- 投稿日:2026/04/29
子どもの節目は、パパママたちにとっても大きなイベント。
その一方で、準備は大変。
気づけば「どこかに全部お願いする」という選択肢に落ち着くことも多いと思います。
でも我が家の2025年の七五三は、少し違うアプローチを選びました。
場所・カメラマン・衣装を自分たちで選び、組み合わせる。
結果、これがめちゃくちゃ満足度が高かったんです。
今回は、その体験をお伝えします。
七五三の自作を考えている方にとって、その背中を押すことができたら嬉しいです。
最初の七五三は「全部お任せ」だった

一見、笑っているように見えるこの写真も、実はママの膝の上で撮っています。当時まだ2歳半ほどの長女は、ママから離れることができませんでした。
長女が3歳だった2021年。
当時住んでいた神戸で、家からもほど近いショッピングモール内のスタジオアリスに撮影をお願いしました。
初めての七五三ということもあり、衣装・撮影・アルバムまでセットになったパックは本当にありがたかったです。
やることがリストアップされていて、手順通りに進めるだけ。
とてもスムーズでした。
でも、終わってみると、こんな気持ちが残りました。
「もっと自分たちで好きなように撮れたら、さらに満足度が高くなるかも」
「何かが足りなかった」というわけではありません。
ただ、「選んだ感覚」がなかったんですよね。
場所も衣装も背景も、あらかじめ決まっているものの中から選ぶ形でした。
加えて、当日になって初めて出てくるオプションの数々。
結婚式の時にも同じことがあり、モヤっとしたことを思い出しました。
当たり前ですが、相手からすれば自分たちは顧客の1人。
「一生に一度しかない」ということを理由に、自分たちの判断にも迷いが出てしまうなと感じました。
この小さな引っかかりが、次の七五三への伏線になりました。
自分たちで3つを決める「七五三プロジェクト」
まずはコンセプト作りから
我が家の姉妹は4歳差。
2025年は長女が7歳、次女が3歳と、二人同時に七五三を迎えるタイミングでした。
「スタジオ以外の選択肢って、何があるの?」
そんな疑問から動き出したのが、我が家の「七五三プロジェクト」です。
後押ししてくれたのは、北海道移住後にできたつながりでした。
妻のパート先で出会った先輩ママさんから、
「カメラマンさんにお願いして、外で撮影してもらったよ」
という話を聞き、「あ、それだ!」と。
スタジオ以外は写真館、ぐらいしか考えられなかった私たち夫婦にとって、この発想自体、この会話がなければ生まれていなかったと思います。
ただ、その先輩ママさんが実際に依頼されたカメラマンさんは、ちょうど家庭の都合で転居される予定があり、依頼するのは断念。
では、どうするか。
そこで浮かんだのが、別のつながりでした。
きっかけは趣味で通っていたイベント。そこで出会ったカメラマン
毎年7〜8月に、北海道幌加内町の旧政和小学校を舞台に開催される「政和アートフェス」というイベントがあります。
その存在を知ったのは、移住検討の段階だった2022年。 そこから実際に私たち家族も参加するようになったのは、2024年の夏でした。
主催者のお一人と「私の妻は、裁縫と手芸が趣味なんです」というお話をしたところ、かつて子どもたちのために作った服の生地を譲っていただけました。
また、長女が自然の中で草花や枝を拾い、それらを使って遊ぶのが好きだという話にも共感を示してくださり、自然と親交が深まっていきました。
そして、その方の息子さんの奥さんが、ファミリーフォト撮影をされている個人フォトグラファー(カメラマン)でした。
我が家の長女と同級生の息子さんを持つ母でもあり、次第にそのご家族とも交流するように。
そこで、七五三の写真撮影について個人的に相談してみたところ、快く引き受けてくれました。
しかも、プライベートで子どもたちも何度か会ったことのある「お姉さん」のような存在。
おかげで子どもたちは、当日も終始リラックスして、自然な姿を見せてくれました。
先輩ママから得た気づき、アートフェスのつながり、そしてカメラマンの快諾。 いくつかのつながりが重なって初めて、今回の七五三は実現しました。
そして、このカメラマン決定をきっかけに、話が一気に動き始めました。
撮影場所も一から。子どもたちの好きなものを舞台に
個人撮影を決めた段階で、「スタジオ」という舞台はなくなりました。
そのため、撮影場所も自分たちで決める必要があります。
もちろん、神社で撮影するという王道も選択できたのですが、せっかくなら自分たちの好きなようにやろうと。
そうして、主役である「子どもたちの好きなものがあるところで」という想いから、私の住む下川町の隣町・名寄市にあるSL排雪列車・キマロキ編成とその周辺に決定しました。
こちらが、撮影の舞台となったSL排雪列車・キマロキ編成。
青空に黒いボディがよく映えます。
機関車好きの子どもたちにとって、これ以上ない舞台です。
普段から何度も足を運んでいる場所なので、緊張も和らぐはず。
カメラマンさんも出張撮影に快く応じてくださり、場所がスムーズに決定。
これも、個人撮影ならではの自由度の高さだと思います。
対面のみで衣装レンタルを行うお店。その存在を教えてくれたのもカメラマン
実は、カメラマンさんへ撮影をお願いしたとき、レンタル衣裳屋のおすすめも教えてもらっていました。
七五三だけでなく、入学式・卒業式、発表会、冠婚葬祭など幅広く対応。
衣装の数こそスタジオには敵いませんが、それでも年齢別(3歳/7歳)で選べるほどの数は十分ありました。
そしてなんと言っても、いちばんの魅力は価格!
・7歳の四つ身振り袖・帯セット:5,980円
・3歳被布セット;4,480円
2人合わせても10,000円ちょっとで衣装が用意できる…!
