- 投稿日:2026/03/09
はじめに
風邪をひいたとき、
「熱はないから大丈夫かな」
「咳くらいなら頑張れるかな」
そう思って無理をしてしまうことはありませんか?
でも実は、咳は体にとってかなりエネルギーを使う動きです。
知らないうちに体力を消耗し、
「なんだか体がつらい」
「疲れが抜けない」
と感じる原因になることもあります。
今回は、咳だけでも体がどれくらいエネルギーを使っているのかについて整理してみます。
※今回は「咳そのもの」に注目しています。発熱などがある場合は、さらに体の消耗は大きくなります。
咳は喉だけの動きではない
咳は喉で起こっているように感じますが、
実は全身の筋肉を使う動きです。
主に使われるのは
横隔膜
腹筋
背筋
肋間筋(あばらの間の筋肉)
これらが一瞬で強く収縮し、空気を勢いよく押し出すことで咳が出ます。
その空気のスピードは時速160〜320kmほど(新幹線並み)とも言われています。
つまり咳は、体にとって
瞬間的な全力運動に近い動きなのです。
咳100回で「おにぎり1個分」
咳1回で消費するエネルギーは、
目安として 約2kcal と言われています。
一見少なく感じますが、
回数が増えると話は変わります。
咳100回= 約200kcal
これは、おにぎり1個分くらいのエネルギーです。
咳が続いているとき、体は知らないうちに
これだけのエネルギーを使い続けています。
そのため、
「体がだるい」
「疲れやすい」
と感じることも珍しくありません。
咳が続くと疲れる理由
咳による疲労には、いくつかの理由があります。
・筋肉の疲労
咳は腹筋や背筋などの筋肉を使います。
使いすぎると筋肉痛のような状態や疲労感が出ます。
「お腹が痛い」
「背中が痛い」
「だるい」
と感じることもあります。
・体の中に強い圧力がかかる
咳をすると体の中では瞬間的に強い腹圧がかかります。
この圧力は、
胸郭
内臓
呼吸筋
などにも負担となります。
これが繰り返されることで、体の疲労感につながります。
・睡眠の質が下がる
夜にも咳が出ていると、
「夜中に目が覚める」
「深く眠れない」
といった睡眠の質の低下が起こりやすくなります。
睡眠は体を回復させる大切な時間です。
眠りが浅い状態が続くと、疲れが抜けにくくなります。
おわりに
何をするにも「健康資産」が土台となります。
仕事も、趣味も、家族との時間も
健康がなければ大切に、楽しんで過ごすことはできません。
最近は「健康資産」という言葉もよく聞かれます。
お金と同じように、健康も減ることも回復することもある大切な資産です。
体調を崩すと、
「思うように動けない」
「集中できない」
「やりたいことができない」
ということを実感することも多いと思います。
体調が悪いときは、体を守る時間
咳のように、熱がなくても体はエネルギーを消耗しています。
だからこそ、今を一生懸命頑張ることも大事ですが、
「無理をしない」
「しっかり休む」
「水分や栄養をとる」
こうしたことも、
健康資産を、人生を守る大切な行動だと思います。
忙しい毎日ですが、
体調がすぐれないときは少し立ち止まって、
体を休ませてあげたいですね。
※咳が2週間以上続く場合や、強い倦怠感、息苦しさがある場合は医療機関への相談も検討してください。