- 投稿日:2026/04/08
- 更新日:2026/04/09
はじめに:もっと色々なサービスと連携してきたあなたに
Claude Codeを使ってアプリやツールを作り始めて、だいぶ思い通りのシステムを作れるようになってきた方、きっといらっしゃると思います。
そして、「他のシステムと連携したい!」と思うようになった方、きっといらっしゃるでしょう。
・「Claude Codeもちょっと慣れてきて、もっと色々なシステムと連携したいけど、どうすればいいか全くわからない!」
・「会計ソフトやGoogleスプレッドシートと、データを自動でやり取りしたい!」
・「朝の学長ライブで、マネーフォワードやNanoBananaなど、「API」の話が出るけど、全然よく分からない!」
自分のPCのデータで済む内容であればすぐに対応できるのですが、他のシステムと連携したり、他のシステムを間借りする場合、Claude Codeだけでは実現できません。
なぜなら、マネーフォワードやNanoBananaのデータは、すべて外部のサービスが持っている情報・仕組みだからです。その外部サービスから情報をもらう仕組みが必要になります。
その仕組みこそが、今回紹介するAPI(エーピーアイ)です。
「なんだか難しそう…」と思った方も大丈夫です。この記事では、APIとは何なのか、なぜ便利なのかを「知識ゼロ」の方にも分かるように解説していきます。
まずは「APIってそういうものなのか」と思ってもらえるところを目指しましょう。
※詳しい方向け:この記事では、「正確性」「完璧に書く」ことよりも、Claude Codeを使い始めた方に、APIの概念を伝えることを中心とした記事になります。そのため、一部正確ではない表現があるかもしれないですが、ご了承ください。
APIって何? ひとことで言うと「自動販売機」
APIを理解するために、自動販売機を思い浮かべてみてください。
自動販売機では、お金を入れてボタンを押すと、コーラが出てきますよね。「お金を入れる」「ボタンを押す」という行動をこちらがすると、「コーラが出てくる」。
よくよく考えると、不思議ですよね。自動販売機の中身は、本当は冷却装置の仕組みとか、在庫管理の方法とか、色々あるはずです。でも実際は、自動販売機の中がどうなっているかは知らなくてもOK。
「お金を入れてボタンを押す」という決まった方法でお願いすれば、「コーラ」という欲しいものが出てくる。
我々は「お金を入れて、ボタンを押せば、ジュースが出てくる」という仕組みを(無意識のうちに)知っていて、利用できているわけです。
APIもまったく同じ仕組みです。
・「決まった方法でお願い」すると → 「欲しいデータが返ってくる」
・相手のシステムの中身がどうなっているかは、知る必要がない
ざっくり、これがAPIの仕組みです。
※ちなみに、APIの正式名称は「Application Programming Interface」ですが、この名前を覚える必要はまったくありません。
大事なのは、「決まったルールでお願いすれば、欲しい情報がもらえる窓口」というイメージだけです。
実際にAPIを使ってみよう ― 郵便番号API
「なるほど、自動販売機のイメージね」と思っていただけたでしょうか。では次に、実際にAPIを使ってみましょう。百聞は一見にしかずです。
使うのは「zipcloud」という無料・登録不要の郵便番号検索APIです。
もし住所検索を自分で作るとしたら?
その前に、ちょっと想像してみてください。「郵便番号から住所を検索する仕組み」を、ゼロから自分で作るとしたらどうなるでしょうか?
