- 投稿日:2026/04/02
- 更新日:2026/04/02
◆ 法定相続情報証明制度とは?
相続手続きを進めたことがある方にお話を伺うと、「戸籍を何度も提出する場面があって大変だった」とため息を吐いていました。
銀行や法務局など、手続き先ごとに同じ戸籍一式を何度も提出する必要があり、相続手続きは想像以上に手間がかかります。
そんな負担を軽減してくれるのが「法定相続情報証明制度」です。
簡単に言うと、「相続関係を1枚の証明書にまとめてくれる制度」です。
戸籍一式をもとに相続関係を一覧にした図を作成し、法務局に提出すると、その内容を証明した書類を発行してもらえます。
◆ どんな書類がもらえるの?
発行されるのは「法定相続情報一覧図の写し」という書類です。
これは、誰が相続人なのかを一目で確認できる公式な証明書で、銀行や不動産登記などの手続きに使うことができます。
◆ 制度のメリット
この制度の最大のメリットは、手続きが圧倒的に楽になることです。
これまで必要だった戸籍一式の提出は、原則としてこの証明書に置き換えることができます。そのため、銀行ごとに何度も戸籍を提出する必要がなくなります。
また、証明書は複数発行してもらえるため、複数の手続きを同時に進めることも可能です。
さらに、制度の利用自体は無料という点も大きな魅力です。
◆ 手続きの流れ
利用の流れは次のとおりです。
1.被相続人の出生から死亡までの戸籍を収集する
2.相続関係をまとめた一覧図(家系図のようなもの)を作成する
3.必要書類とともに法務局へ提出する
内容に問題がなければ、証明書が発行されます。
※なお、この相続関係をまとめた一覧図(法定相続情報一覧図)はいつでも作成できます。まだ何もない冷静な内に、お試しに一度作成しておくと、いざという時にも少しの修正で対応可能です。また、作成することによって、改めて相続人の関係も確認することもできます。
◆ 注意点
便利な制度ではありますが、いくつか注意点もあります。
まず、最初の戸籍収集の手間は変わりません。また、相続関係図は自分で作成する必要があります。
ただし、一度証明書を取得してしまえば、その後の手続きは大幅に効率化されるため、結果的には時間と手間の削減につながります。
◆ こんな人におすすめ
この制度は特に以下のような方におすすめです。
・ 銀行口座が複数ある
・ 不動産の相続がある
・ 相続人の人数が多い
・ 手続きを効率よく進めたい
このような場合は、利用することで手間を大きく減らすことができます。
◆ まとめ
法定相続情報証明制度は、相続手続きの負担を軽減するために作られた便利な制度です。
最初の準備は必要ですが、その後の手続きを大幅に簡略化できるため、相続が発生した際にはぜひ検討したい仕組みといえるでしょう。
大切な人との別れの後の大変な時期だからこそ、少しでも手続きをスムーズに進めるため、上手に活用していきたいですね。