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  • 投稿日:2026/02/23
  • 更新日:2026/02/24
老後資金目的のインデックス投資と高配当株投資の使い分け

老後資金目的のインデックス投資と高配当株投資の使い分け

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おんじ

おんじ

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要約
リベでは老後資金はインデックス投資で確保することが推奨されていますが、高配当株投資の配当金・分配金を増やすことで、老後資金確保できないでしょうか。 その疑問を持ったところからこの記事を書き始めました。 同じようなことを考えたことがある人の参考になれば幸いです。

リベ大やリベシティでは、インデックス投資で老後資金を確保し、高配当株投資でキャッシュフローを増やし、日々の生活を豊かにしていく投資方法が紹介されています。(ただし、高配当株投資は合う人のみで良いともおっしゃっています)

この点、以下のような疑問を感じたことはないでしょうか。

・その割合はどうやって決めたら良いのか?

・高配当株投資で得られるキャッシュフローにて老後の生活費がまかなえるのであれば、インデックス投資をやらなくても良いのではないか

この疑問をChatGPTと壁打ちしましたので、皆様にも共有したいと思います。本記事では「老後資金をどう確保するか」という観点から、両者の必要投資額と役割を整理します。

1.まず、それぞれの本質を整理する

■ インデックス投資

代表例は、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)のような全世界株式型ファンドを想定しています。目的は「資産総額の最大化」です。

・想定リターン年率5~7%
・15年以上の長期投資でプラスになる可能性が高く、複利で成長
・老後資金として使うときは4%ルールで取り崩す

インデックス投資は最も効率的で手間がかからず、正しい航路を守っていれば、誰でも同じ結果が得られる優れた投資手法です。一方で、使うときには「取り崩す」という行為が必要で、株価下落時などには取り崩しにより資産の減りが加速することから、心理的に躊躇してしまう人もいます。

最近では、証券会社が自動取崩し機能を提供してくれているので、この心理的なハードルは下がっているようにも感じます。

■ 高配当株投資(リベの前提)

目的は「配当というキャッシュフローを得て、生活を豊かにすること」です。配当は企業利益から支払われ、コップから零れ落ちる水を使うようなイメージになることから、心理的に使いやすい(取り崩しやすい)という特徴があります。

これは以下の理由があると考えています。

・元本を売らずに収入が得られるため、減っていない感覚がある
・企業の利益からの分配という構造的裏付け
・取り崩し方式よりも心理的に安心しやすい設計

学長は米国株と日本株を半々のポートフォリオにしているということです。これは、成長性等を考えると米国株が良いが、米国株から得られるキャッシュフローはドルベースであることから、為替影響が大きくブレて予算を立てにくいデメリットがあります。

これを緩和するために、キャッシュフローを円で得られる日本株も入れられています。

・米国株は、米国市場上場のETFであるVYM、HDV、SPYDを組み合わせる(1本に絞るのであれば最も分散されたVYM)
・日本株は個別株を80銘柄程度分散したポートフォリオを自身で作成
・配当金は再投資はせず、使う

この記事での前提としては、米国高配当株はVYM(想定利回り3.1%、増配率5%)とし、日本の高配当株は個別株を分散投資したポートフォリオ(想定利回り4%、増配率2%)とします。

これを組み合わせるため、平均利回りは約3.5%と仮定します。


2.投資総額の違い

前提条件:

・老後資金:年間200万円
・インデックスは年6%成長、取崩しは4%
・高配当は利回り3.5%(増配率は3.5%)
・投資(積立)期間:30年
・高配当株投資の途中の配当金・分配金は再投資はせず使う

年金を除く老後資金を年間200万円得ようとすると、30年の投資額は、インデックス投資では1,800万円ですが、高配当株投資では3,330万円必要です。

高配当株投資は積立投資するものではないことが前提ですが、インデックス投資と同じように積立していくとすると、インデックス投資は60万円、高配当株投資は111万円になります。

このように、老後資金を確保するために必要な金額が、インデックス投資と高配当株投資では大きく違うことがわかりました。高配当株投資は配当金を使う前提なので、当たり前といえば当たり前です。

つまり、高配当株投資のみで老後資金を得られるのであれば、高配当株投資のみで良いですが、そのためには多くの投資金額が必要になります。つまり、高配当投資は「取り崩さない安心」と引き換えに、「最初に大きな資産規模」を要求する戦略になります。

