- 投稿日:2026/02/12
- 更新日:2026/02/14
地方公務員の私が転職活動をして、転職しなかった理由
地方自治体(人口5万規模の市)で一般事務として勤務している私の転職活動の体験を共有します。
結論から言うと、今回の転職活動では転職しない選択をしました。
その経緯と、今後の決意も含めて書かせていただきます。
私の経歴と転職活動のきっかけ
こんにちは、なるさくと申します😊
私は大学進学を機に地元を離れ、神奈川で学生生活を送りました。
当時はやりたいことが見つからず、「とりあえず公務員!」と一念発起。
資格の大原の公務員コースを受講し、神奈川や東京の自治体、国家公務員を受験しました。
しかし、結果はすべて不合格。
新卒カードを意識して民間企業も受けましたが、公務員が第一志望だったため身が入らず、正直面接を辞退(ドタキャン)してしまったこともあります。
そんな中、地元市役所の試験日程が遅いことを知り、「せっかくなら」と受験。ご縁をいただき合格し、現在まで勤務しています。
入庁後は、
・窓口部門
・広報部門
・県庁への派遣(出向)
・エネルギー部門
を経験しました。
以前から「定年まで地元に残らず、関東圏で働きたい」という思いはありましたが、行動には移せずにいました。
今回、転職活動を始めたきっかけは次の3つです。
①県庁への派遣👨💻
ありがたいことに、他団体(県庁等の外部組織)への出向の枠に選んでいただき、私は県庁へ派遣となりました。市役所とは規模も人材の専門性も違い、人的リソースの豊富さを実感しました。
民間企業との打合せも多く、企業の方々の目標達成への姿勢や、県庁職員の知識量にも刺激を受けました。
一方で、市役所の3~4年ごとのジョブローテーションの中で、自分の専門性はどこまで高められるのか疑問も生まれました。
「このままでいいのだろうか」と考えるようになりました。
② リベシティ・リベフェスでの刺激🔥
リベシティに入り、転職チャットやセミナー、学長のYouTube動画で知識を蓄えました。
しかし、見るだけで行動には移していませんでした。
転機は2025年夏のリベフェス。
公式ブースやてんしょく堂ブースを訪れ、「まずはエージェントに登録しよう」と行動に移しました。
③ 周りの転職者の増加☁️
勤務する市役所では、ここ数年で職員の転職が増加傾向にありました。
少し前までは、病休や精神的に体調を崩してしまうなど、いわゆるネガティブな退職が多い印象でした。
しかし最近は、「やりたいことをやる」というポジティブな理由で退職する人が増えてきました。同僚や年の近い職員も転職するようになり、中には「これからの市役所を背負っていってもおかしくない」と思えるような人もいました。
そのような人が辞めていく現実を目の当たりにし、この流れが続いたら、市役所という組織は回るとしても、少しずつ弱体化していくのではないかという不安も湧きました。
同時に、「何かあったときに組織にしがみつくのではなく、自ら離れる選択もできる状態でありたい」と思うようになりました。
以上の①~③の出来事から、ようやく2025年秋から転職活動を始めることができました。
2026年春、もしくは2027年春の転職を見込んでの活動でした。
転職活動開始(転職エージェントの登録)
まずは転職エージェントに登録し、初回面談を受けようと思いました。
そうすれば嫌でも見える景色が変わるのではないかと考え、複数社に登録しました。
最終的には、大手エージェント2社、公務員特化エージェント1社の計3社を活用しました。
登録時の印象や気づきは、次のとおりです。
紹介できる案件がありませんと断られるエージェントもあった
大手エージェントの1社に登録した際、「申し訳ありませんが、現状では紹介できる求人はありません」といった返事がありました。
正直ショックでしたが、他のエージェントとは面談に進むことができたため、「今回はご縁がなかったのだ」と気持ちを切り替えることにしました。
登録時の設定によっては大量のメールが届く
詳しい仕組みはよく分かっていませんが、登録後、提携エージェントからのスカウトを受ける設定にしていると、大手からベンチャーまで様々なエージェントからメールが届きました。
「ぜひ転職をお手伝いさせてください!」 「あなたにぴったりな求人を紹介します!」
