- 投稿日:2026/04/19
- 更新日:2026/04/19
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要約
娘に勧められて読んだノンフィクション書籍『対馬の海に沈む』(窪田新之助・集英社)。JAで「神様」と呼ばれた男の22億円横領事件の闇は、日本社会の縮図だった。お金が絡むと人は変わる。1番怖いのも信じられるのも人間。自分を守るための「善悪の感性」を考えさせられた一冊。
『対馬の海に沈む』を読んで ―― 自分を「守る力」を考える
📚 書籍情報
『対馬の海に沈む』窪田新之助 著(集英社) 2024年 第22回 開高健ノンフィクション賞 受賞作
はじめに ―― 娘からの紹介でこの本に出会った
この本を手に取ったきっかけは、娘からの紹介だった。 「本当にあったこととは思えないほど怖い」――そう勧められ、興味本位にページをめくったのだ。
一気に読み終えた。読み終えて、しばらく放心状態。 吐き気がするほど切ない内容だった。
🔍 あらすじ
人口わずか3万人の長崎県の離島・対馬。そこで「JAの神様」と呼ばれた一人の男が、自らが運転する車で海に転落し、44歳の若さで溺死した。
彼は共済商品(生保・損保・住宅保険)のセールスで全国トップの営業マン。しかし死後まもなく、22億円もの横領が判明。人口3万人の島で、なぜ毎年4千人もの契約が取れたのか――。
職員の不可解な死をきっかけに著者が辿り着いたのは、営業ノルマというJAの構造上の問題と、「金」をめぐる人間模様。一人の男の悪事では決して終わらない、何層にも重なった「共犯者たち」の存在だった。
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