また、高配当株投資は、投資タイミングを計る必要がありますし、日本株の場合は銘柄選定も必要になり、インデックス投資よりも人によって個別性が出てくるため、再現性という部分で劣ります。

インデックス投資においては、長い投資期間を確保できれば、上記の前提のパフォーマンスになる可能性が非常に高い一方で、高配当株投資は前提とした増配率などは保証されるものではなく、もっと投資資金が必要な可能性もあることには注意が必要です。


3.投資割合を決めるステップ

これまでの内容を踏まえ、インデックス投資と高配当株投資の割合は、次の順番で考えるのが合理的です。


【ステップ1】高配当株投資だけで老後資金を作れるか確認する

まず、自分の老後に必要な年間キャッシュフローと、投資可能期間・投資可能額から、高配当株投資のみで必要額を達成できるかを計算します。

例えば、

・老後資金:年間200万円
・想定利回り:3.5%

であれば、必要元本は約3,330万円です。

これを30年で準備する場合、年間約111万円の投資が必要になります。

✔ 年111万円以上を継続投資できる → 高配当株投資のみでも理論上は成立
✔ そこまで投資できない → インデックス投資との併用が必要

高配当投資は「成立するかどうか」をまず数字で判断する。感覚ではなく、必要元本から逆算することが重要です。


【ステップ2】不足分をどう補うかを決める

高配当株投資だけでは老後資金が不足する場合、次に考えるのは「どちらを軸にするか」です。

パターンA:インデックス投資を軸にする

まずインデックス投資で老後資金を確保し、余剰資金で高配当株投資を行う方法です。リベではこちらを基本にしているように思います。

例:
年間80万円投資できる場合
→ 60万円をインデックス投資(老後資金確保)
→ 残り20万円を高配当株投資(キャッシュフロー目的)

これは再現性を重視する考え方です。

パターンB:高配当株投資を軸にする

高配当株投資のキャッシュフローをベースに考え、不足分をインデックス投資で補います。

例:
年間80万円投資できる場合
→ 44万円を高配当株投資
→ 36万円をインデックス投資

老後には「配当+インデックス取り崩し」で老後資金を確保します。それにより高配当株投資の割合を増やし、老後までのキャッシュフローもパターンAより多く、キャッシュフロー重視の考え方といえます。

最終整理:どう選ぶか

✔ 再現性・手間の少なさを重視    → インデックス投資を軸にする
✔ 老後に至るまでのキャッシュフローを重視 → 高配当株投資を軸にする

割合は「好み」ではなく、必要元本、投資可能額、性格(安心の感じ方)の3点で決めるのが合理的です。


パターンBの具体的な割合を出すには、計算が必要になるため、スプレッドシートを作成しました。ご自身の状況に合わせて計算してみてください。

計算スプレッドシート


4.最後に

これまでの内容は理論的な内容であることには注意が必要です。

高配当株投資は、配当金が減らない銘柄を選び、さらに分散することで永続的な減らないキャッシュフローを得ることを目的に構築することを前提にしていますが、これを継続するにはインデックス投資よりも多くの時間と労力を使いますし、時間や労力をかけたからと言って必ずその通りになるかはわかりません。

また、老後である70歳や80歳になってまで、これを続けられるかという問題もあります。

その上で、最大の気づきは、配当も取り崩しも、経済的本質は近いということです。配当は企業利益の分配であり、取り崩しは資産の一部の現金化として意識をしますが、違いは心理面です。

・配当は使いやすい
・取り崩しは不安を感じやすい

しかし老後設計は「安心」が優先です。この安心という部分を、高配当株投資のキャッシュフローの使いやすさと考えるか、インデックス投資の再現性をとるかは人それぞれです。

​この意味で、リベが推奨している老後資金はインデックス投資で準備し、余剰資金を高配当株投資でキャッシュフローを得るという投資方法は、まさに老後資金の「安心」に配慮されている素晴らしいものです。

しかしながら、限られた資産でより今を豊かにするために、インデックス投資をそこそこに、高配当株投資に重点を置きたい方は、この記事を参考にすることで、高い満足度を得られると考えます。


この記事の執筆を通じて、投資とは商品選びではなく、人生設計なのだと改めて感じました。​ご自分の考えにあった投資方法を立て、実践していき、より良い人生にしましょう。

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