・全国の郵便番号と住所のデータを集めて、データベース(データを整理して保存しておく仕組み。Excelの巨大な表をイメージしてください)に登録する
・入力を受け取って一致するデータを返す、検索プログラムを作る
・郵便番号は市区町村の統廃合で変わるので、定期的にデータを更新し続ける
時間もお金もかかります。個人で維持するのは正直、現実的ではありません。
でも、APIがあれば話は別です。誰かが作ってくれた住所検索の仕組みを「間借り」できます。自分が知っておくべきことは、「何を入れれば」「何が出てくるか」だけ。
自分で専用のシステムを作れなくても、住所検索の機能を利用できるのです。
まさに自動販売機ですね。コーラの製造工程を知らなくても、ボタンを押せばコーラが出てくる。それと同じです。
ブラウザで試してみよう
では実際に体験してみましょう。ブラウザ(Google Chrome、Safariなど)のアドレスバーに、以下のURLを入力してみてください。
※URLクリックでもOKです
https://zipcloud.ibsnet.co.jp/api/search?zipcode=1710014
すると、画面にこんなデータが表示されるはずです。
※URLの末尾の数字「1710014」が郵便番号です。ここをご自身の郵便番号に変えて再度アクセスすると、別の住所が返ってきます。ぜひ試してみてください。
これはjson(ジェイソン)というデータの形式で、プログラムが読みやすいように整理された情報です。見慣れない形かもしれませんが、よく見ると「東京都」「豊島区」「池袋」という住所データがしっかり入っていますよね。
これが「APIを使った」ということです。特別なソフトは一切不要。ブラウザのアドレスバーにURLを入力しただけで、外部のサービスから住所データを受け取ることができました。
Claude Codeでも試してみよう
もちろん、Claude Codeからも同じことができます。以下のようにお願いしてみてください。
「
郵便番号から住所を検索したいです。
以下のAPIを使って、郵便番号「100-0001」の住所を調べてください。
API: https://zipcloud.ibsnet.co.jp/api/search?zipcode=郵便番号
」
Claude Codeが自動でAPIにアクセスして、結果を分かりやすく教えてくれます。自分でURLを組み立てたり、JSONを読み解いたりする必要はありません。
さらにこんなお願いもできます。
「
以下のAPIを使って、郵便番号リストの住所を一括で調べて、一覧にしてください:
100-0001、530-0001、460-0001、812-0001
API: https://zipcloud.ibsnet.co.jp/api/search?zipcode=郵便番号
」
手作業なら4回検索サイトで調べるところですが、Claude Code × APIなら一瞬で完了です。
APIを知ると、こんなことができる
郵便番号APIはほんの一例にすぎません。世の中には何千ものAPIが公開されていて、さまざまなサービスの機能を「間借り」できるようになっています。
たとえば、こんなことが可能になります。
・会計処理の自動化 ― freeeやマネーフォワードのAPIを使って、請求書の作成や取引データの取得を自動化
・Googleスプレッドシート連携 ― スプレッドシートのデータをプログラムから自動で読み書き
・メールの一括処理 ― Gmail APIを使って、メールを一括で取得したり、添付ファイルをまとめてダウンロード
・AI画像生成 ― Gemini APIなどを使って、テキストの指示から画像を自動生成
これらはすべて、APIでつながっているからこそできることです。自分でゼロから会計システムやメールサーバーを作る必要はありません。プロが作った仕組みをAPIで「間借り」すればいいのです。
ただし、これらのサービスは郵便番号APIとは違って、使うための「許可証」(認証)の設定が必要です。
また、先ほどの郵便番号APIは無料で使えましたが、これは珍しいケースです。多くのAPIは有料、もしくは一定の利用量を超えると有料になります。
とはいえ、少量の利用であれば無料枠が用意されているものも多いので、まずは気軽に試せる範囲からで大丈夫です。
認証や料金の仕組みについては、今後の記事で詳しく解説する予定ですので、まずは「APIでこんなことができるんだ」というイメージを持っておいてください。
APIがある世界 vs ない世界
APIの便利さをもう少し具体的にイメージしてもらうために、同じ場面を「APIなし」と「APIあり」で比べてみましょう。
場面:100件の郵便番号から住所リストを作りたい
APIなしの場合
1. 郵便番号検索サイトをブラウザで開く
2. 郵便番号を1件入力して、検索ボタンを押す
3. 表示された住所をコピーして、スプレッドシートに貼り付ける
4. これを100回繰り返す……(気が遠くなりますよね)
APIありの場合
1. Claude Codeに「この100件の郵便番号の住所をAPIで調べて、一覧にして」と頼む
2. 数秒で完了。正確で漏れもない
「手作業で何時間もかかること」が「一瞬で終わる」。たったこれだけの違いですが、実際に体験するとその差に驚くはずです。これがAPIの力です。
まとめ ― APIは無限大
今回の内容を振り返ってみましょう。
・APIは「決まった方法でお願いすれば、欲しいデータが返ってくる仕組み」(自動販売機のイメージ)
・自分でゼロからシステムを作らなくても、APIで「間借り」すれば機能を利用できる
・Claude Codeに「このAPIを使って」と伝えれば、自分でコードを書かなくてもAPIを活用できる
・会計、メール、スプレッドシート、AI画像生成……APIを知れば、できることの幅が一気に広がる
APIはちょっと難しそうに感じるかもしれませんが、活用できれば可能性は無限大です。
まずは、この記事で紹介した郵便番号APIをブラウザで試してみるところから始めてみましょう。
「おお、データが返ってきた!」という小さな体験が、あなたのシステム開発の世界を大きく広げる第一歩になるはずです。
この記事の評判が良かったら、APIを使うために必要な「認証」の仕組みについて解説予定です。お楽しみに!
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