- 投稿日:2026/02/15
- 更新日:2026/02/23
【第8話】図書館で拾った、FIREの最初の“種”
① 地獄の2時間通勤と、報われない感覚
意外に思う方もいるかもしれませんが、税務調査の仕事は、調べる側も相当な精神力を使います。
30年近く勤務したあとに突然の“片道2時間通勤”。
「ここまで職場に尽くしてきたのに、なぜ自分だけこんな目に…」
そんな思いが胸の奥にじわりと広がっていました。
朝起きた瞬間から、通勤時間を考えると憂鬱になる日々。
「この働き方を定年まで続けても、先は見えているな」
「でも、家族を養うためには…」
「田舎の母親を悲しませるわけにはいかない…」
そんな“諦めにも似た感覚”がありました。
② お小遣いを圧迫する本代と、図書館への避難
通勤時間が長いので、当時は毎日のように新聞を買い、週刊誌も欠かさず読んでいました。
気づけば、お小遣いが本代でどんどん消えていく。
「これは続かないな…」
(ここは、いわゆる“貯める力”ですね)
そう思って足が向いたのが、区立図書館でした。
ここで私は、金融関係の本を片っ端から読み漁るようになります。
昭和55年に就職した頃は定期預金の利息が8〜9%。
それが今では“ゼロゼロ〇%”。
定期預金ではなく普通預金に放置(だって、増えないから…)
金利ゼロ時代の不安も背中を押していました。
③ そして出会った一冊 〜『金持ち父さん 貧乏父さん』〜
ある日、金融コーナーの棚でふと目に入ったタイトル。
「金持ち父さん 貧乏父さん」
「なんだ、この本は…(タイトルからは金融コーナーにある感じはなかった)」
そう思いながら手に取った瞬間、胸の奥がざわつきました。
ページをめくると、
「簿記だけは自分で理解しておけ」(宿題リストの「簿記3級をとろう」です)
「数字を読めることは経営判断の基礎だ」(学長の言っているお金の世界の「あいうえお」です)
「お金を働かせる不動産投資により、貧乏父さんにならない」(宿題リストいの「不動産賃貸業にチャレンジしよう」です)
という言葉が飛び込んできました。
その瞬間、私は思いました。
「これ、毎日仕事でやっていること、知っていることじゃないか」
長年積み重ねてきた経験と知識が、
別の形で活かせるかもしれない。
そんな小さな光が見えた瞬間でした。
④ FIREという言葉を知らずに、何かが動き始めた
当時の私は、FIREという言葉すら知りませんでした。
ただ、図書館でこの本を手に取った瞬間、
胸の奥で何かが動き始めたのを確かに感じました。
・通勤の疲れ
・報われない感覚
・金利ゼロ時代の不安
・お小遣いの圧迫
・そして、長年の経験と知識
それらが全部つながって、
「このままじゃいけない」
という静かな決意に変わっていきました。
今振り返れば、
前職の仕事に向き合っていたこと自体が「稼ぐ力」への自己投資であり、
この図書館での出会いこそ、私のFIREの最初の“種”でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
※第9話は「その小さな種は、思いがけない形で芽を出すことがある。」です。
【おまけ:関連する宿題リスト】
① 固定費を1つだけ見直してみる(貯める力)
全部やろうとしなくて大丈夫。
まずは「1つだけ」。
余白をつくる第一歩は、お金の余白をつくることから始まります。
② 自分のスキル・経験を書き出してみる(稼ぐ力)
今の仕事で身についたこと、過去の経験、得意なことをノートに書き出してみる。
私が簿記や調査の経験を不動産に活かしたように、
別の形で使える“種”が見つかるかもしれません。
③ インデックス投資の基本を1つだけ学ぶ(増やす力)
やるかどうかは別として、仕組みを知っておくことが大切。
金利ゼロ時代に「預金だけでは厳しい」と感じたことが、
私の考え方を変えるきっかけになりました。