- 投稿日:2026/02/11
- 更新日:2026/02/24
第6話 ─老後2000万円問題はFIREの話だった(FIが先、REは後)ー
■ 老後2000万円問題は“年金がある前提の話”だった
数年前に話題になった「老後2000万円問題」。
あのとき、多くの人が不安になった。
しかし数式にすれば、あれはこういう話だ。
年金(基礎生活費)+ 2000万円(不足分)= 老後の生活費
つまり、
年金がある前提で“足りない部分をどう補うか”という話だった。
私は公務員として働き、
無事定年まで勤め上げれば、この2000万円問題は関係ないと、、
正直この問題を深刻には捉えていなかった。
しかし、基礎年金だけの人にとっては、
この“不足分”は現実的な課題になる。
そして今回、「年金とFIRE」を一緒に考えたとき、私は気づいた。
「老後2000万円問題って、FIREの不足分の話そのものじゃないか」
■ FIREの構造は“年金+資産収入”でできている
FIREの定義はシンプルだ。
生活費を労働以外の収入で賄える状態。
その収入源は2つしかない。
• 年金(基礎生活費)
• 資産収入(不足分)
つまり、FIREの式はこうなる。
生活費 = 年金(基礎)+ 資産収入(不足分)
先ほどの老後2000万円問題の式と、
FIREの式はほぼ同じ構造をしている。
だから私はこう思うようになった。
「老後2000万円問題は、FIREの不足分を可視化しただけだ」
■ 若い人のFIREは“2000万円どころではない”
では、若い人のFIREはどうか。
若い人には年金がない。
つまり、生活費の全額を資産収入で賄う必要がある。
4%ルールで計算すると、
• 年間200万円 → 5000万円
• 年間300万円 → 7500万円
• 年間400万円 → 1億円
若い人のFIREは、
2000万円どころではない。
さらに、若い人は生活費も高い。
• 家賃
• 通信費(スマホ代)
• 通勤
• 外食
• 交際費
• 子育て
• 仕事関連支出
これらが重なるため、
若者のFIREは構造的にハードモードになってしまう。
■ 高齢者のFIREは“半分クリア済み”
一方で、私のような60代はどうか。
• 年金がある
• 生活費が若者より低い
• 持ち家(賃貸の方もいるが)
• 外食が少ない
• 交際費も少ない
• 医療費は高いが、生活全体では低コスト
つまり、
高齢者はすでに“FIREの基礎部分”をクリアしている。
年金が基礎生活費を支え、
不足分だけ資産で補えばよい。
若者のように
「生活費の全額を資産収入で」
という必要はない。
だから私は思う。
「高齢者のFIREは、若者より圧倒的に現実的だ」
(あとは、“働く=不自由”という思い込みを外す心の訓練)
■ 小金持ち山(5000万円)は“FIREの強化版FI”
両学長が言う「小金持ち山=5000万円」。
この数字は、老後2000万円問題よりはるかに強い。
4%ルールの計算上、年200万円
• 年金なしでも最低限の生活費を賄える
• セミリタイアが現実的になる
• 仕事の選択肢が広がる
• 生活の自由度が一気に上がる
つまり、
5000万円は“FIREの不足分をほぼ埋める力”を持っている。
老後2000万円問題は「年金がある前提の不足分」の話だった。
しかし5000万円は、
年金がなくても生活が回るレベルに近い。
別次元の安心感だと感じた。
■ FIが先、REは後──RE先行のFIREは成立しない
ここが今回の核心だ。
私はこう考えている。
「FI(経済的余裕)が先にあって、RE(退職)は後からついてくるべきだ。」
逆は危険だ。
• 仕事が嫌だから辞めたい(無理は禁物ですが)
• 株が上がってるから今ならいける
• なんとなくFIREっぽい生活をしたい
こういう“RE先行型”は、
FIREではなく、ただの退職だ。
FIが整っていない状態でREに踏み切ると、
不安が増え、生活が崩れる。
だから私は、両学長がライブで繰り返し説明されている
宿題リストのライフプラン表で“FIREの不足分”を可視化することが最重要
だと思っている。
不足分が見えれば、FIがどれだけ必要かが分かる。
FIが整えば、REは自然と選択肢になる。
■ 結び
老後2000万円問題は、実はFIREの不足分の話だった。
若い人のFIREは構造的に難しい。
高齢者のFIREは年金がある分、現実的だ。
そして、
FIが先で、REは後。
RE先行のFIREは成立しない。
私は65歳になって、ようやくこの構造が腑に落ちた。
今日もまた、
「人生、今日が一番若い日」
という言葉を胸に、週3日という選択をした
自分のHands-on FIREを続けていきたい。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
※第7話は、「FIの本質を考えるほど、FIREの思想そのものが輪郭を帯びてきた。」 です。
https://library.libecity.com/articles/01KGVZZ0A7T3J9CM38AAFAP9FT
【おまけ:関連する宿題リスト(第6話)】
● 【貯める力】 ライフプラン表で“FIREの不足分”を可視化する
FIが先でREが後──その順番を守るためには、まず不足分を数字で見える形にすることが大切です。「どれだけあれば安心か」を把握することが、FIREの地図になります。
● 【貯める力】 固定費を整えて“必要なFI額”を下げる
生活コストが下がるほど、FIREに必要な資産額も小さくなります。特に高齢者FIREは、固定費が低いほど“半分クリア済み”に近づきます。
● 【増やす力】 小金持ち山(5000万円)を目指す
5000万円は、年金がなくても最低限の生活が回るレベルに近い“強化版FI”。
FIREの不足分を大きく埋めてくれる、安心の土台になります。