📍健康
📍子供のファッション
📍フード&ドリンク
📍建築
設定方法
【設定から行う場合(Chrome/iPhone共通)】
①「▽」をクリック
②「設定」をクリック
③「おすすめを絞り込む」をクリック
④「生成AIトピック」をクリック
⑤AI表示させたくないトピックのチェックを外す
※Androidではまだ未実装との情報あり
【フィード上で行う場合】

①画像の「…(3点リーダー)」メニューをタップ
②「AIコンテンツを減らす」等のオプションを選択
4. 私たちが気をつけるべきピンタレスト運用ルール
運用ルールについては、Pinterest独自のAI機能と外部のAIツールで分けて考えると良さそうです。
ピンタレスト独自の生成AI機能の場合
Pinterestには、広告主向けの「広告素材生成AI機能」という独自のツールもあります。
こちらの規約は非常に厳しく、例えば下記のようなルールがあります。
📍生成された画像はPinterest内でのみ使用可能
📍出力結果のリスクはユーザーが負う
📍出力とともに生成される可能性のある透かしまたはコンテンツ認証メタデータを変更または削除してはならない
などが定められています。
外部のAIツールの場合
私たちが普段使うMidjourneyなどの外部ツールで作成した画像についてはどうでしょうか?
現時点では「絶対にタグを付けましょう」という明確な記述はありません。
しかし、Pinterest全体のポリシーとして「透明性」が重視されています。
そのため、「AIで作った画像であることは、ハッシュタグ等で明確にしておいた方が良い」でしょう。
他にも下記のような運用はPinterestに限らず絶対にやめましょう。
📍なりすましの禁止: AIが作ったものを「人間が描いた・撮影した」と偽ってはいけません。
📍有害コンテンツの禁止: フェイク画像や嫌がらせ目的の利用はもちろんNGです。
まとめ:これからのピンタレスト運用で大切なこと
Pinterestは「ユーザーが安心して自分らしいインスピレーションを発見できる場所」であり続けることを目指しています。
そのため、私たち発信者側も「AI生成画像には、#AIart #Midjourney などのハッシュタグを付ける」「説明文に記載する」など、見る人に対して誠実な運用(透明性の確保)を心がけるのがベストだと言えます。
Pinterestは決して、AI画像を否定しているわけではありません。
ユーザーの意思で選べるようにコントロールできることを重要視しています。
AIの革新性と、人の創造性。
この両方をうまく共存させながら、Pinterest運用を楽しんでいきましょう!