- 投稿日:2026/01/02
はじめに
くるくると申します!
普段は個別株分析を趣味にしています。
個別株分析の楽しさがシェアできるよう、私なりに分析方法をまとめた記事を投稿しています↓↓↓
個別株分析の始め方(高配当株編)
そのなかでは以下の流れで分析を進めるように紹介しています。
Q1.投資候補として現在興味がある銘柄を一つ教えてください。
Q2.興味をもった理由は何ですか?
Q3.どんな事業をしていますか?
Q4.「配当額」と「配当利回り」はいくつですか?また、その推移はどうなっていますか?
Q5.配当額は今後どう変化すると思いますか?
Q6.分析の結果、その銘柄の株を買いたいと思いましたか?
そのうち、この記事では以下の手順の具体例として執筆しました。
Q3.どんな事業をしていますか? Q4.「配当額」と「配当利回り」はいくつですか?また、その推移はどうなっていますか? Q5.配当額は今後どう変化すると思いますか?
まだ個別株分析の始め方(高配当株編)を読んでいない方は、先に読んでからこの記事をお読みいただくことをオススメします。
注意事項
様々なやり方のうちの一つと捉えてください。
また、いかなる投資商品の購入を推奨するものではありません。
投資は自己責任でお願いします。
記事の内容は2025/12/31時点の情報に基づきます。
題材:ブリッジインターナショナルグループ【7039】
今回は高配当銘柄として知られるブリッジインターナショナルグループ【7039】を分析します。
同社の事業を端的に言うと法人営業の生産性向上を支援する会社です。
画像:会社ホームページより
Q3.どんな事業をしていますか?
以下の資料やサイトが調べやすいです。
・会社ホームページ
・YouTube
・決算説明資料(特に通期決算説明資料)
・中期経営計画
今回は「事業計画及び成長可能性に関する事項」という開示資料を使います。
画像:事業計画及び成長可能性に関する事項より
「事業計画及び成長可能性に関する事項」は東証グロース市場に上場している企業が1年に1度開示をすることになっている資料です。
端的に言えばビジネスの魅力や将来性を投資家に向けて説明するために作成します。
(詳しくは記事の最後に補足としてまとめているのでここでの説明は割愛します。)
この資料によると、同社の事業内容は以下です。
画像:事業計画及び成長可能性に関する事項より
画像下部の「売上比」の数字が最も大きい「インサイドセールスアウトソーシング事業」が同社の主力事業です。
インサイドセールスとは
インサイドセールスとは、訪問せずに、電話やメール、Web会議システムなどを活用して行う営業活動のことです。従来型の訪問営業(フィールドセールス)が顧客の元へ出向くのに対し、インサイドセールスはオフィス内(インサイド)から非対面で営業を行います。これにより、一度に多くの顧客に対応できるようになり、営業効率が飛躍的に向上します。特に、見込み顧客を育成したり、商談の機会を作り出したりする役割を担うことが多いです。
画像:事業計画及び成長可能性に関する事項より
同社が主に緑色枠で書かれた見込客の発掘~商談機会の獲得をするところまでを行い、クライアントの営業担当者へバトンタッチ。営業担当者が商談~提案活動~受注の営業活動を行います。後者は資料作成や打合せを重ねるので営業先1社当たりに掛ける時間が長くなります。よってここに時間を割きすぎると前者の活動(次の見込客の発掘~商談機会の獲得)が出来ず、次の受注が続かなくなります。
一人の営業担当者が一気通貫で担当せずあえて分業をすることで営業活動の効率化を狙うのです。
強み:長期にわたる顧客との関係性
同社の強みは年間売上高の90%以上が既存顧客からの継続取引で構成されていることです。これは、単なる「案件単位」の請負ではなく、顧客の営業プロセスに同社の部隊が完全に組み込まれているため、他社への乗り換え(スイッチング)コストが極めて高いことが理由です。
画像:事業計画及び成長可能性に関する事項より
同資料には取引先企業のロゴも掲載されています。上図の売上高ランキングの業種と比較するとなんとな~くどの企業なのか想像できますね。
画像:事業計画及び成長可能性に関する事項より
この顧客企業たちをみると、MicrosoftやKDDIなど国内外の超大手企業であることが分かります。
ブリッジインターナショナルグループは時価総額100億円にも満たない小型株です。そんな同社がこれだけの大企業と長年取引を続けられていることこそが同社のサービスの素晴らしさを物語っている証拠でしょう。
Q4.「配当額」と「配当利回り」はいくつですか?また、その推移はどうなっていますか?
確認する観点は2つです。
①.配当は増配傾向にあるか?
②.過去も高配当だったのか?
①.配当は増配傾向にあるか?
画像:IRバンクより
配当は2025年12月期で3期連続非減配の予定です。
②.過去も高配当だったのか?
画像:IRバンクより
上の図は2024年12月期までなので配当利回りは2%前半ですが、2025年12月期には一気に増配発表し、配当額が30円→85円、配当利回りが2%前半→4%前半へと急上昇しました。
これはどうしてでしょうか。今後の見通しも含めてQ5で確認しましょう。
Q5.配当額は今後どう変化すると思いますか?
株主還元方針についても事業計画及び成長可能性に関する事項に記載されています。
同社は2025年12月期から以下の通りに還元方針を強化しています。
• 2025 年12月期1株当たり配当金を85円へ大幅増額予定
• 配当性向を50%以上とする方針を掲げ、安定した配当を目指す • 累進配当を導入し、安心して保有いただける株主環境を目指す
画像:事業計画及び成長可能性に関する事項より
大きく株主還元を強化した背景には、中期経営計画の目標達成度が関係しています。
これが目標と2024年12月期時点の状況です。特にPERやDOEといった指標が目標を大幅に下回っています。これを改善するために株主還元を強化したのです。
同社には堅調な業績と、これまでに蓄積した現預金があります。


画像:IRバンクより
よって、当面は累進配当が実現される可能性が高いと考えます。
まとめ
あくまでも自己流の分析方法になります。このやり方をベースに皆さま流の投資スタイルを確立していただければと思います。
最初は難しいかもしれません。
そのため出来るだけ興味をもって分析できる銘柄から始めてみましょう。
まずはやり切ることが大事です!
せっかくやってみたけど正しいの分からない、、、他の人の意見も聞いてみたい、、、という方!!
日本株分析オフ会を主催しておりますので、興味がある方はぜひお越しください!一緒にスキルアップしていきましょう!!
補足:事業計画及び成長可能性に関する事項
この資料は東証グロース市場に上場している企業が1年に1度開示をすることになっている資料です。決算書とは作成目的が異なります。
決算書は事業の成績(売上や利益、配当の支払いなど)の報告が主な目的です。
一方、「事業計画及び成長可能性に関する事項」はその企業のビジネスの魅力や将来性を投資家に向けて説明するための資料です。具体例の一例として事業の内容、市場の環境、競争力の源泉や事業計画といった内容です。
グロース市場に上場する企業は、成長過程の企業が多く、赤字のまま上場する企業もあります。だからこそ、グロース市場銘柄は現在の業績よりも将来性の方が投資判断に与える影響が大きいです。
そこで、投資家が判断をしやすいようにグロース市場では上場企業側がその情報を提供することになっているのです。
その企業のことが端的にまとまっている資料なのでグロース銘柄に投資するを検討するときにはぜひ一読してみてください!