「諦めが悪いので何度も連絡します!私は転職のプロです!」
といった内容のものもあり、正直、中には胡散臭いと感じるものもありました。
慣れてしまえば特に問題はありませんが、以前断られた大手からスカウトが届いたときは、ん???君断ったよね?笑 と思いました。笑
転職活動~内定まで
前述のエージェントを活用し、約20社にエントリーしました。
書類選考に進んだのは5社、そのうち内定をいただいたのは2社でした。
冒頭でも述べましたが、最終的にその2社の内定を辞退し、現在は活動を休止しています。
転職活動をしてみて感じたことや気づきは、以下のとおりです。
思った以上に求人が届き混乱する
面談後、各エージェントから多数の求人が高頻度でメールで送られます。不慣れもあったため、A社のエージェントの案件をB社のエージェントに相談するという凡ミスをしたこともありました。笑
メールアドレスは転職用に別途作るほか、エージェントの整理・記憶は必要かと思います。私は3社でも結構ごっちゃになったので、多すぎない方がいいなと思いました。
企業はなるべく早期の就職を求めている
私は、年度末である3月31日付で退職することにこだわっていました。
年度途中で退職することで職場に迷惑をかけることや、区切りとして年度末が最も整理しやすいと考えていたからです。
しかし企業側としては、「できるだけ早く来てほしい」という意向が強い印象でした。
私は年明け前から面接をしていましたが、「年明けから来てほしい」といった要望もあり、そこは明確なミスマッチでした。
エージェントからは、「4月1日入社を目指すなら、逆算すると12月頃から本格的に動くのが一般的」と助言を受けました。
実際、内定をいただいた2社は12月に内定が出て、4月1日入社予定という形でしたが、比較的待っていただいた案件だったようです。
面談の日程調整は想像以上に難しい
私の勤務はカレンダーどおりのため、平日に面接が設定されると休暇を取得する必要がありました。
一次面接はオンラインが多く、数時間の時間休暇で対応できましたが、最終面接は対面で行われることが多く、1~2日の休暇が必要になる場合もありました。
繁忙期と転職活動が重なると、負担は決して小さくないと感じました。
面接は想像以上に緊張する
大学4年生以来、約10年ぶりの面接でした。
想像以上に緊張しました💦
AIを活用した面接練習などもできるため、様々なツールを活用し、事前に対策をしておくことは有効だと感じました。
履歴書や職務経歴書はAIを活用した
素案を作成した後は、ChatGPTなどのAIを活用しました。
さらにエージェントの添削も受け、納得がいくまで作り込みました。
書類の完成度は、選考通過率に直結すると実感しました。
旅費は基本的に支給されないと考えたほうがよい
対面面接を求められ、移動が発生する場合、交通費や宿泊費がかかります。
企業によっては実費、または社内規定に則った金額を支給するケースもあるようですが、私の場合は支給されることはありませんでした。
エージェントからは、「旅費を支給する企業は多くはない。もし支給がある場合は、企業側の採用意欲が高い可能性もある」と説明を受けました。
複数回の面接による移動が発生すると費用もかさむため、その分の予算も想定しておく必要があります。
転職エージェントは相談しやすかった
エージェントにも相性はあると思いますが、私の場合はどの担当者も親身に対応してくれました。
面接後のフィードバック面談や、引っ越しを伴う転職の費用感、エージェント自身の転職体験談など、気軽に相談できました。
悩みや不安は遠慮せずに共有したほうが、こちらの意図や性格を理解してもらいやすいと感じました。
現職に退職意向を伝えるタイミング
内定をいただいたのは12月末で、回答期限は1月初旬でした。
「仮にこの内定を受けた場合、3か月後には今の職場にいないのか」と考えたとき、正直、覚悟が追いついていない自分がいました。
エージェントからは、「退職日の1~2か月前に伝えるケースが一般的で、3か月前はむしろ余裕があるほう」と聞きました。
世間一般と自分の感覚との違いを知る機会になりました。
なぜ内定を辞退したのか
内定をいただいた2社のうち、1社目は勤務先が関西圏でした。
私は関東圏で働きたいという思いがあったため、ここは迷いなく辞退しました。
