- 投稿日:2026/03/17
- 更新日:2026/03/18
導入
「ChatGPTは毎日使っているけど、AIエージェントって何が違うの?」
そんな疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。
ChatGPTに代表される「チャットボット」は、質問に答えてくれる便利なツールです。でも最近よく耳にする「AIエージェント」は、それとは一味違う動き方をします。
この記事では、AIエージェントとチャットボットの違いをわかりやすく整理したうえで、AnthropicのAIエージェントツール「Cowork」とは何か、どうやって使い始めるかを解説します。
「ChatGPTやGeminiは使っているけど、もう一段上のことをAIに任せたい」という方に向けて、インストールから実際に手を動かして体験できるデモまで順を追って説明していきます。
AIエージェントって何?ChatGPTとどう違うの?
ChatGPTのような「チャットボット」でできること
ChatGPTをはじめとするチャットボットは、「質問する → 答えが返ってくる」という会話形式のAIです。
たとえばこんな使い方が得意です。
・文章を書いてほしい(メール、ブログ記事など)
・何かを調べて教えてほしい
・アイデアを出してほしい
・翻訳や要約をしてほしい
便利な半面、チャットボットには一つ特徴があります。それは、あなたが指示を出すたびに、そのたびに答えを返すという動き方です。次のステップに進むには、またあなたが入力する必要があります。
AIエージェントが「自律的に動く」とはどういうこと?
AIエージェントは、チャットボットよりも「自律的」に動きます。
イメージとしては、チャットボットが「質問に答えてくれる窓口」だとすれば、AIエージェントは「仕事を丸ごと任せられるアシスタント」に近い存在です。
具体的には、こんな動き方ができます。
・「○○をやっておいて」と伝えると、必要な手順を自分で考えて実行する
・途中でうまくいかない箇所があれば、自分で修正しながら進める
・複数のステップを組み合わせてタスクを完了する
つまり、チャットボットが「1問1答」なのに対して、AIエージェントは「1つの指示 → 複数のステップを自動実行」という動き方をします。
違いをひと言で言うと
「チャットボットは優秀な回答者、AIエージェントは優秀な実行者」とイメージすると分かりやすいでしょう。
Coworkとは何か
Coworkの概要と特徴
Coworkは、AnthropicのAI「Claude」をベースにしたAIエージェントツールです。
デスクトップアプリをインストールして使うことができ、特別な開発知識がなくても、日本語で指示を出しながらさまざまなタスクをAIに任せることができます。
主な特徴は以下の通りです。
・自然な日本語で指示できる — プログラミング知識は不要
・複数のステップを自動でこなす — 「調べてまとめる」のような複合タスクも対応
・デスクトップアプリで動作する — インストールしてすぐ使い始められる
ChatGPTを使っている方にとっては、「より複雑なことを丸ごと任せられるChatGPT」というイメージが近いかもしれません。
Claude(チャット)・ClaudeCode・Coworkの違い
Anthropicが提供するツールには複数の種類があり、対象ユーザーや使い方が異なります。
一言で言うと、ClaudeCodeはエンジニア向け、Coworkは非エンジニアも含む一般ユーザー向けのツールです。Claude(チャット)は3つの中でもっとも手軽に使い始められます。
「プログラミングはしないけど、AIに仕事を手伝わせたい」という方はCoworkが適しています。
Coworkを実際に使ってみよう
アクセスと初期設定
Coworkは以下の手順でアクセスできます。なお、ブラウザ操作機能を使うには Google Chrome が必要です。
1. https://claude.ai/ を開き、デスクトップアプリをダウンロードする
2. Anthropicのアカウントを作成する(Googleアカウントでのログインが可能)
3. Chrome ウェブストアから「Claude in Chrome」拡張機能をインストールする(インストールページ)
4. アプリを起動するとログイン画面が表示されます。ログインしてホーム画面に移動しましょう

5. 使い始める
※Coworkでは利用には有料プランへの加入が必要です。まずは Proプラン($20/月) を試してみてください。
基本的な使い方の流れ
Coworkの基本的な使い方は以下の流れです。
Step 0: Coworkタブを選択する
Step 1: タスクを入力する
画面のテキストボックスに、やってほしいことを日本語で入力します。「〜してください」「〜をまとめて」など、自然な言葉で入力するだけです。
