- 投稿日:2026/01/19
はじめに🍶
日本酒を飲み慣れてくると、ラベルに書かれた専門用語が気になってきます。その中でも「おりがらみ」は、見た目・味わいともに印象に残りやすい存在です。白くにごった外観、フレッシュさと旨みの同居――なぜ多くの酒好きに支持されるのか。その特徴と楽しみ方を、基礎から整理していきます。
おりがらみとは?
おりがらみとは、日本酒を搾る工程で「澱(おり)(米や酵母の微細な固形分)」をあえて少量残した状態の酒を指します。
完全に濾過した清酒と、にごり酒の中間的な位置づけで、見た目はうっすら白く霞んでいるのが特徴です。
この“おり”が残ることで、
味わいに厚み・コクが出る
酵母由来のフレッシュ感やガス感を感じやすい
口当たりがやわらかく、丸みを帯びる
といった個性が生まれます✨
味わいの特徴🍚
おりがらみは、単に「にごっている」だけではありません。
多くの場合、以下のような傾向があります。
香り:フルーティー、時にヨーグルトや乳酸を思わせるニュアンス
味わい:米の旨みが前に出やすく、甘みを感じやすい
後味:意外とキレがあり、軽快に消えるものも多い
特にしぼりたてや生酒タイプでは、微炭酸を感じることもあり、飲み口の楽しさが際立ちます😊
飲むときの注意点⚠️
おりがらみは、扱い方で印象が大きく変わります。
振らずに開栓:ガス感がある場合、噴き出すことがあります
上澄み→混ぜる:最初は上澄みだけ、途中から軽く混ぜると変化を楽しめます
冷酒がおすすめ:まずは冷やして、フレッシュさを重視
1本で味のグラデーションを楽しめるのも魅力です。
おすすめのおりがらみ3選🍶
① 仙禽 おりがらみ(栃木県)
醸造元:せんきん(栃木県)
特徴🍶
「おりがらみ」の魅力をストレートに味わえる1本。微発泡のような軽やかなガス感が舌の上で弾け、みずみずしい香り(マスカット・白桃を想わせる)がふわっと立ち上ります。
口当たりはクリーミーで柔らかく、優しい酸味と米の旨みが調和。山田錦をはじめとする原料由来の綺麗な旨みが感じられ、軽快さと奥深さの両方を楽しめるバランスの良いタイプです。
味の印象
・香り:フルーティーで華やか
・味わい:優しい酸味+クリーミーな旨み
・余韻:軽やかで上品
飲み方のヒント
よく冷やして、最初は上澄みの透明感、途中からおりを絡めて変化を楽しむのがおすすめです。
② 陸奥八仙 おりがらみ(青森県)
醸造元:八戸酒造(青森県)
特徴🍶
青森の名蔵が醸す季節限定の逸品で、おりを絡めて瓶詰めした生原酒ならではのフレッシュな果実感と旨みの厚みが魅力。
上澄みだけでもジューシーで酸がキレイに立ち、後からおりを混ぜるとまろやかなコクが加わるという1本で二度美味しい体験ができます。
味の印象
・香り:甘酸っぱいフルーツのようなニュアンス
・味わい:じっくり旨み+爽やかな酸
・余韻:すっきりとしたキレ
飲み方のヒント
まずは上澄みだけ、次におりを絡めて、味の変化を比べてみると印象がガラッと変わって楽しいです。
③ 天美 おりがらみ(山口県)
醸造元:長州酒造(山口県)
特徴🍶
やさしい甘みと柔らかな口当たりが特徴のおりがらみ。米の旨みとおり由来のまろやかさがしっかり感じられ、味わいの厚みとバランスの良さが際立ちます。
アルコール感がしっかりあるながらも、やわらかい材質の旨みが続くため、食事との相性も良好です。
味の印象
・香り:穏やかで米のニュアンス中心
・味わい:穏やかな甘み+まろやかなコク
・余韻:柔らかく穏やかに消える
飲み方のヒント
冷やしてもよし、少しだけ温度を上げるとおりの旨みがふくらむので、ぬる燗にして旨みを際立たせるのもおすすめです。
まとめ📝
おりがらみは、日本酒の「途中経過」を味わうような存在です。
透明な酒とは異なる旨み、にごり酒ほど重くない軽快さ。その中間にある絶妙な立ち位置が、多くの人を惹きつけています。
一本で表情が変わる楽しさも含め、ぜひじっくり向き合ってみてください。