しかも、すべて足袋・小物・髪飾り付き。
旭川まで片道2時間の移動という負担はあるけれど、この魅力には敵いませんでした。
土日の撮影が多いということもあり、金曜〜月曜のレンタルが基本。
もし月曜が祝日の場合は、火曜まで借りられるというのも嬉しいポイント。
あとは気に入った衣装があれば…ということで、 長女は、2歳の頃からトーマス一途な子なので、水色を。
次女は、姉のお下がりで青色を着る機会が多いながらも、好きな色はブレずにピンク。なので衣装もピンクを。
それぞれお気に入りの色を選んで、二人とも大満足でした。
髪飾り、ヘアアレンジもDIYで
実は、衣装に合わせた髪まわりにも、手作りの要素があります。
3歳の次女は、髪の毛にボリュームを出すためのグッズをAmazonで購入。
生まれつき髪が多く、すでにお尻近くまで髪が伸びていた7歳の長女は、その長さを活かしたアレンジヘアに挑戦しました。
とはいえ、このとき妻のお腹には次の子の命が宿っており、強いつわりで起き上がるのも大変な毎日。
それでも妻はWebで髪型を調べ、長女の髪で実際に練習を重ねながら、当日を迎えてくれました。
今はYoutubeを通じて、いろいろな情報が手に入る時代。
使えるものはどんどん活用しないとな、と感じる場面でもありました。
できるだけ簡単にアレンジできて、かつ特別感が出せるものをと、妻は色々調べてくれました。
ただでさえ、つわりで体調が思わしくなかったはずですが、そこまでやってくれて本当に感謝しています。
こうして、
・カメラマン
・撮影場所
・衣装
という3つが決まり、あとは当日を迎えるのみとなりました。 これらを自分たちで決めていく過程は、正直なかなか大変でした。
でも当時を振り返ってみると、その過程自体がすでに、七五三の思い出の一つになっていたと感じます。
当日は「奇跡」の連続だった
屋外撮影で一番怖いのは、天気です。
雨が降ったらお手上げ。完全に一発勝負でした。
でも撮影当日の10月12日の午前は、雲も少ない晴天に恵まれました。
ただ、午後になり天気が急変。
撮影が終了した2時間後には、土砂降りの雨となっていました。
また後日わかったことですが、撮影日の2週間後、キマロキはブルーシートに覆われて冬眠に入りました。
しかも、元々はこの2週間後の土日が撮影日となる予定でした。
小学校の行事と重なり、自分たちの都合が付かなかったため変更したという経緯があります。
もし本来の撮影日になっていたら…。
もちろん、SLの姿は写真に残せていません。
天気も、10月12日の晴天をあとに、晴天となる週末はほぼありませんでした。
そして、もうひとつ。
先ほど触れたように、当時の妻は強いつわりで寝たきりの毎日でした。
10月に入り撮影が近づいてきても、なかなか体調は戻らない。
「最悪、妻の参加は諦めなければならないかもしれない」
二人でそんなことを話していた時期もありました。
でも当日は「やらなきゃ!」という気持ちが体を動かしてくれたのか、1時間の撮影を最後まで一緒に過ごすことができました。
晴天、キマロキのタイミング、妻が一緒にいられたこと。
すべてが重なった「奇跡」の一日でした。
「本当にこの日に撮れて良かった」と、今でも思います。
当日の子どもたちの笑顔を見たら、準備の大変さもすっかり吹き飛びました。
「自作」したから満足度が高かった理由
振り返ってみると、満足度が高かった理由は3つあると思っています。
選ぶ過程に、家族の「らしさ」が宿る
場所・カメラマン・衣装を選んでいく過程は、それ自体が七五三の一部になります。
「あの場所にしよう」「この色がいい」という会話の一つひとつが、思い出になる。
写真が仕上がったとき、「あのときの選択がこの一枚につながった」という感覚がありました。
全部お任せでは、なかなか味わえない感覚だと思います。
②子どもの「好き」が、写真に映り込む
キマロキを背景に目を輝かせる子どもたちの表情は、スタジオでは撮れなかったと思います。
そして、自然と触れ合い、普段から外遊びが好きな我が家の子どもたちにとって、キマロキ周辺の通りに落ちている落ち葉は格好のおもちゃとなりました。
晴れ着を身に纏って走り回り、その場に寝転び、落ち葉を片手に撮影する七五三。
(さすがに、借り物を着て外で寝転ぶのはどうかとも思いましたが…)
子どもの「好き」を中心に据えると、そんな一場面からも自然な笑顔が引き出されます。
セルフプロデュースならではの強みだと感じました。
③予期せぬ奇跡に出会いやすい
撮影場所・日程・天気が組み合わさった結果、「2週間後にはもう見られなかった景色」を残せました。
スタジオではなく屋外に出たからこそ、タイミングの奇跡に出会えたんだと思います。
全部自分たちで決めるのは、確かに少し手間がかかります。
いや、とても手間がかかります。笑
でもその分だけ、写真に「自分たちの色」が出ると思っています。
七五三を考えているパパ・ママがいたら、ぜひ「セルフプロデュース」という選択肢も頭の片隅に置いてみてください。
次の七五三は4年後。
またどこかで、自分たちらしい一枚を残したいと思っています。
実は、2026年4月23日に新たな命(女の子)が誕生しました。
3年後には、長女11歳/次女7歳/三女3歳という体制で七五三を迎えることになります。
どんな撮影になるのか、今から楽しみです。
最後に、お気に入りの一枚を。
この写真のように、これからも家族5人で明るい未来に向かって歩んで行けたらと思います。