Step 2: AIが実行する
送信すると、Coworkが指示の内容を解釈し、必要なステップを自律的に実行します。処理中は画面に進行状況が表示されます。
Step 3: 結果を確認・修正する
結果が表示されたら内容を確認します。「もう少し詳しく」「別の方法で試して」など、追加の指示を出すことも可能です。
ポイント: 指示はできるだけ具体的に
「資料を作って」よりも「○○の商品説明を3行で作って、です・ます調で」のように具体的に伝えると、より意図通りの結果が得られます。
実際にXへの投稿を試してみましょう
このサンプルは、チャットボットには絶対にできない動作を体験してもらうことが目的です。
テキストを「まとめる」だけなら、ChatGPTやGeminiでも同じことができます。でもブラウザを操作してXの投稿画面を開き、文章をセットするところまで自動で進めるのは、AIエージェントにしかできません。
【サンプル】X(旧Twitter)への投稿を自動準備する
① 投稿したい内容のメモを用意する
まず、Xに投稿したいことを箇条書きでざっくりメモしてください。完成度は問いません。
(例)
・今日初めてAIエージェントを使ってみた
・自分で操作しなくても勝手に動いていてびっくりした
・使い始めるのに知識はいらなかった
② Coworkに以下の指示を貼り付けて送信する
「以下のメモをもとに、X(旧Twitter)への投稿文を140字以内で作成してください。読んだ人が『自分も試してみたい』と思えるような、自然な口調で書いてください。文章ができたら、https://x.com をブラウザで開き、作成した文章を入力欄にセットしてください。投稿はしないでください。」
③ 動きを観察する
指示を送信すると、Coworkがまず投稿文を作成します。続いてブラウザでXを開こうとする際、許可を求めてきます。
「このウェブサイトを許可」をクリックすると、ClaudeがXの投稿画面を開き、作成した文章を入力欄にセットするところまで自動で進みます。
※このダイアログはClaudeCoworkがブラウザを操作するたびに表示されます。「すべてのブラウザアクションを許可」にすると確認なしで操作が進みますが、意図しない操作が実行されるリスクもあるため、最初は1サイトずつ許可するのがおすすめです。
投稿直前の状態で止まるので、内容を確認してから自分で投稿ボタンを押してください。

Xにログインしていない場合は、Coworkからログインを促すメッセージが表示されます。その場合は、Xに手動でログインしてから、Coworkのチャット欄に「ログインして続けて」と入力してください。Coworkが中断した箇所から再開してくれます。
Coworkが操作しているタブを確認したい場合は、Chromeのタブバーを見てください。「Claude (MCP)」という名前のタブグループが作成されており、その中にClaudeが開いたタブがまとまっています。自分のタブと色分けされているので、どのタブをClaudeが操作しているかひと目でわかります。
「テキストを作る」だけでなく、「ブラウザを開いて画面を操作する」というステップまで含めて自動実行されるのを見ると、チャットボットとの違いが一目で実感できるはずです。
実際に使ってみて気づいたこと
この記事を書くにあたって、事前に自分でも試してみました。最初に動かしたとき、「投稿はしないで」と伝えるのを忘れていたため、Xへの投稿が自動で実行されてしまいました。
実際に使ってみて感じたのは、AIエージェントは「タスクを完了させる」方向に迷わず動くということです。止める指示がなければ、最後まで進めてしまうのです。
この経験から、「どこで止めてほしいか」を最初に明示することがいかに重要かを身をもって学びました。サンプルの指示文に「投稿はしないでください」と書き添えているのは、この失敗があったからです。
まとめ:今日からCoworkを使い始めよう
この記事でお伝えした内容を整理します。
・チャットボット(ChatGPT等) は「1問1答」型のAI。質問に答えるのが得意
・AIエージェント(Cowork、Antigravity等) は「自律実行」型のAI。複数ステップのタスクを丸ごと任せられる
・Cowork はデスクトップアプリで使うAIエージェントで、プログラミング知識は不要
・ClaudeCode はエンジニア向けのツールで、ターミナルから使うタイプ
まずはこの記事のサンプルを参考に、X投稿の自動準備を一度試してみてください。「自分が何もしていないのにブラウザが動く」体験が、AIエージェントを実感する一番の近道です。
AIエージェントは「使ってみる」ことで初めてその便利さが実感できます。難しく考えずに、まず1つサンプルを試してみてください。
使っていくうちに「こんなこともできるの?」という発見が必ず出てきます。その繰り返しがAIエージェントとの上手な付き合い方の第一歩です。