もう1社は、勤務先が神奈川であり、年収は1年目こそ下がるものの、2年目以降は上がる見込みでした。業務内容もこれまでの経験が活かせそうで、面接を通じての違和感もなく、「ここに行く」という選択肢は十分に現実的でした。
年末年始にかけて、ずっと悩みました。
「もし転職したらどうなるか」
「でも今の生活を手放していいのか」
「今じゃなくてもいいのではないか」
いわゆる“たられば”や“でもでもだって”を繰り返し、自問自答が続きました。
最終的には、地元に残り、現職での業務を続けたいという理由で辞退しました。そして、2027年春の転職を目指すことにしました。
ただ、この理由は自分の中では「半分本当で、半分は逃げかもしれない」と感じています。
本当の部分は、来年度に仕事でもプライベートでも大きなイベントが控えており、それをきちんとやり遂げてからの方がよいと思ったことです。また、親とも十分に話し込まずに地元を離れることになるため、自分の意図をしっかり伝える時間も必要だと感じました。
一方で、逃げの部分もあります。
もし内定を受けていたら、3か月後には生活が大きく変わっていました。
働く場所、関わる人、住む場所、生活環境すべてが変わります。
仕事内容には納得感があり、長期的には年収も上がる見込みでした。それでも、「変化」に対する怖さがありました。自分がその変化を本当に受け止められるのか、不安が勝ってしまった部分は否定できません。
何もかもが変わる真新しさに魅力を感じたのも事実です。だからこそ、迷いも大きかったのだと思います。
エージェントからは、「3か月という期間は比較的長い。長期的な年収や仕事内容に違和感がないなら、転職を勧めたい」という率直な意見もいただきました。
一方で、辞退の意思を伝えた後には、
「今回の転職活動は、まずやってみるという感覚だったのではないか。決意するまでの気持ちの準備期間が少し足りなかったのかもしれない。将来“あの時転職していれば”と思うことがあるかもしれないが、今回の選択を間違いだと思わず、自分で正解にしていくことが大切だと思う。」
といった言葉もかけていただきました。
文字にすると少し厳しく見えるかもしれませんが、実際は励ましの言葉でした。
この記事をここまで読んでくださった方の中には、「本当は行きたかったのでは?」と感じる方もいるかもしれません。
正直に言えば、迷いはありました。
ただ、この決断をして以降、気持ちは不思議と落ち着いています。
少なくとも今は、「今回はこの選択でよかった」と思えています。
これから(決意)
今回の転職活動を経て、最終的に2027年春の転職を目指すことにしました。
単純に、準備期間が約1年延びた形になります。
この1年をどう過ごすかが重要だと感じています。
地元でのやり残しをなくすこと。
気持ちの整理をつけること。
そして、次に動くときには迷いなく決断できる状態にしておくこと。
「さらにもう1年延ばすことにしました。てへへ…。」なんてことを言わないように、この1年を実りある時間にしたいと考えています。
求人は継続してチェックし、市場との接点を持ち続けます。
今回の経験を“練習”で終わらせず、次につなげたいと思います。
終わりに
『転職活動はノーリスク』
学長がよくおっしゃっている言葉ですが、実際にやってみて、その意味を実感しました。
自分がどの程度評価されるのかを知ることができましたし、エントリー企業を吟味し、対策を講じれば内定を得られるという自信も持てました。
また、転職エージェントを活用した活動の流れや空気感は、実際に経験してみないと分からない部分も多く、今後本格的に転職活動を行う際の“慣れ”にもつながったと感じています。
この1年を逃げの時間にしないように、継続して情報収集を行い、次は覚悟を持って判断できるように準備していきます。
来年の今頃、「自分が納得できる企業から内定をもらえました!」と胸を張って言えるように。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
私のように、公務員という立場で転職を考えている方や、一歩を踏み出せずにいる方の参考になれば幸いです。
今回は転職しませんでしたが、動いたからこそ見えた景色がありました。
迷っている方がいれば、まずは一歩だけでも動いてみることをおすすめします。